【就活】ES添削していてよくあるパターン②

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ビジネス・マーケティング

ESってどこを見られているんだろう??

この疑問は、みな同じように抱きますし、面談や添削をしていてもよく聞かれます。
ただ、想像してほしいのは、一般的に大企業と言われる就活エントリーは何千人単位です。それをいちいち細かくチェックするのってほぼ無理でしょう。 (今も今後もAIとかで機械的に捌いててもなんら不思議ではないです

そんな中で、通過するES、しないESが出てしまうのはいろんなポイントがあ想像できます。また、世の中のTipsを見ていても、正解は一つではないはずです。
結局のところ、目を引く、インパクトある特別なESを作りたい!とか、勝てる・選考を通過できるESを書きたい!は確かに重要ですが、とどのつまり「伝わるES」を練り上げていくことに注力してもらうほうが遥かに重要だと思います。

そんな気持ちから、毎年何百の学生と面談し、ESの添削を行ってきた中で、よく見るパターンを列挙しました。

④専門的な言葉・単語を並べているだけ【業界・企業の志望理由】

これは、志望理由のところで必発します。
おそらく、会社の説明会やHPに書いてある企業理念、募集要項、はたまたIRなど企業に関する情報に目を通して、さもその企業を目指している風に書いているテイになってるパターンです。

見る人が見れば、HPに書いてることをつなげたな、とか、どっかに書いてあることをそのままパクったな、とまるわかりです。
そもそも、なぜこんなことになるのでしょう??
1.業界・企業分析をする媒体が限られている
  そもそもその企業のことを知るためのソースっていうほどありません。
  その中で、企業を志望してます!と意欲を示そうと思うと、なおさらい
  いところ、自分を魅力と感じるところだけにフォーカスしてしまうのは
  仕方ありません。
2.専門的(特に業界・企業が掲げている言葉など)な言葉を理解してない
  例えば企業理念は、その言葉、単語にいろんな意味がこもってます。求
  める人物像も、企業文化や採用戦略など背景があって表現されていま
  す。なので、その言葉だけの表面を掬い取っても、上辺だけになってし
  まいます。
結局、すべてが「自分の言葉」として表現されていないことにつながります。
心から思っていることと、とりあえず書いてみた(口に出した)の違いは、思いのほか相手には伝わってしまうということですね。
なので、みなさんがやることは、カッコいい、見栄えのよい言葉・単語を並べることでなく、まずはきちんと理解し、咀嚼したうえで、自分の言葉で表現してあげることです。

⑤ガチな長所と短所【自己アピール】

この中でも多いのは、長所は出せるけど、短所が・・・です。
もしくは、短所をそのまま書くとネガティブポイントになるのでは?という不安ですね。
これは、よくわかります。だって短所って、自分のマイナスポイントを曝け出すわけですから、そんなのそのまま出してもいいの?って不安になりますよね。
ただ、これはみなそうですが、長所と短所って表裏一体のことが多いですよね。
いろんな人と仲良くなれる → 八方美人過ぎて関係希薄
コミュニケーションが下手 →人の細かな機微に気付ける
行動力がある → 猪突猛進過ぎて失敗多い
計画力がある → 計画倒れ多い
好奇心旺盛、いろんなことにチャレンジできる → 長続きしない

だいたい、いいところがあることで、それが足かせになることも、過去を振り返ればあるあるなのではないでしょうか??
では、これらをどう表現していくか?がポイントになります。

いろんな人と仲良くなれる→八方美人過ぎて関係希薄→自分がグループのハブになるように行動している
コミュニケーションが下手→人の細かな機微に気付ける→友人やまわりの人の変化に気づいて手を差し伸べるような行動をとる 
行動力がある→猪突猛進過ぎて失敗多い→失敗を減らすように、事前準備を入念に実施する
計画力がある→計画倒れ多い(実行に移せない)→ガントチャートなど視覚的に自分の行動をチェックできるようにした
好奇心旺盛、いろんなことにチャレンジできる→長続きしない→必ず一つの何かを吸収して、経験を重ねるようにしている

