あくまでも通訳

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学び
通訳は、あくまでも通訳でサポート役

レッスンで通訳していると
怖い錯覚を覚えることがあります
それは、自分が先生になったかのような気になること

初めてそんな感覚になった時に
凄くゾッとしました

自分はただ先生の言葉を訳してるだけで
先生の知識は自分にはないし
教えた経験もない
それなのに、先生の言葉を発しているだけで
さも自分が先生になったかのような錯覚になるなんて

怖すぎます
背筋というかお腹の底から寒くなります

そのことを担当してたイギリス人講師に
「自分が出来る訳じゃないのに
 教えられるような気になって怖い」って
伝えたところ、彼が笑いながら
「優秀な体操のコーチも、本人がその技が出来るわけじゃないからね」
なんて、冗談を言ってくれましたが
あくまでも自分は通訳であることを忘れてはいけないって
心底思いました

その分野の知識をつけるのは、正確に通訳するため
自分が指導できるわけではありません
話者がいて始めて通訳をすることができる

この仕事をしているとありがたいことに
話者や生徒さんと親しくなることがあります

話者も生徒さんも通訳としての仕事を認めてくれて
感謝してくれることもあります

これも勘違いしてはいけないことだと思っています
あくまでも通訳としてのこと

そんな風に自分に接してくれる人がいることは
とてもありがたいことです
より一層正確な通訳をできるように
研鑽を重ねたいと強く思うきっかけでした
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