病と向き合いて

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はじめに 

 何が原因かはっきりとしている事が少ないように思えるこの病気であるが、
この病気にかかっている人は結構いるようです。
 100人に1人と言われているようですが、自分も統合失調症と診断される
までは全く知りませんでした。結構な数の人が、この病気と言われているよう
ですね。

 どうも明確な病気の定義がなく、人によってそれぞれ症状が違うようです。
現に自分も、大学時代に発病したものの、何が悪かったのかははっきりしてい
ません。気づかない内に統合失調症にかかり、病気になった事にも気づかずに
大学時代を過ごしていました。

 医師にかかったのは大学を卒業してからであり、発病してから4,5年経っ
てからでした。  
 発病してから、はや18年程(2015年4月現在)、その間いろんな事が
ありました。日常の中の非日常という表現がふさわしいような出来事も多々あ
りました。病院への入院も経験しました。いつでも緊急事態なんて様な日々も
あったりもしました。

 誰もが当たり前にできる、普通に暮らせる日々がどれだけ有難いことかを実感している、ここ数年間です。

 未だ、症状は残っているものもありますが、過去の最悪の状態に比べればかなり改善されています。

 いろんな事を考え、壁にぶつかり暗中模索で闘病してきました。自然治癒力も大いに役に立っていると思います。

 この病気は忍耐力が必要だと思います。気長にもならなければいけないですし、自分自身、精神的に強くならなければいけない面もあると思います。

 失敗したら終わりではなく、根気よく病状が改善されるのを待たなければいけないと思います。

 病気に負けない強さを身に着けたいものです。と言ってもイメージ的に打ち負かす強さとか、克服する強さではなく、何かあった時に、上手く対処できるような感じの強さですけどね。

 人によって症状は様々で、当てはまるところもそうでないところもあると思いますが、これから自分の体験を元にした文章を、端的に綴っていこうと思います。

 同じような症状で困っている方や、その家族の方など、この病気(一概にこの病気であると判断はできませんが、似たような症状で困っている方)と向き合っていく手助けになれればと思います。

 最初に自覚した症状、ついで自分の中で役に立った考えや対処法を記していきます。

 役に立つ事は、人によって様々で、万能なものはないかと思いますが、自分にとって役に立った事を、皆さんに伝えられたらと思います。それが役に立てば何より幸いです。    

 今現在、病気の症状で苦しまれている方の一助になれれば幸いです。


目次

第1章 主な症状
1 自己否定
2 落ち着いた状態を維持するのが困難
3 他人が怖い・人の目を見ることができない
4 全身チクチク
5 頭と体がバラバラな感じ
6 言葉が出てこない
7 他人が信じられない
8 他人の言動に影響を受けやすい
9 集中力が続かない・集中しようとすると頭がおかしくなる
10 無気力感にさいなまれる無気力の中にどっぷり浸かっている感じ
11 胸のあたりがむず痒くなるじっとしていられない程ソワソワする
12 自虐的になりやすくマイナス的な思考が多い
13 頭の前頭葉が熱くなる・知恵熱が発生する
14 耳鳴りがする
15 幻聴が聞こえる
16 幻視が見える
17 薬の副作用
18 薬の効用(薬を飲んでいて良かった点)
19 以前出来ていたことができなくなるという喪失感
20 後から後から浮かんでくる様々な出来事
21 落ち着く場所がなく一人になることが多く集団から孤立する
22 人と話をするとき緊張して声が上ずり自分の地声がどんなものだったかを忘れてしまう
23 精神の病に対する病人本人の認識不足
24 自制心が効かなくなる
25 妙な強迫観念に襲われる
26 言葉が端的でコミュニケーションが上手く取れない
27 寝ても疲れが取れない・熟睡できない・寝るときは一日でも寝れてしまう
28 しゃべりすぎてしまうと次から話したことを後悔して話すのが億劫になる・人付き合いが上手くいかなくなる
29 些細なミスでも失敗したことをひきずり後々までくよくよしてしまう
30 とにかく普通じゃない。感覚が変わってしまう。健常といえばいいのか普通の状態では考えないような発想が浮かびそれに囚われる
31 その他の症状


第2章 主な改善策
1 自分を大事にする
2 不安を口に出してみる。自分の中の不安を独り言でもいいから口に出してみる
3 自分の中のわだかまりを解消していく
4 自分の性格を把握して防衛線を張る
5 情報を制限する
6 感覚を刺激してみる
7 合わないものとの関係を自分の中で考えておく
8 自分の中で浮かんだことを書き出してみる
9 ネットとの出会い
10 現時点での自分の境遇を認識し、それを受け入れる
11 ストレス発散法を増やしておく
12 座右の銘を持つ
13 好みの物を常備しておく
14 薬をきちんと飲む
15 怒れること
16 結果を残す
17 自画自賛する


第1章 主な症状

1自己否定

 今、過去を振り返ると、発病した頃の自分は自己否定をするのが常だったように思います。

 自分が正しくても正しくなくても、自分のここが悪い、これが悪いといった具合に常に、自分を悪くみていました。

 ちょっとした事、普通なら気にしない些細な事でも、自分を否定してしまうのです。そして、一度否定しだすときりがありません。際限なく否定しだします。挙句、精神的に疲れてしまいます。出口のない迷路に迷い込んだ感じです。この状態はあまりいいものではありません。気づくとやってしまっているという感じですが、自分を大事にしてやることが必要です。くれぐれも、自分の存在を否定しないように心がけた方がいいです。

 自己否定をしない事が、必ずしも正しいとはいいませんが、過ぎたるは及ばざるが如しで、行き過ぎた自己否定は精神的にまいってしまいます。
2落ち着いた状態を維持するのが困難
 静止している事が難しいです。バスを待っている時や、椅子に座って静かにしている時など。

 バスを待っている時は立っているのが落ち着かなく、気づくと左右に体を揺らしていたり、座っているときは貧乏ゆすりをしたりしてしまいます。

 もともと小さい時から落ち着きがないとは言われていましたが、病気になって更に、このような行動が多くみられるようになった気がします。

 自分はそういった事をすれば落ち着くのでいいのですが、周囲の人は、不快に感じる方もおられるようで、なるたけしないようにはしているのですけども、気づくとやってしまいます。
 また、精神的に落ち着いた状態を維持するのも困難で、落ち着いたと思っても、少ししたら調子が悪くなったり、悲観的になったりで、情緒の上がり下がりが激しいです。

 ちょっと前までは、機嫌良かったのに急に悪くなったりと、周りからはとっつきにくいと思われるでしょう多分。

 本人は、勝手になるのをどうにかこうにかしているのですが、リアルタイムで自分の中で起こっている葛藤みたいなものを、他人に知らせることができればなぁなんて感じます。そうすれば、何故情緒が不安定なのかが、少しは理解してもらえるのではないかと思います。

3他人が怖い・人の目を見ることができない

 普通なら、他人の目を見るのはあまり抵抗なくできる事です。それが、病状がひどく悪化していた時はできなかったのです。話し相手の意識がこちらに向いていると、その相手の目を見ると怖いという感覚にとらわれるのです。自然と怖さが体の底から湧いてくる感じです。

 通りすがりの人の目を見ると、まだそうでもありませんでしたが、いつこちらに意識が向くかというこいとが気になって、他人の目を見ることができませんでした。だから、話す時は相手の顔を見て話すことが減り、顔がそっぽを向いて話すことが多かったです。そういう状態では、うまくコミュ二ケーションが取れないのは言うまでもありません。

