特殊印刷って何なの?

記事
デザイン・イラスト
今回のブログは特殊印刷についてのお話です。

私の出品している名刺作成サービスの追加オプションには「特殊印刷データを希望する」という項目があります。

これを見て、「特殊印刷って何だ?」と疑問に持たれた方もいるのではないでしょうか?

特殊印刷データとは、簡単にいうと、「箔押し」や「エンボス」などの加工をした名刺データのことで、普通の名刺でなく、ちょっと変わった加工をした名刺を印刷する際に必要なデータです。

7139fbf3-1893592.jpg

例えば、上記の写真のように名刺に載せるロゴ部分だけを銀箔にしてかっこよくしたいというご要望の場合は、この特殊印刷データが必要になります。

普通の印刷データでは、特殊印刷に対応できず、それ専用のデータを作成する必要があるのです。

逆に言えば、特殊印刷データは、加工印刷向けのデータとなるため、普通の印刷には対応できません。


「どんな絵やロゴでも箔にすることはできるの?」

時折、こんなお問い合わせをいただくことがあります。
実はどんな絵やロゴでも、箔にできるかというとそうでもないのです。

例えば、0.1mm以下の細かな装飾が入ったロゴや、小さすぎる文字などは、特殊印刷で表現できない場合があります。

箔押しに適しているロゴやイラストは細かな装飾箇所が少なく、シンプルで面要素が多いものなのです。

特に浮き出し箔押しや凹み箔押しなどは、絵柄を浮き出させたり、へこませたりする技術なので、細すぎる線があれば、うまく加工できない場合があります。

要するにシンプルなロゴほど、特殊印刷には適していて、派手なロゴほど、特殊印刷には適しないということです。

現在の特殊印刷には箔押しやエンボスだけではなく、様々な種類のものがあります。

印刷会社によって、取り扱っている加工方法はさまざまで、それこそあげればきりがないほどの種類があります。

ブラックライトで絵柄を浮き上がらせる技術や、紫外線で隠れている絵柄を浮き出させるソーラー印刷加工、絵柄を切り抜くレーザーカット加工など、現在の印刷技術はかなり進んでいて、まだまだ一般的ではありません。

箔押しやエンボスなどは本の表紙などで使われていることが多いので、知っている方も多いと思いますが、紫外線で絵柄を浮き出させるソーラー印刷なんて、デザイナー以外の方は知らないかと思います。

その他にも文字を凹ませる活版印刷や、紙に厚みを出す合紙加工など、まだ一般的ではない加工方法もたくさん存在しています。

ただし、これらの加工方法は一般的ではない分、印刷コストが高く、予算的に厳しいからという理由で多くの会社で採用されません。

だからこそ、マイナーなのです。

「どこの会社も取り扱ってないようなすごい名刺を作りたい」

そんな野心をお持ちの方は一度、特殊印刷を試してみてはいかがでしょうか。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す