【就活】ES添削していてよくあるパターン①

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就活生のESでありがちなこと

毎年数百人の就活生が相談を受け、その中の100~150人ほどのES添削を実施しています。
世の中には数多くのテンプレートやノウハウ、特定企業から内定をゲットした模範回答例があふれています。
しかしながら、就活生から添削依頼で送られてくるESには、多くの勘違いにあふれています。

この記事では、そんな就活生がありがちなESの例を挙げていこうと思います。
ここにある例は一部ではありますが、自分が書き始めたESと比較して、どのように修正すればよいか?を探って頂けるとよいと思います。


①事実だけの列挙(特にガクチカ)

これ、一番多いです。
普通に考えたらこうなりますね。だって、学生の時に力を入れたことを紹介してください、と言われたら、こんなことしましたよ・・と説明して何が間違っているのか??ということです。
何も間違ってません。

ただ、ESを読む側のことを含めて、少し突っ込んで考えてみましょう。
ESを読む人も、それを見ながら面接する人も、みな貴方のことは知りません。
そんな人に、ただ事実を列挙された文章を読ませて、何がわかってもらえるでしょうか??

たとえば、有名な芸人さんのWikipediaを「文章」で見たら、どんな人をわかります。
あー、あのネタの!とかあの番組に出てる人!あの人の相方!!てな感じです。
これは何が大事かというと、まったく知らない人が「その人」の「イメージ」できているソースがほかにあるかどうか、なんですね。
 *顔わかるけど、名前知らない!、ネタしってるけど他知らない!とか。
  でも、芸能人や有名人なら、確かにその人のディテールは知らないもの
  の、テレビで見たことある、から文章だけ読んでも割と簡単にイメージと
  リンクできます。

しかし、ごくごく普通の人(学生さん、私たちのような社会人も)は、そもそもその前提とするイメージがありません。
その条件の中で、だらだらと事実だけを書かれても、感想としては「ふーん」とか「へぇ~」としかリアクションができません。
だって、言ってみれば、全然見たことも会ったこともない学生さんの学生時代の話が書かれてるだけですよ。

なので、
まずみなさんに覚えておいてほしいことは、
そもそも今書いてるESは、誰が読む(目を通す)のか??を徹底的に意識しましょう。
これを意識するだけで、書き方や書くことは変わってきます。

②出てくる話が具体的すぎ・長すぎ【ガクチカや自己アピール】

これもめちゃくちゃ多いです。

だって具体的な例を挙げてって書いてますから、、、

確かにその通りですし、理由もわかります。
 1.「ESの書き方」とかに結論ファーストの後に、具体例を挙げる、結果など  
  は定量的な表現をって書いてある。
 2.そもそも、具体例を挙げて説明してください、っていうお題
 3.具体的に(背景とか)説明しないと、やったこととか、自分の人となりを
  わかってもらえない!

しかも、貴方のことをまったく知らない相手に、自分の頑張ったことや強味などを知ってもらおう!、イメージしてもらおう!とするには、具体的な背景を知ってもらったほうがよい、と思うのは当然のことです。

ただ、もう少しよく考えて見てください。

自分のことを知らない初対面の人に、自分のバイト先がどうたら・・とか、サークル(部活)の現状がこんなで・・とか、そんなことを詳細を説明されても、「そんなの知らないよ!」になりませんか??

たとえば、全然知らない異性が突然、教室とかカフェで横に座って、自分の生い立ちをダラダラと時系列で話して、その上、まったく知らないその人の好きなアーティスト、ゲームとかアニメの話をされても、「は?そんなの知らねーよ!」ってなるのが普通ですよね。
 *いい例かどうかはいつも疑問ですが・・😅 
ただ、例外があります。
  ・ビジュアルが好み(話す内容より視覚でイメージが出来上がる)
  ・話してる内容が自分も好き
  →これは面接とかでも起こりえますが、それは偶然の事故です。

つまり、みなさんがしなければならないことは、背景を具体的に説明する(書く)ことではなく、自分のやった「アクション」などの「エッセンス」を「相手がわかる程度に」具体的に説明する(書く)ことです。

なので、バイト先の状況説明を詳しく書くのではなく、バイトで課題があったことに対して、「どういう行動をどんな工夫で行った」と書く必要があり、本当に具体的に必要な説明は「どういう行動をどんな工夫で行った」のところなわけです。

ここの勘違いが非常に多いです。

もう一つ。
そもそも、背景を具体的に紹介しようとすると長くなってしまいます。
ESの場合、字数制限あるのに状況説明だけに無駄に字数を使ってしまうパターンがめちゃくちゃ多いです。
なので、本当に書かないといけないエッセンスが、最後の方に申し訳ない程度に、しかもワンフレーズくらいになって、すごく質素に出てくるパターンばかりになります。
え?と思う方は、自分の書いたものの出来上がりをチェックしてみてください。

なので、初対面の、知らない人が読むときに、本当にこれを説明する必要があるのか??むしろ省いていいんじゃないか??は、もう少し考えてほしいところです。

実際、見せてもらうESのほとんどは余分な情報ばかり書いてます。。
心配しなくても、これってどんなバイトだったの?とか、サークルの問題って?なんていう疑問は、面接官が興味があれば質問してきますよ。なので、なんでもかんでも説明しておく必要はありません。

表現が抽象的すぎる【自己アピール・志望理由とか】

これもめちゃくちゃ多いですね。
理由はとてもわかります。
みな就活の軸を作ったり、自己との対話で深堀りをしていく中で、どうしても一つの言葉や表現にまとめてしまうので、結果的にものすごく無駄をそぎ落とされた表現に行きついてしまい、結果的に抽象的になってます。
ESなどは字数制限があるので、一言で表現しないと他が書けない。
例えば、
・自分の強味は「粘り強さ」です!
  →これ、幾通りにも取れますよね。
・コミュニケーション能力を使って・・・
  →そもそもコミュニケーション能力って総称です。いろんな能力に
   分解できませんか?そのうちの、どれですか??
・課題解決能力が・・・
  →これも、そのうちのどこの力でしょう??
・笑顔になる世の中に・・・、社会に貢献したい・・・
  →いや、それはわかるけど、それってどういう風に??
   どういう状況だとそうなったといえるの??
例をあげれなキリがないくらい、こういう表現ばかりです。特に4文字熟語とかに凝縮されてしまうパターンが続出。
これは、また適当かどうかわからない例えをすると😅、
・私、背の高い男性が好みなんです!
  →背が高いっても、いろいろありますよね。
   アンガールズの田中みたいな?
   ショーへーオオタニみたいな感じ?
・ボク、カワイイ女の子が好きなんです!
  →カワイイの定義なんて人それぞれですよね。
   広瀬すずみたいな、、なのか橋本環奈なのか。
   見た目だけの可愛さかしぐさとかそういうの含めてなのか
つまり、記事の最初に、相手が持ってくれるイメージの話に触れましたが、
ESでも面接でも、相手が説明された状況をイメージできないと意味がありません。

そのため、せっかく貴方・貴女がとてもいい強味やアピールポイントを持っていても、相手がその情景をイメージできない限り、何にもわからないです。
なので、みなさんのやることは、突き詰めた表現に到達した過程で出てきた内容(フレーズ)を思い出す。例えば、軸を考えるために深堀りした結果(収斂された言葉)ではなく、結果にいきつく前段階をしっかりと説明する。
(*マインドマップの逆方向、ロジックツリーで頂点に向かっていく過程。)

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