 相手は、自分が統合失調症であるとは思ってもいませんので、会話をするたびにストレスを与え、会話するたびに関係が悪化していくなんてこともありました。
 会話をする時に相手の目、もしくは顔が見られないという事は、それだけで人間関係に摩擦を生じさせてしまう事もある状態であると思います。この状態は、かなり長く続きました。

4全身チクチク

 とにかく全身が痛い感覚に襲われました。全身の神経がチクチクして、痛みが治まらないというものでした。よく覚えているのは、横になって寝ている時でも腕や脚のほぼ全体がチクチクもしくは、ジンジンして落ち着きがなくなり、気の休まる暇がなくなるというものでした。

 この感覚は、常にあるものではなく、普通なら落ち着いた状態にある時に、よく起こっていたように思います。心がリラックスしている時によく起こったのではないかと考えられます。

5頭と体がバラバラな感じ

 頭では分かっているんだけど、体がついてこないといった感じです。
これは、ある方と話をした時に、その方も同じような事を言っていたので、精神的な病にかかっている人ならば、同じような症状になる人も多いのかもしれません。

 頭では、あれこれいろんな事を考えて、やらなきゃいかんなとか、こうしなきゃとかいろいろ浮かぶのですが、いざ行動に移そうとする時、体が言う事を聞いてくれないといった感じで、怠けているといった印象を与えてしまうはずです。

 日常のルーティンや、やらなければいけない事等また、ひどくなると自分の好きな事でもこの状態になった気がします。ただボォーとしているように見えますが、結構本人も辛いはずです。頭の中に浮かんでくる様々なことを上手く対処して、心の整理をつける必要があるかもしれません。

6言葉が出てこない(頭の中で感じたことがすぐさま言葉にならない等)

 話をする時、聞いて話すという普通の動作ができなくなるのです。話を聞いて何かを言おうとしても言葉が出てこない、何か喉にものが詰まったように言葉にならない感じです。妙な間ができてしまいます。

 他人と話をしていて、じっーと相手を見ているだけなんてこともありました。病気と思われていない場合は、相手に対して不快感を与えてしまいます。いろんな事の心の整理をつける必要があるのかもしれません。

 話す事が億劫な場合もありますし、話すのが怖いなんて感じもあったかもしれません。こんな時、自分は頭でっかちになってるな、なんて思っていました。

 言葉が出てこない時に、え~と、とか、んと、とかの類で前置きし、話し出したりするとうまく行ったりもしました。

7他人が信じられない

 自分に自信が無いからなのかなんなのか、他人が信じられないんですね。
何気ない会話でも何か疑問が残ったり、本当は嫌だけど、嫌でも付き合ってくれているのではないかとか、他人が言った事を、言葉通り受け入れられない事が多々ありました。

 他人だけでなく、自分も信じられなかった事もあるので、まぁ、病んでいたという事でしょうか。

 冷静な判断もできないし、小さな不安を解消する事もできないし、第一、他人は自分ではないという事を、はっきり認識できていなかったのもあると思います。

 自分と同じように、他人も考えたり感じたりするものです。生きていますから。自分と全く同じなんて事は無いんですから、多少、自分と違う事をいう事はあるものです。情緒不安定なものですから、そういった時、違和感を感じて、孤独感にさいなまれ、他人が信じられないなんて状態になったのかもしれません。

 自信の無さからくる、自我の弱さから他人を信じられない状態に陥ったのかもしれません。

8他人の言動に影響を受けやすい(負の感情が生じやすい・傷付きやすい)

 普段の自分が、他人にどう受け止められているかはわかりませんが、精神的に不安定だった時は、自分が無いという表現があっていたような気がします。つまり、自分はこうだと言うのが無く、他に左右されやすかったという事だと思います。

 自分に自信が無くなっていて、自分の中で何が正しいとか、自分と合う・合わないとかそういうものが無い状態で、外から入ってくる情報に自分の考えや行動が影響を受けやすかったと思います。

 言っている事と、やっていることが違ったり、あれこれ考えすぎて筋が通らなかったり、言動の不一致のような感じで、他人に自分は、よくわからない人だという印象を与えていたと思います。

 自分は自分で、自己主張が上手くいかず、自分が無い感じを受けながら日常を生活して、ふとした他人の言動に左右されやすく、自分はいかんのだとか、なんでそう言われるのかとか傷つきやすくなっており、自己を責める傾向が強く、心の内で反論する事が少なかったと思います。自分の信念が無いというか、自分が無いというか、必要な自己主張もできない状態であったと思います。

 自己を防衛するための自己主張などは、必要なはずです。言われるままをすべて受け入れていては身が持たないことも、日常生活の中にはある事と思われます。他人に伝えるかどうかは別として、自己の中だけでも主張する事は、自分の精神面の安定に役立つことだと思います。

9集中力が続かない・集中しようとすると頭がおかしくなる

 無理に集中しようとしたら頭の中でメリメリという音がした等 

 ひどい時は、書物を読もうとしただけで、拒否反応のような状態なんてのがありました。集中できても良くて30分程度で、試験勉強をしている時に、気合を入れて難解な文章を読んでいたら頭の中で、メリメリメリッと音がして、しばらく、音がしたところがむず痒くなった事がありました。何だったのかはよくわかっていません。

 徐々に集中力が回復していく方法があるといいのですが、何かないものでしょうか。好きなことを見つけて、それに没頭できたらなんてのはありますけども。

10無気力感にさいなまれる、無気力の中にどっぷり浸かっている感じ

 長く精神的に疲弊し過ぎて、自己にも他者にも無関心になることもあり、気力が湧いてこない状態でもありました。弱った自分のこころを治癒するために無関心になることもあるのではないかと、今では感じています。一種の自己防衛かも知れません。許されるならば、他人との関わりを避け、ゆっくり休養できる場所で、日常生活を普通に送れるようになるまで、気力が回復するのを待てればいいのではないかと思います。

 自己にも他者にも興味を持つというのは、こころがある程度元気ではないとできないことだと思います。何かによって、深い負の感情を受け、疲弊した場合には、回復するのには時間がかかると思います。

11胸のあたりがむず痒くなる、じっとしていられない程ソワソワする(落ち着きがなくなる)

 ストレスのたまること、またはストレスがたまっているとなるような感じがあるのですが、何と言えばいいのか、絶えず胸の辺りがむず痒くなることがありました。当然胸を搔いても解消されることはありません。

 落ち着きがなくなり、その場に座っていられなくなります。何か薬があるのかもしれませんが、自分は服用しませんでした。嫌なことに対するストレスから遠ざかることができれば、自然と解消されたようですが、なっていた当時は、仕事も手につかなくなる感じで、大変苦労したことを覚えています。

12自虐的になりやすくマイナス的な思考が多い

 悶々として、だるさが付きまとっていた感じがしますが、自分に自信が無く、存在していていいのかという気持ちが生じやすく、何かにつけて負の感情が、次から次へと浮かんできたような記憶があります。

 幸い、常習的に自傷行為をすることが無かったのですが、そういった衝動をはねのける確固たる気概が必要だと思います。それが何によって引き起こされるのかは、人それぞれであり一概にこれだと言えないのではないかと思います。自分は存在していていいという安堵感なのか、何がきっかけだったかは定かではありませんが、自分の場合は、ある時ふっと消えてなくなりました。

