ストレッチと筋トレにくるおじさん 1(全4回)

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コラム
※個人情報保護のためフェイクを交えています

リハビリというのは医師の指示書が必要である。
診察→指示書→リハビリ
という流れ。
私が以前つとめていた病院は、もれなく希望すればみんなリハビリの指示書を書いてもらえるシステムだった。(院長も夕方リハビリに来てた)

外来は、その時に手がすいていた人が担当するシステムで、その日も外来患者のすきまに新規の患者さんが入ってきた。

60代の元気な人だ。
腰痛症(詳細はぶく)でリハビリの指示を出されている。

問診をして評価をして…(ん?結構元気だぞ?と私は思った)
リハビリの内容の検討をしていると、その人が言う。
「ストレッチと筋トレを一緒にしてくれたらいいですよ」
最初はストレッチのやり方を見守り、指導。
少し手伝いなどして、筋トレを行う。

リハビリは20分を1単位として換算する。20分間が最短のリハビリ時間である。
その人は20分間ストレッチをして、20分間筋トレをして帰っていくのだ。
週に一回必ず来る、その人を同僚は
「ストレッチマン」※本人に言った
と呼んで恒例となった。

つづく
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