これは知っておきたい!志望理由書の書き方①

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●「2つの志望理由」と「目指す道の社会的意義」をはっきりさせる。
 「2つの志望理由」とは、将来の職業・職種と直結する「学部・学科志望理由」と、いくつかある大学の中でなぜその大学を選んだかという「大学志望理由」です。そして、将来の職業・職種に関しては、「個人的動機」に「社会的意義」を加えた時、「最強の志望動機」となるのです。こうした掘り下げの深さ、ロゴスの力がそのままプレゼン力となるのです。

①「自分はなぜこの学部・学科・職業・職種を選ぶのか」。
 学部・学科の選択理由と将来の職業・職種を切り離すことはできません。まだそこまで明確になっていない人でも、現時点での考え・プランを提示すべきでしょう。特に職業・職種の場合、「きっかけ」は何でもいいですが、「決定的動機」が重要となります。例えば看護師志望の場合、「身内に看護師がいる」「自分もしくは身内が入院して看護師に大変お世話になり、感動した」「テレビドラマの影響を受けた」といったことがきっかけになりやすいですが、それだけで一生の仕事にするというのなら、全国で何十万人も看護師を目指さなければならなくなるでしょう。ここから一日看護体験を通じて、「本当に大変な仕事だけど、一日の終わりに患者さんから『ありがとう』と言われてうれしくて、本当にやりがいのある仕事だと感じた」という体験が決定的動機になったという人が多くいます。あるいは経済学を学びたいというのでも、「高校のインターナショナル・バカロレアのプログラムで経済学を学んだら、面白かったので、経済学部にしました」という受験生も多くいますが、きっかけとしては別にいいものの、決定的動機としては弱いと言えます。「自分でもマンキューのマクロ経済学の本を買ってきて勉強しました」「授業で日本の金融政策の分析をしていろいろ考えさせられ、今学んでいる物理や数学の知識に加え、大学では統計学や数理経済学を学ぶ必要があると感じました」といったところから始まり、「スラム街でのボランティアを通じて、教育格差は経済格差であることを実感し、経済政策の現場に携りたいと考えるようになりました」といった決定的動機を述べた人もいます。こうした決定的動機を述べることが、そのまま説得力につながるのです。
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