自粛生活 stay home から学ぶ 離婚を防ぐ 上手な過ごし方

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コラム
看護師・心理カウンセラーの渡辺由紀子と言います。
自粛要請、休業・休校などで、
家族が一緒にいる時間が増えた。
悪い事ばかりではありません。
夫婦でも親子でも会話が増えた
といったお話しも聴きます。
それでも、限られた空間の中にいると、
どうしても煮詰まってきます。
そこに、経済的な問題や
先が見えない事への不安が乗ってくる。
ああ、嫌な面を見ちゃった。
こんな人と何故一緒になっちゃたんだろうと
思うタイミングも増えてきます。
最初からそんな人だったんだから、
見抜け方が悪いと言っては
身も蓋もありません。
負荷がかかれば、
人は自分の事に精一杯になり、
人を配慮する事ができなくなります。
そんな者どうしが、顔を突き合わせているのが、
今の多くの家庭の状況なのです。
これですべて解決、というわけにはいかないかもしれませんが、
関係を拗らせない考え方や、
現実的な方法をお伝えしたいと思います。

無理に仲良くしようとしない

子供の日を家の中で、
楽しく過ごしてもらおうと頑張っている家族の姿が、
テレビで放映されていました。
子供の日のイベントとしては良い話です。
ただ、いつもそうしなければならない、と
思う必要はないと思います。
テレビに子守りさせているような状態。
学齢期ならゲームをあてがっている。
ゲーム依存は気になるけど、静かにして欲しくて
テレビやゲームに頼ってしまう。
そんな生活でも、過剰に負い目を感じない。
イライラして子供に手を上げるよりは良い、
くらに考えておくと、
ちょっと余裕ができて、
時には機嫌よく相手してやる事もできます。
夫婦でも同じ。
相手の機嫌を取る事にエネルギーを使わない。
アドラー心理学の言葉を借りれば課題の分離。
不機嫌なパートナーは一人で不機嫌に過ごしてもらう。
それくらい気持ちでいた方が
少し余裕ができて
自分が少し機嫌よく過ごせます。
子供は自分で創意工夫して自分の機嫌を取るのが難しいので、
放っておくのはかわいそうな所がありますが、
いい大人が人に機嫌をとってもらわないと、
露骨に不機嫌になるのは見苦しい話です。
こちらが不機嫌になって、
相手の不機嫌を引き出す事をしなければ充分なのです。

自分の空間で自分の好きな事をする

パートナーと自分、それぞれが自室を持っているなら、
それぞれの部屋で過ごす時間を大切にしてください。
リビングと自室でもいいですね。
テレビ番組の嗜好が同じとも限りません。
無理に一緒にすごす必要はありません。
好きな音楽を聴いたり、
アロマを炊いたり、
一人時間をしっかり楽しむ。
意識するのは、相手を巻き込まない事だけ。
相手が共有したがるならら拒む事はないのですが、
相手が本当にそれを望んでいるかは、
しっかり確認してください。
あなたのやっている事に、
本当は興味はないけど、
一緒に過ごさなければならないと思っているパートナーには、
ムリをする事はないと伝えましょう。
若いカップルなどは、
まだ、ワンルームで暮らしていたり、
なかなか自分の空間を持てないかもしれません。
それでも、イアフォンで好きな音楽を聴く。
といった事はできるのではないでしょうか?

生活時間帯をずらしてみる

一方が夜更かししていたら、
あえて早寝する。
相手が早く寝てくれたら、
一人で夜更かしを楽しむ。
そんな生活のスタイルです。
子育て中の方は抵抗があるかもしれません。
毎日、そうした方が良いと思わずに、
煮詰まってきた時に思い出していただければ良いと思います。
食事も一緒にする事に拘らなくて良いと思います。
一日一食か二食をともにできれば充分。
要は、結婚しているから、
家族なんだから、と思ってやっている
こうすべき、をはずしてみる事です。

積極的家庭内別居 距離を取る事で関係は好転する

なぜ、こんな事をお勧めするかと言うと、
実際は距離が近すぎてうまくいっていないのに、
何とか、距離を縮める事で、
関係を改善しようとしている方が多いからです。
心理的な距離も、物理的な距離も
近い方がある意味、難しくなります。
相手に対する期待も大きくなりますし、
それを相手に要求する事に遠慮がなくなります。
うまくいっている時は良いのですが、
噛み合わないと自分を責めてよけい拗らせる事になったりします。
ちょっと距離を置く事は
気を使う事で自分を疲れさせない事。
遠慮のない言動で相手を傷つけない事に繋がります。
いっしょにいる事が楽しくてしかたがない方に
無理に距離をおけと言っているわけではないのですが
それでも、ちょっと煮詰まった感じがする時のあるかもしれません。
そんな時、
人との距離は近いほど良い、というわけではない
という事を、思い出していただければと思います。

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