つまり、みなさんが書かない(話さない)といけないポイントは、しっかりと太字のところまで出すことです。
その際、結果が出ていないことでも問題ありません。

出来ること、出来ないことを自覚したうえで、自分は行動に移せているか?改善したり、進化させるように行動しているか?を表現することが重要です。
この次に書きますが、よく「成長したい」と言う方が多いです。
しかし、そもそも自分自身で成長できるドライバーになっていないなら、それは初めから他力本願であると言っていることになりますね。なので、キチンと自分を見つめて、良いところを伸ばし、悪いところはそれはそれで自覚している人は、将来の成長も期待できるというものです。

⑥成長したい・・・・

これは、いまだによく出くわす言葉です。

昔から、「成長したい」といって就活に望むと、企業は教育の場ではないから、、と返答されるパターンは頻出で、就活本やネットなどいろんなところにも書いてあると思っているのですが、よく見る言葉です。

ただ、「成長したい」に込められている思いは、よくわかります。

例えば、業界自体が伸びている、企業自体が成長段階であったり、ましてや若い企業(従業員の平均年齢は30前後とか)なら、みなで一緒になって成長しましょう!と謳っているところも少なくありません。
特に、エネルギッシュな職場、組織体制をとっている、俗にいうパリピ的なノリの企業文化があると、ボクも私もこんなところで一緒に成長して、貢献したい!と思うのは無理ありません。

しかし、もう少し冷静になって考えましょう。

企業側は人を採用にする際に、結構な投資をすることになります。
採用(新卒でも中途でも)は人事戦略としての立派な投資です。
そして、そのコストは「給与」だけではありません。1人の雇用にかかるコストは、支払われている「給与」の単純に1.5倍~2倍くらいになっています。(どこまでをコストに含めるかにもよりますが)
 *新卒を100人採用すると、初任給22万として、入社式を終えた4月に単純
  に2200万の人件費が発生します。雇用に付属するコストを1.5倍と考え
  ると計3300万。100人雇用するだけで、年間4億近いコストアップになる
  ので、100人でその分の業績の上積みをしてもらわないといけません。
なので、大前提として、どんな企業であっても採用したら(特に新卒の場合)、キチンと育ってもらわないと投資に見合わないことになります。
つまり、成長してもらうことは、当たり前の前提であって、「成長したいんです!」は、むしろ表明してもらわなくても企業側は最初からそのつもり、なんですね。
まず、この前提を認識しておきましょう。

そして、これを踏まえてもう1点。
採用は人事戦略としての投資になりますので、採用したら、自社のビジネスが加速してもらう方がよいわけです。なので、会社が欲しいピースに当てはまる人のほうがより魅力的に見えるのは当然ですね。
そのため、ボク・私を採用すると、会社にとってメリットあるよ!が示せたほうが断然よいわけです。
なのに、ボク・私は御社に入社して成長したいです!は、果たして魅力的に映るでしょうか?
ボク・私、こんなことできるし、こんなこと目指して頑張っているので、御社の風土や、将来の方向性にぴったりですよね!の方が、しっくりきません??
つまり、成長したい!ではなく、成長するために必要なピースであることを印象付けることが大事です。

第2弾の最後に

結局、ESでも面接でも、はたまた仕事でも、相手に伝わらないことには何もはじまりません。

結局は、伝わるかどうか?だけです。

どうしても、限られた字数(時間)で、相手に自分を知ってもらうためには、いかに相手に伝わるように表現をしなければいけないか?に、もっと気を遣う必要があります。

そして、そのためには、とにかくシンプルであること

特に、ESは、多くの数を捌く必要があるため、見るポイント、チェックするポイントは予め決まっている場合がほとんどでしょう。
なので、書いていることが、シンプルに伝わるようになっていることが何より大事です。
例えば、大きな書店に行って、面白そう!と思える作品を手に取るときって、見やすいPOPだったり、魅力的なフレーズで紹介されてる帯だったりしませんか?(*この記事ももっと目にとまるような見た目とかにしたほうがよいのでしょうけど・・・)

つまり、多くの中から選んでもらうには、わかりやすく伝えることにもっともっと気を遣ったほうがよいと思います。(自分への戒めも含めて)

ぜひ、2つのありがちなパターンから、自分が書いたESを見つめなおしてみましょう。それぞれの相談や添削は気軽にリクエストください!
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