13頭の前頭葉が熱くなる・知恵熱が発生する

 夜でも昼でも、横になって寝ようとする時が多いですが、いろんなことを考えすぎて、おでこの辺りが異様に熱くなります。知恵熱というらしいですが、ひどい時はジンジン痛くなることもあります。考え出したら止まらないので、一度知恵熱が発生したら目が冴えてしまい、寝ることができ無くなるのが難点です。浮かんでくることに囚われないようにすることが出来ればいいのですが、なかなか困難が伴います。

 漠然とした不安や直面している問題、熱中している物事、知恵熱を発生させるものは多々ありますが、浮かんだことに対してなるたけ考えないように頭をクールダウンしてやる必要があります。今はこの辺でやめておいてまたあとで考えようとか、一度で解決できないことを、段階を踏んで、結論を出すようにしたり、また明日調べなおして、このことを考えようとか、結論を急がずに自分の中でまとめておいて、先延ばしすることが出来れば、頭のクールダウンもうまく行ったりします。

 何分、後から後から浮かんでくることが多いので、頭を冷やすというか、眠るためにあまり考えに集中しないようにすることが必要となりますが、浮かんでくる物事に、ひと段落区切りをつけられたら、寝られたりもするのかなと思います。

14耳鳴りがする

 耳鳴りも幻聴と同様に、聞こえるようになってから長いです。人によっては、ジーという音が四六時中鳴っていて、物の音などが聞こえにくくなるという事もあるようです。自分は、耳鳴りはそれ程ひどくなく、昼間起きている時は、あまり気にならないです。最近のTVで、耳鳴りが治るという番組がやっていましたが、なかなか聞こえ始めると治らない症状のようです。

 音としては、ジーとかピーとかモワァーンとかシュワーといった感じの音が多く、起こる時間帯としては夜寝る前、就寝時で、さて寝ようかなという時に聞こえ始める事が多いです。朝目覚めると、音が止んでいることが多く、寝る前、気にしなければそれ程被害は無い症状です。気になりだしたら寝れませんけどね。

 音の鳴る場所が、ちょうどこめかみあたりだと思うんですが、これは他人に聞こえないようなので、空気の振動ではない何かが音の元になっているようですね。

 たまに、変な所でなってることもあるんですが、なんだかよくわかりません。自分の頭から離れた所で空中と言えばいいのか、何かが発せられているような、物凄い音がして鳴っていることもあります。

 医者の話では、耳鳴りは幻聴と関係があるようで、耳鳴りが聞こえ出すと、幻聴も聞こえ出すなんて事もあるようです。耳鳴りしか聞こえない人もいるので、全ての人に当てはまることではないと思いますが。

 何かしらのエネルギーが発せられている感じがしますが、どうなんでしょうか。モワァーンという感じの時は、頭の後ろに見えない空間が広がっているような感じを受け、何かがあるのかななんて感じたりもすることがあります。立ち姿勢になっても、横になっていても感じるのでちょっと不思議ですね。

15幻聴が聞こえる

 現在でも残っている主な症状ですが、幻聴と言っても何種類か経験してきました。学生時代は、風で揺れる葉の音が人の声に聞こえるといったものから、頭の中で他人が自分のことを悪く言っているもの。次いで、卒業してしばらくしてから、今度は頭の外で女性の声で呟くもの、この女性の声が長く続いているのですが、症状も様々で、頭の中で考えている事の反復から、一人で話し出したり、脅しをかけてきたり、ネットで見ていると、どこぞのブログやらサイトにあるのですが、思考盗聴やらといった類のことが当てはまるようです。そこに書いてある理屈のようなものはあまり信ずる気にはなれませんが、思考盗聴という現象による被害は、自分にも当てはまります。そして、この被害を受けている人は少なからず、全世界でいるようですね。
 実際問題、今でも残っている幻聴は不可思議な点が多くあり、いろいろと苦労しています。まだ、声が聞こえるという現象だけならいいのですけどね。身体に起こる現象や、身の回りに起こる現象が無ければいいのになと感じます。病気の症状として、完全に無くなり、病気になる以前の様な状態になるのは難しいと医者から言われています。まぁそれは仕方ない事として、とりあえず、得体のしれない物の存在を感じる事が少なくなる事を望んでいます。

 普通に生活をして、普通に暮らしていければ、あまり高望みはしません。人によって、望むものは違いますから、どのようになりたいかはその人次第ですが、平穏に暮らせる事を今は望んでいます。

16幻視が見える

 これは、非常に精神的に追い込まれていた時期に、何度か体験した現象ですが、実際に居もしない人物が見えたり、有もしない物が見えたりといった事がありました。実にリアルで、目の前に実在している印象を受けるのですが、実際は頭の中で何かが起こって見えているようです。

 実際に見えると、やはり怖いですね。得体のしれない恐怖心が浮かびます。しっかり休息を取って、休むことが何よりも重要なことだと感じます。睡眠を十分にとる事が最低限必要な事でもあると感じます。病院に行けば、幻視体験できる機器なんてのもあるようですが、自分は利用したことはありません。医者が言うには、気分が悪くなるという事ですが、まぁその通りだと思います。

17薬の副作用(不眠・体重増加・食欲増進・眠気・感覚鈍麻・便秘等)

 幸い、自分は多い時でも3種類ぐらいの薬を服用するだけでよかったのですが、薬を飲むにあたっては、やはり副作用が問題になってきます。今は、ネットで薬の名前を検索すれば調べることができることが多いようです。

 薬の副作用を一度調べて、知っておくほうがいいかと思います。副作用はいろいろあるようですが、気になるものは医師と相談した方がいいと思います。

 自分は、副作用があるとも知らずに薬を飲んで過食気味になり体重がかなり増加してしましました。過食と運動不足からくる糖尿病には警戒が必要です。

18薬の効用(薬を飲んでいて良かった点)

 副作用がありますが、やはりこの病気には薬はかなり役に立つようです。少し調子が良くなったので、服用をやめた時期があったのですが、症状がぶり返し、状態が悪化した過去があります。

 細かいことまではわかりませんが、薬によって頭の中で何かが起こっているようです。その時の調子に合わせて、医師と相談して薬を飲み続けるようにした方が無難です。

19以前出来ていたことができなくなるという喪失感

 種々の能力の低下によって、以前なら普通にできていた事が、出来なくなることがありました。少し頑張れば、依然と同様にできる事もありましたが、以前と同じようにできなくなったこともありました。何とも言えない喪失感や焦燥感に襲われたことがありました。

 病気になって、能力の低下によりできなくなることが出てきてしまいますが、これは受け入れるしかないと思います。低下した能力は、療養や訓練することで、ある程度回復する物もあると思います。長く時間はかかっても、能力の回復は見込めます。また、考え方のアプローチを変えれば、以前とは違った方向から物事を見れるようになり、視野も広がると思います。病気になることで、いろんなことを考えるようになり、視野が広がったような気がします。違った方向から物事を為すことで、以前出来ていたことを、違う方法で、同じようにできたりすることもあると思います。

 心の整理をつけ、精神的に安定してくれば、問題があった時に、対応策の幅が広がり、同じような失敗というか問題に対する免疫が付き、以前の自分ならできなかったこともできるといった事も出てくるのではないかと思います。

 病気になったことによるマイナス面は非常に大きいですが、その経験を活かしてプラスの面も身に着けてやりたいという気持ちが少なからずあります。

20後から後から浮かんでくる様々な出来事

 日常生活を普通に送っているだけで、様々なことが浮かんできます。これはごく普通の事ですが、健常者ならばうまく対処して、浮かんでくる出来事に囚われることが、少ないはずです。

