相手の考えを理解できるのは何歳から?~心の理論からの説明~

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こんにちは!
心理学研究員の原です。

今日は心の理論(theory of mind)について少し触れてみたいと思います。
私たちは社会生活を送る上で他者が考えていることを理解できたり、解釈できたりしますよね。けど、これは何歳頃からできるようになるのでしょうか。この問いについて発達心理学分野では、心の理論で説明してきました。

心の理論とは
自分以外の他者の考えや信念を理解し、他者の心の働きを捉えることであり、プレマックらによるチンパンジーなど霊長類研究から始まり次第に理論化されました。
心の理論の発達をみるために用いられる実験に「サリーとアン課題」があります。この課題を3~5歳の子どもに示すと、3歳児ではまだ他者の視点に立って物事を理解するのが難しく、4歳頃から徐々に他者の視点に立って物事をを理解できるようになり、5歳児ではおおむね他者視点を理解できるようになります。
バロンコーエンらの研究ではコミュニケーションの難しさを抱える自閉症児はこの課題の正答率が低いことを報告しています。

今は大人の発達障害に関心が寄せられるようになり「サリーとアン課題」は応用して使われることもあります。気になった方はこの課題について調べてみてください。

心の理論は発達心理学では重要な箇所なので発達系が出る大学院入試に臨む人は必ず理解しておきましょう!

最後まで読んでくださりありがとうございました。


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