ただ導かれるままに

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家系図とご先祖調査のふることやです。
数あるブログの中から、こちらにお立ち寄りいただきありがとうございます。
自己紹介を兼ねて、出店するまでのいきさつをぽつぽつと投稿しております。

父の死を機に、ずっと気になっていた先祖のことを調べなきゃと思ったのも束の間、日常の慌ただしさにかまけて「そのうちに、そのうちに」と後回しにしているうちに、1〜2年があっという間に過ぎ去りました。

そんなある日、かつて父方先祖が暮らしていたと思われる土地を偶然訪ねる機会がありました。城下町から川沿いを遡った谷間にある、古くは一帯が荘園だったという歴史をもつ村でした。稲刈りが済んだ田んぼの畦道を、一人自転車で駆け巡りました。

よく、初めて来た所なのに懐かしく感じる、なんていいますが、そのとき私が感じたのは、魂が震えるような、いわく言い難い感覚でした。田んぼの真ん中で魂が震える、可笑しいですね、我ながら。

父の一家は、父が生まれる前に田舎を離れ都会へ出ていましたが、戦時中、父とその姉は、母親の生まれ故郷であるこの土地へ疎開させられたようです。
親戚の家の子に邪険にされたり、いろいろ辛かった思い出を聞かされたものです。
幼い父は、毎日どんな心持ちでこの美しい田んぼの景色や山並みを眺めていたのだろう…そう思いながら眺めるうちに、なにより親と離れて寂しかった父の気持ちが手に取るように感じられたのでした。

小春日和の午後、名残り惜しい気持ちを振り切って、ご先祖さまが暮らした土地を後にしたのでした。







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