 しかし、私の場合はそう上手くいきませんでした。浮かんできたことに対して、結論をすぐに求めがちな傾向にあったと思います。こうだからこうじゃなきゃいかんとか、こうだからこうしようといった感じで、早急に答えを求めてしまっていました。また、過去の嫌な出来事に対する囚われが多く、どうしようもできないことを引きずって、くよくよ悩む事が多かったです。

 悩むだけならまだいいですが、とらわれ過ぎて、ノイローゼのようになった時期もありました。

21落ち着く場所がなく一人になることが多く集団から孤立する

 集団や数人の集まりにいると、他人の視線が気になってか、落ち着かなくなり、自分の事をどう思っているのか、他人に、何度も聞いていた時期がありました。聞かれる側は、あまりいい気はしないでしょうから、当時はいろいろと迷惑を掛けたかと思います。

 とにかく、その場にいるだけで苦痛になりがちで、雑談もできず、ソワソワしてしまい、気が付けば、一人になれる場所を探しているといった感じでした。あまり話さないし、何を考えているのかよくわからないということで、その集団の中に居ても、やはり浮いてしまうことがありました。他人はそれ程気にしていなくても、自分は妙に気になってしまうといった悪循環に陥っていたと思います。

 自分の中の事をどうにかできない状態で、他人と上手に関わるというのは、案外難しいものです。できれば、療養をしたいものですが、現実そうもいかないことがあると思います。病状が悪化する前に、しっかり何か対策をとらないと自分も、自分と関わる集団もあまりいい状態ではないなと感じます。

22人と話をするとき緊張して声が上ずり自分の地声がどんなものだったかを忘れてしまう

 普通に会話するだけでも緊張してしまい、声が幾分高くなっている状態が続きました。自分の地声がどんなものだったか思い出せず、地に足着かないような感覚になったことを覚えています。宙に浮いているような感じで不安定な状態でした。
何か精神的に落ち着かない状態で、素の自分ってどんなものかが、いまいち、はっきりしない感覚です。

 別に、相手に話を合わせているわけでもなく、建前をいっているのでもなく、自分の中でしっくりいかない状態と言えばいいのしょうか、どことなく宙ぶらりんです。

 地声が出てくる場面はどんな時か、また、その時の自分の感覚を、こんな感じかなと覚えておくと、声が上ずってしまった時に役に立つと思います。

23精神の病に対する病人本人の認識不足(目立った症状があっても病気と思わずに日々を過ごして病状が悪化する等)

 はじめは、自分が精神の病にかかっているなんて思わないもので、ちょっと調子が悪いとか怠けているとか周りから思われがちです。当の本人も病気に関する知識なんてありませんから、まさか自分が精神の病だなんて思わないことでしょう。

 最近はいろんなところから情報が入手できるので、精神の病に関する知識も増えてるかもしれませんが、思い当たる節があっても、はじめて病院に行ってみるには、結構勇気がいるのではないでしょうか。

 学生時代に調子が悪くなり始めて、どんどん悪化して、出口の無い迷路にどっぷり迷い込んだ感じで、気力だけで何とか卒業してと、今思えば本当に大変な時期でした。

 専門的な知識のある方と話をできるだけでも、精神的に落ち着くなんてこともあるかと思います。あまり病気の症状などは、話してもらえる機会が少ないですが、病気だと認識しないで、健常者と同様の社会生活を送るのと、病気と認識して、しっかり対応しながら療養するのとでは、精神的な疲労度が大きく違うと思います。

 ドロップアウトすることにはなってしまいますが、それはそれと受け入れなければならないのかなと思ったりなんかもします。

24自制心が効かなくなる(やったら良くないと分かっていることでもやってしまう・やめることができない等)

 必要以上に物を買ってしまうとか、賭け事にはまってしまう等です。自分は、賭け事にはまってしまいました。現在でも、なかなかやりたい衝動を抑えることが難しいです。現在は、可能な範囲内でやっていますが、今の境遇というか経済状況では、控えるもしくは辞めるべき事だと思います。経済的に安定していて、収入も多ければ、ある程度は許されるのでしょうが。

 何と言っていいのか、楽しみの一つなだけに残念です。他に楽しめる物を探しているのですが、いい年した大人が一人で楽しめて、安く時間を潰せるものが世の中にもっとあればと、いつも感じています。

 病気になって、家に閉じこもりがちになるだけに、外に出る機会になる趣味のような物でもあればいいのですが、思い浮かぶものはどれも帯に短し襷に流しで、しっくりいくものがありません。

 最近は、ネットカフェで時間を潰すこともありますが、自分の内面が変わって、今までと違う楽しみ方ができるようになった方が早道かなとも感じます。

25妙な強迫観念に襲われる(些細なことであってもこれをしてしまったら終わりだとか等)
 とりあえず厄介な事柄です。別に何でもない事でも、行動したりしていると妙な強迫観念に囚われてしまっていました。パニックにはなりませんでしたが、迫ってくる物があり、衝動を抑えるのに一苦労でした。

 自分の自信の無さや、将来に対する不安、後悔の多い過去、やらなければいけないという思い込み、積み重なった失敗等、負の感情の連なりが、妙な強迫観念を引き起こしていたのかもしれません。病院に入院して、療養している内に自然と無くなっていきましたが、精神的な囚われから解放されたのが良かったのかもしれません。

26言葉が端的でコミュニケーションが上手く取れない
 頭の中に、たくさんの事が浮かぶのか何なのかはわかりませんが、言葉が出てきませんでした。話そうと思っても片言の言葉にしかなりません。

 会話が、上手くいく時もありますが、大概は、あ~とか、ん~とかといった感じの言葉が出てきてしまい、会話に妙な間が出てしまいました。相手の眼を見るだけという場合もあり、言葉にならないもどかしさが強く募りました。

 話せる時は、長くなることもあるのですが、今度は逆にここぞとばかりに話してしまい、話過ぎになったりして会話のバランスがうまくいきませんでした。

27寝ても疲れが取れない・熟睡できない・寝るときは一日でも寝れてしまう 

 寝れるけど目覚めが悪いとか、寝ていても何かの音ですぐ目が覚めてしまうとか、朝起きてもド~ンとした感じでだるいとか・・・。

 そうかと思えば、寝れるときは目が覚めずに一日中寝れるのですが、すっきりしないとかです。

 睡眠は、健康の維持に必要不可欠な事だけに上手くいかないのは辛いものです。短時間で目が覚めたり、寝ていてもなんとなく起きているような感じを覚えたり、何とも気がふさがる思いです。

 医者が言うには、夜11時には寝るという習慣をつけるといいらしいです。

28しゃべりすぎてしまうと次から話したことを後悔して話すのが億劫になる・人付き合いが上手くいかなくなる

 元来、自分はあまり話す方ではなく、病気になり他人との会話も減り、それがストレスとなり、日常をモヤモヤした中で生活していると、酒の席で酔いの力を借りて、話をしすぎるということがしばしばありました。

 酒の席では、話が弾み、楽しいものとなります。しかし、家に帰り、一晩寝て、酔が覚めると、話しすぎたという感覚が生じて、後悔の念が湧いてきます。

 自分が話したことによる、その後が、妙に気になるのです。

 酒の席で話したことは、ごく普通の会話で、楽しいものだったとしても、自分の言ったことが、他人に、どう受け止められているかというのが、気になりすぎて、次にあった時に、自分から壁を作ってしまう結果になることが、しばしばありました。

