記憶は細胞に宿る

記事
コラム
今回は「記憶」について、2011年8月20日のブログ記事を引用してみましょう。


「細胞記憶」について検索したら、こんな面白い記事がヒットしました。
心臓移植で転移する人格 - 記憶は細胞に宿るか

SFのようなお話ですが、心臓移植されたレシピエントの趣味嗜好がドナーの影響を大きく受けるというものです。
いかなる臓器移植であろうと、移植される際にはその臓器に含まれるDNAが同時に移植されることになります。その中には移植される臓器だけに関連したわけではない、別の部位、例えば脳に関連する遺伝子も含まれているわけです。こうしたことが引き金となって、心身の変化が訪れることは、可能性として完全に否定することはできません。

細胞記憶について、私はまだ多くを語れるだけの知識を持ちません。

ブルース・リプトン「『思考』のすごい力」
第1章 細胞は知性を持っている-から引用します。
単一の細胞は,環境を通じた経験によって学習し,細胞記憶を保持することもできるが,これは細胞分裂によって次世代の細胞に受け継ぐことも可能 

生物圏の中で生命が存続していくためには,協調が大事な役割を果たしているという根本的な事実

異なる種の間でも遺伝子の受け渡しが起こる.これを「遺伝子の水平移動」という.他の生物が「学習した」内容を情報として手に入れることができる

生物が経験の中で学習したことは,遺伝子のなかに物質的な記憶として残る.

進化にとっては,最適の“個体”の生存ではなく,最適“グループ”の生存こそが,問題になってくる
命の灯を代々つないでいくために、細胞記憶があるのかもしれませんね。

他の生物が「学習した」内容を情報として手に入れることができる
先日紹介した宗像恒次の、世代間伝達される遺伝子の細胞記憶
他の生物が「学習した」内容までもが、情報としてすでに私たちの身体の遺伝子の中に入っているんです。
情報混同が起きても、なんら不思議はありませんね。

答えはすべて、すでに自分の中にある。
いつの、だれの情報なのかを、うまく弁別できるようになれば、私たちの能力は無限に広がる気がします。

ロマンだ...


冒頭引用したネタ元はX51.ORGというところで、Wikipediaによるとオカルト関連のニュースを扱うウェブサイトとのことです。
私は、ウェブサイトの別記事を見てはいませんが、この記事に関してはなかなか興味深いと感じました。
2003 - 2014©X51.ORG RIGHTS RESERVED.となっており、10年前に更新を止めてしまったようですが、まだサイト自体は残っているので、興味を持たれた方は検索してご覧になるのもいいと思います。

また、ブルース・リプトンは細胞生物学博士(ヴァージニア大学)で、ウィスコンシン大学医学部助教授(1973-82年)を務めたのち、量子物理学と細胞生物学を融合する独自の研究を始め、のち、スタンフォード大学医学部で肉体と精神をつなぐ分子経路を明らかにした研究者です。

前回、認知について書きましたが、この記憶の話も、面白いですよね。
ブルース・リプトンはスタンフォード大での細胞膜に関する研究の中で「遺伝子は単なる生物の設計図に過ぎず、意識や環境が細胞をコントロールし、遺伝子のふるまいを変える」と言っています。
これは、前に書いたエピジェネティクスのことです。
ここでいう環境には、自分の親の思考傾向や感情、境遇などから、自分が感じ取る「雰囲気」も含んでおり、幼児期に(本人の選択なしに)思考傾向として植え付けられてしまっているということは、これまで何回かに分けて書いてきました。
だからこそ、それに気づき、意識して変えることも可能なのです。



サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す