心理学系大学院受験は独学?それとも予備校?

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こんにちは!
心理学研究員の原です。

久しぶりに博士課程のときにお世話になった恩師と電話をして共同研究のメンバーに入ることになり,これから頑張らないとなと思っています。

さて,今回は心理学系大学院受験は独学がいいのか,予備校がいいのかを私なりに述べていきたいと思います。
結論から先に述べますと,私は独学で受験勉強をした方がいいと思います。
なぜ独学がいいのか。私は大手の予備校で講師を1年間やっていた経験があります。その中で思ったことを述べていきますね。

①授業範囲が限定的
例えば「心理学」という授業があるとしますよね。心理学の領域は本当に幅広いのですが,内容に偏りがありまんべんなく学習できるテキストではないことが多いです。
この授業を受けるなら無藤隆先生らが出している「心理学 新版」(有斐閣)や鹿取廣人先生らが出している「心理学 第5補訂版」(東京大学出版会),「よくわかる心理学」(有斐閣)などを読んで理解を深め,キーワードを400文字から600文字でまとめて一つ一つ暗記していくことの方が入試対策になると思います。
「臨床心理学」なども同様です。臨床心理学のすべてをカバーしている予備校の授業やテキストはないと私は思っています。それなら,「よくわかる臨床心理学」(ミネルヴァ書房)や「臨床心理学」(有斐閣)を読みキーワードをまとめることをすることが入試対策に直結します。
要するに,予備校に通っていてもそのテキストだけでは入試対策には十分になりにくく,先に挙げたようなテキストを自分で購入しなければならないのが現状です。
もちろん予備校に通うことで基本的なことは学ぶことはできますし,相談をしやすかったりさまざまな情報が入ってきやすい環境に身を置くことは受験勉強を有利に進めることにつながるので予備校の長所もありますよね。

②料金が高額すぎる
私は大学3年のときには「絶対に心理学系の大学院受験をする」と思っていたのですが,最初予備校に通う予定でいて調べて絶望しました。例えば,A予備校の英語パーフェクトコースは約60万円しますし,心理学ベーシックコースは約30万します。心理学概論や心理学,心理学英語など単科でとったとしても約15万円はかかるわけです。研究計画書と志望理由書で約20万とかなり高額なのがわかります。授業・テキスト内容が限定的で授業を受けたからといって合格が保証されるわけではないです。約100万円ものお金を出して予備校に通うことで安心感は生まれますが,合格が必ず手に入るものでもないです。

じゃ,どうすればいいの?と思われる方もいると思います。
まずは,大学生なら心理学系をご専門としている先生に心理学系の大学院受験をしたいけど勉強方法がわからず悩んでいることを相談しましょう。アドバイスをくれる先生は必ずいます。その先生と相談しながら受験勉強対策をしていくことが一番いいと思います。ココナラを使うのもアリですね。あとはOB・OGがいるならその方に連絡を取り相談するのもアリです。
最近では,社会人が心理学系大学院受験をするのも増加してきています。社会人の場合には,なかなか情報を得ることができないのでココナラを使ったり,自分で調べたりして受験勉強をすることをオススメします。

大学院入試といっても出題範囲や問題内容はさまざまです。なので,臨床心理士・公認心理師を目指したいのであればまずは研究テーマを決めてそれを指導してくれる先生を探します。そして,志望大学院が決まったら過去問を見て出題傾向を把握し,それに合わせて英語・専門科目の勉強を進めることが大学院合格の最短の道です。独学でやっていると情報の集め方がわかってくるので,実際に大学院に合格して入学した後も論文の検索方法や文献検索などあまり迷わなくて済みます。

いろいろと書いてきましたが,予備校を否定はしないです。けど,将来的なことを考えるのであれば独学の方が料金があまりかからず,幅広く学習できると思います。進路や受験勉強など何かご質問がありましたら私がお力になれれば幸いです。

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