 普段コミュニケーションが取れていないと、感じるストレスから、酔いの力を借りて話過ぎてしますのでしょうが、もう少し自分を自制する術を、身に着けたいものです。

29些細なミスでも失敗したことをひきずり後々までくよくよしてしまう

 日常生活していれば、ミスをすることは結構あると思います。大きなミスだけでなく、普通なら気にしない、些細なミスなどもそうです。
大きなミスが、頻繁に起こるというのは、別の意味で問題ですが、通常は、そんなに重ならないはずです。

 今は、些細なミスでも気になってしまって、後に引きずることに、焦点を当てることにします。

 例えば、コップを洗っていて、手から滑って割ってしまったりした時、普通なら≪あら、しまった。やってしまったな≫ぐらいで終わると思います。

 それが、精神的に不安定な時は、何かと理由をつけてしまって、割ってしまったことを、異常なほどに悪く見てしまいます。

 ≪割ってしまった。どうしよう、もっと気を着けていれば、割ることなんてなかったのに…。だから自分は、ここが悪いんだ。いつもなら、こんなミスは起こさないのに≫などなど、ネガティブな思いがいろいろ浮かび、気持ちがふさがる思いになります。

 その場で終わるならいいのですが、困った事に、後々まで気になって、くよくよしてしまうことが多いです。

 コップのことに関して言えば、形あるものはいつかは失われるものであり、それが割った時点で、起きたものであるだけなのに、割ってしまったことを、ひどく気にして、自分の中で問題視して、後々までくよくよしてしまうのです。

30とにかく普通じゃない。感覚が変わってしまう。健常といえばいいのか普通の状態では考えないような発想が浮かびそれに囚われる(その結果突飛な行動に出ることがある)

 文章にするのは、あまりよくないと思われる事など考えたり、行動したりもしました。こんな状態にある時は、じっと耐える必要があるかと思います。
あまり外出することなく、良くなることを願って、おとなしくしていた方がいいでしょう。

31その他の症状

 これまでにあげた以外にも、症状はありますが、この病気に特有の、もう一つの症状があります。

 これは、あえて書かないことにします。この症状をうまく対処できなくては、心の安定を得るのは難しいとは思いますが、医者が言うには、気にしないのが一番だということです。

 自分はそう言われて楽になったことを今でも覚えています。『気にしないこと』これが一番かと思います。

 この症状について言えば、自分の行動範囲を制限して、その中で日常生活を送る、というのも結構有効だと思います。

第2章 主な改善策

1自分を大事にする(劣等感の克服等・・・)

 自己否定が強くなると、どうせ自分は・・・と、ネガティブになりがちだと思います。そんな自分を、もうちょっと大事にしてやることが、そんな状態の時には必要だと思います。

 自分は、結構劣等感を抱く項目が多くて、何個もコンプレックスを抱えていました。そのコンプレックスにもよると思いますが、自分の中で凹まなくなるような、解釈の仕方や、経験を経ていくのも、自分を大事にすることだと思います。

 今までとは少し違った視点を持つと、それまでのモヤモヤが、晴れるということもあったりもします。

 また、過去に嫌な事があった事に対して、抱いているコンプレックスでも、他人はあまり気にしていない、ということもあり、自分だけが、嫌な記憶に縛られて、その事を、コンプレックスとして引きずっている、なんてこともあります。

 もちろん、全てがそうではないと思いますが、コンプレックスを、自分なりにやっつけてやる事は、自分を大事にしてやることでもありますし、何か、自信を少しもらえることでもあると思います。

 また、自己否定が強くなると、自分の存在自体を否定してしまいがちですが、経験上、自分の存在を否定してしまいがちな時というのは、休息が必要な時だと思います。

 リフレッシュできる、ストレス発散などを行って、自分の存在を否定してしまわないようにした方がいいです。

2不安を口に出してみる。自分の中の不安を独り言でもいいから口に出してみる。

 自分は、ストレスが溜まって、不安に感じることがあると、頭の中がモヤモヤっとして、気分が重苦しくなる事がありました。

 もちろん、今でもありますが、そんな時は、独り言でもいいですから、文句でも悪態でも構わないので、口に出して言ってみると、案外気分がすっとするものです。

 自分が抱えている不安など、例外を除いて大抵はちっぽけなものが多いかと思います。独り言でもいいので、口に出してみると想う以上に、その不安がどうでもいい事に思えてくることがあります。

 そうすると、その抱えている不安に対して、前向きな気持ちが出てくる場合が多々あります。

 不安を、決して口に出さないのも良いことではありますが、不安を口に出すだけでも、存外に、不安が解消されることもあります。

 一口に不安と言っても、小さな不安、大きな不安、すぐ解消できる不安、長期的なことに対する不安といった具合に、いろいろありますが、普通に日常生活を送っているだけで自然と湧いてきますね。

 不安を感じないようになりたいと、思った時もありましたが、多分それは無理でしょう。普通の精神状態ならば、不安を感じるのが自然ですから。

 不安を感じなくなるのではなく、不安を感じたらどう対応するかに重きを置いて、日常を送ることが重要になってくると思います。

 どんな人でも、不安を感じている、そんな中で人生を送っている。人間は、不安を感じる生き物だと思えば、少し気が楽になったりしませんか?不安を解消する術が多くあった方がいいですね。

3自分の中のわだかまりを解消していく。

 普段生活していて、何か気になっていることや、問題となっていることがあると、ふっと、頭の中に、その事が浮かぶなんてことがあるかと思います。

 精神的に不安定な時は、その頻度が高いように思います。最近の事から過去の事まで、多岐にわたって、いろいろ浮かんできます。

 大抵浮かんできた事は、嫌な事が多く、その事を考えるたびに、気持ちがふさがる思いをすることが多いです。

 ここでは、そういった頭に浮かぶ問題を、わだかまりと呼ぶことにします。わだかまりの中には、自責の念や自虐の念なんてものを抱かせるものもあり、なかなか厄介です。

 ただ、このわだかまりを解消してやる事ができれば、気持ちがスッと楽になることもあるように思います。

 自分の場合は、過去のわだかまりで、結構、自責の念を抱くものが多くあり、過去のわだかまりを新たに見直して、自分の中で判断し直し、解決し直す事で、わだかまりが解消できるものが結構ありました。
これには時間も掛かりますし、根気も必要です。

 一体何が、自分の中でわだかまりとなっているのかという事から、はじめは始まると思います。

 大概、気になっていて、後々まで残っているものなので、ふとした時に、浮かんでくる出来事だったりするかとは思うのですが。

 それを認識して、こういった事があったから、自分はこう思っているんだなとか、あの時、こうしてしまったから、知らず知らずの内に、自分は気にしてしまっているのかとか、いろいろ試行錯誤を繰り返して、自分に合った、わだかまりの解消の仕方を見つける必要があると思います。

 過去のわだかまりについて言えば、その出来事・問題は過去の事であり、それから時間も経っていて、自分も成長なり考え方に、変化が生じているはずです。

 過去にはこう考えたけど、今はこう考えるとか、あの時はこうする事しかできなかったけど、今ならこうするとか、その出来事や問題に対しての、解決のアプローチが変わってくるはずです。

 過去の事であり、今現在では、どうすることもできない事ではあるけれど、それに縛られている、自分の中のわだかまりは、見方を変えたり判断し直したりして、そのわだかまりに対する、解釈の仕方を変えてやる事は出来るはずです。

4自分の性格を把握して防衛線を張る。

 自分は、猪突猛進的な所があり、後先考えずに行動する所があります。物事が上手くいった時は、まだいいのですが、失敗した時はいろいろ問題が起こります。ショックを受けたり、失敗を引きずったり、思わぬ所で他人から反感を持たれたりと。

 ここでは、失敗した時に、その被害を小さくできるようにするために、自分の性格を考えて、把握する事をお勧めします。

 大まかな性格でもあったため、自分の性格がどんなかも、あまり考えませんでした。何か起こっても、自分があかんかったとか、もっとこうすればとかばかり考えてました。

 自分の性格を考慮して、こういう時はこうすればいいとか、これは性格と合わないので違う方法を取ろうとか、自分の性格を把握しておくことで、物事に対しての戦略の立て方が変わってくると思います。

 性格でも、悪いところは直さなくてはいけませんが、このままでもいいだろうという所も、あると思います。

 性格を把握して、自分に合った物事の進め方、また対処法を見つける事が、何かあった時に、自分の中での対応がスムーズにいくと思います。

 思いもよらない出来事は、ショックを受ける可能性も高くなりますし、後に引きずる事にもなりかねませんから、少し慎重になることが必要だと思います。

 後先考えずに行動する事が多かった自分には、この事は、大変役に立ちました。

5情報を制限する。

 人間も万能ではありませんから、精神的にまいっている時にはいろんな能力が低下すると思うんですよ。

 自分は精神的に不安定だった時に、あまりにも、情報が入ってき過ぎると考えて、あえて情報の入手量を制限しました。

 まず、TVは見ませんでした。そして、携帯もほとんど使いませんでした。ネットもやらず、家庭用ゲーム機のゲームだけを、延々と毎日繰り返した時期がありました。

 さすがに、そこまで、情報の入手量を制限することはないと思いますが、情報を制限した事でも(これだけでとは言い切れませんが)、人間が本来持っている自然治癒力と言えばいいのか、そのような力が働いて、精神的に回復したのではないかと思います。

 自分の場合、精神的に不安定だった時、見聞きした事、全てに過敏に反応してしまい、考えなくてもいい事まで考えたり、感じたりして、精神的にまいるなんてことがあったような記憶があります。

 必要以上の情報は、かえって自分を惑わすなんて感じたりもします。

6感覚を刺激してみる

 症状なのかどうかは定かではありませんが、物事に対して無関心になっていた、もしくは装っていた時期がありました。確か、その当時は感覚が異様に鈍麻していたような気がします。

 薬の影響もあるようですが、感覚が鈍感になり、刺激を受けづらくするようです。また、全身チクチクしていた頃も感覚を刺激してみると効果がありました。

 全身チクチクの頃にやった事は、アスリートの何かの番組か記事で目にしたのですが、体の全身の箇所をイメージして、その場所を動かそうとして見るという事でした。

 例えば、寝っ転がっていて、足の指を動かすことはすぐできます。開いたり閉じたりできますが、それを、どこかの筋肉とかでもやってみるという感じです。

 例えば背中の筋肉や、胸筋で。筋トレをやっている人ならば、この二つの筋肉は鍛える機会が多いと思うので、比較的動かしやすいはずです。意識をその筋肉に集中して、動かしてみることを繰り返します。その時に、指で押さえてその部位を刺激してみるのも効果的です。

 背中も胸も腕を動かすことによって、全体が収縮したり伸縮したりできます。それをやって、部分的に動かすとまではいきませんが、感じることが出来るようになれば効果的です。

 これを、いろんな部位でやっていたら、全身チクチクの症状は和らいで行った記憶があります。

 その他にも、チクチクの症状を無くさせたきっかけがあったと思うのですが、何だったかは上手く思い出せません。症状を改善する手助けにはなるはずです。

 感覚が鈍麻して、無関心になっていた頃の刺激法としては、自分は、常時もやがかかっているような感覚だったような気がしますが、外部の刺激を上手く活用するのがいいのではないかと思います。

 運動をしたり、水を使ったり、音楽を聴いたりです。運動と言っても、長時間やるのではなく、相撲でやるしこをやってみるのが効果がありました。力士の真似をして、しこを踏んで、片足をあげます。上がるところまででいいのでゆっくりあげて、少し停止して、その後、勢いよく地面に足を踏みつけるといった感じです。結構な刺激が全身に伝わります。はっきり言って痛い時もあります。でも、この刺激が何か効果的でした。はじめは軽めで、慣れてきたら強くして見るのもいいかと思います。

 水は、洗面所でただ流すだけで、流れる音を聞いたり、ゴクリと飲んだり、ごくごく飲んだり、ちびりちびりと飲んでいき、ごくごく飲んだり、顔をただ洗ったりといろいろと活用法があります。

 音楽は、歌詞のあるのを聞くのがつらい時もあるので、クラシックを聴いたりジャズを聴いたり、音だけの物を選ぶのもいいですし、調子のいい時は歌詞のあるものを聞いて、感情移入するのもいいと思います。やはり、言葉によって影響を受けることはあり、感動したり嫌な思いをしたりとあると思うので、疲れない程度に音楽を聴くのもいいと思います。

 このような事を繰り返している内に、頭の中のもやが薄れていったような気がします。薬の影響もあるのではないかとも思いますが、自分に合った方法で感覚を刺激することによって鈍麻した感覚がちょうどいいあんばいにできることもあると思います。

 普段生活していれば、いろんな刺激を受けるわけですが、いろんな刺激に対応できるように段階を踏んだ刺激を日常的に取り込んでおくのも一つの手かもしれません。

7合わないものとの関係を自分の中で考えておく

 やはり、人間だからか、合う合わないはあるもので、自分の性格によっていろいろと出てきます。合うものは問題ないとして、合わないものをどうするかだと思います。

 自分は、自分の中でこれだけは譲れないというものを考えて、嫌いなもの・合わないものを認識しました。そして、無理に行ったりしないようにしています。自分でやる必要がある時以外は他の人に任せています。また、合う人合わない人も存在すると思いますが、これは人間関係の常でしょう。

 合わないものと、どういった関係を自分の中で保っていくかが重要になってくると思います。どんな人にも自分のすべてを見せるなんてことは、経験上無理な話なので、人によって出す面が変わるのは当然のことだと思います。以前は、そういった事が苦手でよく人間関係で困っていました。誰にでも同じように接しないかんのじゃないかと考えていたりしました。当然、建前と本音的なところも出てくると思います。それは悪い事ではないと、今は感じるようになりました。

 また、自分の中で他人に見せてもいい部分や、自分の中だけで留めておく部分なんてこともあるんでしょう。思ったこと感じたことを何でも、比較的すぐ出してしまう性格だったもので、知らず知らずストレスを感じていたのかもしれません。自分の中で考えている事、感じている事を、自分以外の人にどこまで出したらストレスを感じるようになるのか、大まかにでも知っておくといいでしょう。

8自分の中で浮かんだことを書き出してみる

 心理学の本などを読んでいると、治療法の一つとして載っているものですが、感情的な表現をワンフレーズでもいいから、繰り返し紙に書きだすと、少し気が楽になることがあります。治療法のやり方とは違うと思いますが自分なりにやってみて良かったことを書いてみます。

 頭や心の中に浮かんだ、漠然としたイメージを言葉に変えるわけですが、端的な表現でいいのではないかと思います。はっきりとしたイメージで言葉にしやすいのならば問題ないのですが、精神的にまいっている時は、上手く表現できないようなイメージが多かったと思います。また、一つの感情が強く表れたりして、それだけが頭の中に居座るみたいな感じでもありました。そうやって浮かんでくるイメージを言葉に表現して、紙に書きだす。何度も何度も書いて、気が楽になれたら書き出した紙をどう始末するかですけど、あまりいい表現でないことも書いたりすることもあるわけですから片付けに困ります。自分の中にあった考え、イメージなんだから大事にしようと考えて、丁寧にゴミ箱に捨てるのが無難かもしれません。

 慣れてくると感情的な表現だけでなく、文章にできるような事柄も出てくると思います。手書きでもPCでもいいので、それらを文章にしてみることをお勧めします。頭の中や心の中で漠然としていたものが具現化されて、解りやすくなることによって、自分の気持ちがスッと楽になることもあるかと思います。

 病状が悪化している時は、とにかく色んな事が、後から後から浮かんでくるので、そのもやもやを取り払うためにも、イメージを具現化して文章にできれば、何か効果はあるのではないかと考えています。

 意外と文章を書くという事は、心の整理もできるのではないかと思います。

 以前、チャットをやっていた時の事ですが、一時期はまっていました。チャットで話をしている内に自然と心の整理がつき言葉が出てきやすくなった過去があります。うまく話せなかったのが、改善された事もありました。

9ネットとの出会い

 ネットは、いつでも情報が手に入ったり、誰かと繋がれる場でもあると思います。匿名性という性質を持ってはいますが、上手く活用することによって病気の療養に役に立つと思います。

 自分は、ネットゲーム、情報収集、チャット等で主に利用したりしました。
チャットは今はやりませんが、頭の中のイメージをタイピングによって表現するという作業は、病状の回復に一躍買ったと感じています。チャットをやった事によって、言葉がスムーズに出てくるようになった過去がありました。
チャットでタイピングすることによって、頭の中の漠然としたイメージを上手くまとめる能力が上達するのかもしれません。

 ネットゲームでは、ゲーム内のギルドなどに入ることで、他人とのつながりを持てるといった面もあると思います。また、ゲームではありますが目標を決めて、それに到達していく作業は、リハビリとしては効果があるように感じています。達成感を味わえる作業の繰り返しは、自分の中で失われた自信を取り戻す一面も持っているようです。

10現時点での自分の境遇を認識し、それを受け入れる

 これは難しいことですが、行うことができれば、その後の心境に大きな変化があるのではないかと思っています。

 はっきり言ってはじめは自分が病気であると受け入れたくありません。どうもおかしいとは解っていても、受け入れたくない思いが生じます。かといって、普通の生活を送ることに、何やかやで支障が出る。他の人が普通にできていることが、自分にはかなり無理をしないとできない等、ペナルティーのようなものが生じている。病気になって症状が酷いと、日常生活を送るだけで一杯一杯な感じを受ける。ボーっとしているようでも病気と闘っている。苦しみを感じる。

 一般から外れるという事には抵抗があると思います。ドロップアウトする事ですから。

 その時点で、自らが置かれている状況を把握して現実を受け止めなければいけない時が来ると思います。自分の置かれた環境で、許される範囲内での闘病しかできませんが、無理は禁物ですね。

 自分は、自宅療養をするという選択を取りました。先行き不安な面もありますが、病状は回復している面もあります。今は、じっと耐える時と思って静養しております。結構長いですけどね、療養の時間が。

11ストレス発散法を増やしておく

 今思えば、病気になる以前はストレス発散法が少なかったと思います。少年時代は、運動が好きでそれでストレス発散が出来ていたのでしょうが、病気になった頃は、あまり運動が楽しいと思えなくなっていて、ストレス発散にはならなかったように思います。

 年を重ねれば、いろんなことを考えるようになり、ストレスを感じる物事も増えてくるのではないかと思います。

 難しいことはわかりませんが、ストレスが幾重にも重なって、病状が悪化するなんてことはあるようで、ストレスを発散する方法を、少しでも多く身に着けておくことは、一つの発散法が上手くいかなかった時に、別の事をやってみて上手くいくなんてことがあるので、大変役に立つことだと思います。

 先に述べた不安を口に出すのもそうですし、好きなものを食べることや、風呂に入ること、運動をすること、趣味をやること、そして寝る事等、いろいろとストレス発散法はあると思います。

 概して、気持ちをリフレッシュできることが、役に立つストレス発散法のように思います。普段から、何が自分の気分をリフレッシュできるか知っておくと、発散法の数が増えていいのではないかと思います。また、発散法にも読書など一人でできるものから、愚痴を言ったり、からかったりと、他人と関わる物や、運動するといった複数人からなる物があると思います。一人でできる物を、増やしておくことをお勧めしますが、他人が関わる発散法も持っておくといいのではないかと思います。

 病状がひどい時は、日常生活を送るだけでストレスがどんどん溜まっていくと思いますので、小出しにストレス発散することが役に立つのではないかと思います。

 後でも述べますが、好みの物を常備しておいて、普段から食べたり飲んだりすることが、意外と役に立ちました。何か気分がモワ~ンとして優れない時に、食べたり飲んだりすると気持ちがスッキリします。

 自分は、ストレス発散があまり得意ではないので、いつやったらいいのかといったタイミングを見つけるのも一苦労でした。何かイライラする時もそうですし、気分が優れない時もストレス発散は役に立つと思います。

12座右の銘を持つ

 日常、生活している時に、心の支えになる言葉や標語等の座右の銘を持つことをお勧めします。

 何かあった時に、その言葉を心の中で唱えたりすると自然と力が湧いてくることがあります。自分は故相田みつを氏の言葉をよく支えとして使っていました。

 自分で考えたものとしては、「有形・無形、臨機応変、それでいて自然体」です。簡単に言えば、有形・無形とは自我というか自分というもので、時には形あるものとしてズドンとあるべきで、時には形無きもので柳の葉のようにふわりとしているといった感じのイメージで、臨機応変に物事に対処できて、その動作や行動が自然体でできるようになるといった感じです。

 イメージ的には、自分の中では解りやすくイメージしやすいのですが、日常生活を送っていると、思わぬ出来事やとっさの出来事といった予期せぬ出来事が結構多く、なかなか標語のイメージ通りに行動することは出来ません。何度も何度も唱えては、あぁまた失敗か、おっ今のは上手くいったかとか、もうちょっとだったなとか、日々試行錯誤的な毎日を送ります。これだけでも結構楽しいです。

 先につながる良いイメージを毎日追い求める事は、向上心を持つことでもあると思いますので、一応良い事だと感じます。

 常に向上心を持ち続けるのは、疲れてしまいますし大変ですが、そういった事を行って日々を過ごすことには損は無いと思います。自分のペースでいいのでやっていくことが重要です。

 また、座右の銘を持ち、心の支えとなる言葉を持っている事は、何か問題があった時にうろたえたり、狼狽せずに済む効果ももたらすようです。虚を突かれた時に慌てずに物事に対応する姿勢のようなものが、日々こういった生活を送っていると身に着いたようです。

 病気になって、ちょっとした事でも慌てることが多くなった事があるので、心の支えとなる言葉を身近に感じれる事は、精神安定上、大いに役に立ちました。

 その時期その時期で、自分に合った言葉や標語を選んで、いつも心の片隅に置いておく事をお勧めします。

 病気になって、いろんな事で慌てたり、うろたえたりすることが多くなったのですが、これらを起きないようにするよりは、なった後どう対処するかに重きを置いた方がいいです。うろたえたりすることを問題とみなして、問題が起きた時にどうするかという受け皿を多く身に着けた方が、今後生きていく上で役に立つと思います。

 こんな時はこうする、あんな時はこうするといったことも考えておくと役に立つでしょう。それに、問題が起きた時に役に立つとっさの判断が、座右の銘を持ち切磋琢磨する事で、一歩身を引いた物の見方ができるようになるので、身に着く訓練になります。

13好みの物を常備しておく

 好みの物を身近に置くことは、精神的に落ち着くことでもあると思います。好みのアクセサリーや、服、本、飲み物、食べ物と。色んなジャンルの物を揃えて、普段からそれらに触れる環境を作っておく事がいいと思います。
服なら、外出した際に嫌な事があった時、自分を守ってくれますし、中でも一番接する頻度が高いのが、飲み物・食べ物だと思いますのでその事について触れてみます。

 まず、自分は、毎日緑茶・ルイボスティー・ジンジャーティーと3つの種類のお茶を用意しています。それと、コーヒーです。食べ物は、安くてあまり太りにくい物を見つけた時に、食べたくなったら食べれるように買い置きをしています。食べ物は、あまり食べ過ぎると太ってしまうので、飲み物で、好みの物を見つけて何種類か揃えておく方がいいと感じます。とは言っても、スナック菓子はついつい買って食べてしまいますが。さて、飲み物ですが、メインはコーヒーで、自分は、アイスコーヒーを一日にマグカップで5杯以上飲みます。それに加えて、先に挙げた3つのお茶と、水分を1日に3~4リットルぐらい飲んでいるでしょうか。トイレは近くなりますが、これぐらい飲んでいると精神的に落ち着きます。

 PCに向かっていることが多いせいもあるでしょうが、意外と喉が渇くというか水分を欲します。意外と1日は長いです。ですから、その時によって飲みたいなというものが微妙に変わってきます。コーヒーも3つのお茶も、それぞれ味が違います。そして、美味しいと思う物ですから、飲むと満足感が得られます。慣れてきて飽きがくることもありますが、4種類もあれば意外と飽きが来ません。飲むたんびに、その都度小さな喜びが得られます。この事が大きいと感じています。ストレスを感じやすい状況で、小さなストレス発散が飲み物を飲むことでできるのですから。飲む物を変える事は、普段、普通にやっていることかもしれませんが、飲み物を変えることは意外と役に立ちます。

 この他にも、甘い物や酒等、オプション的な飲み物もあるかと思います。出来るだけ安価で、大量に作れる飲み物で、好みの物を見つけて、常備しておく事をお勧めします。

 この他にも、お気に入りの小物やカレンダー、手帳と、普段使ったり、目にしやすい物を身近に置いておくことも効果的です。机の上に小物を置いておけば、休憩したりする時に見れば、楽しい気分になれますしリフレッシュもできます。

14薬をきちんと飲む

 調子が良くなってくると、もういいだろうと考えてしまいがちですが、残念なことに調子のいいのは薬のおかげという部分もあるようです。難しいことはわかりませんが、頭の中で薬の成分が効いているから調子がよくなる事もあるようです。

 薬の飲み過ぎは、自分はあまりやりたくありませんが、この病気にはある程度の薬の服用は必要なようです。

 副作用もあり、薬を飲む事に対して少なからず抵抗はあります。しかし、効果があるのも経験上事実なようです。医師と相談して病状に見合った量の薬を処方してもらう事が、大事な事ではないかと思います。

15怒れること

 ここで言う、怒れる事は、喜怒哀楽の怒であり、ヒステリーではありません。怒れる事って、基本的に元気がないと出来ない事だと思います。怒る事って疲れる事だってよく言われますが、その通りだと思います。

 少し元気が出てきていたが、未だ病状が悪かった頃の話ですが、ある時、体の底から怒りを覚える出来事に出会いました。それが起こってから何か体に芯が通ったような感じになり、元気が湧いてきた事を今でも覚えています。自然と何かに怒れるようになる事は、自分の状態がいい方向に向かっているのではないかと感じています。

 自分の中では、怒は、喜と哀と楽が出来ていて初めて出来る感情です。

16結果を残す

 結果を残す事は、何か形となる物事を行い、達成感を味わえ、自信回復につながると思います。自分の好きな物で、続けやすい物でやってみると効果的だと思います。一人でできる物がやりやすいです。自由が利きますから。

 例えば、料理とかでも、今まであまり作った事のないメニューをネットで調べて作ってみるとかです。

 やった事のないメニューは、ある意味チャレンジです。勝手が解らず、上手くできるかどうかという不安も付きまとうと思います。

 比較的達成しやすく、少しの頑張りが必要で、少しの不安が生じるぐらいの難易度が結構いいのかも知れません。

 また、できることを何度も何度も繰り返し、反復し続け、これだけやったという結果を残す事も、達成感を味わえるし、これならできるという自信にもつながると思います。

17自画自賛する

 病状が悪く、いろんな能力が低下している時には、普通にできる事でも困難を伴うことがあると思います。そんな時、普通にできる事でも、自分でできた場合、自画自賛してみるのも良いのではないかと思います。

 些細な事というか、当たり前の事ですから、あまり他人から褒められることはありません。ですが、その時の自分にとってはグッジョブと言えるものであって、できた時、喜びを感じるような事柄であれば、自分で自分を褒めてやるべきです。

 些細な事でもできた時、達成感を味わえ、満足します。そして、自画自賛する。その小さな事の繰り返しが、失われた自信なり、何なりを取り戻させてくれる場合があると思います。

 自分で自分を褒めるというのも、中々やり辛い事ですけども、上手く活用することによって、自信を取り戻せると思います。

 どこまでの自信かと言えば、普通に生活できる程度の自信でいいかと思いますが。そこから先は、また、ゆっくり培っていくものだと思いますので。


あとがき

 やっと、完成まで辿り着けたなという感じです。十数年の間の出来事を思い出しつつ書いたので、あやふやな部分もありましたが。

 現在は、自宅療養を行っているわけですが、病気が良くなるのかどうかという不安を感じながら、また先行きの不安を感じながら、日々を暮しております。

 精神の病は、時間経過と共に病状が良くなり、寛解になる事もあると聞きます。物理的な症状じゃないだけに、見た目では判断しにくいですが、人間の持つ自然治癒力によって時間はかかっても、回復していくのものなのでしょうか。

 悪かった時期に比べると、大分症状もなくなりつつはあるのですが、残る症状がまた厄介です。いつか消えてなくなる事を心待ちにしている、今現在であります。

 幻聴が、聞こえない時もあるのですが、やはり精神的疲労感が、聞こえる時と聞こえない時では違いますからね。

 あまり、病気の症状等を書いた本が出回ってはいないようなので、今回自分が書いた本が、手にして頂いた皆様にとって何か役に立ったのであれば幸いです。

 文章表現が至らず、解釈しづらい部分もあるかとは思いますが、平にご容赦くださいませ。

 これからも、病気にめげずに日々暮らしていきたいと思います。読んでくださった皆様もどうかご自愛を。それでは、それでは。

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