【子育て】それは誰の課題?

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コラム
子どもにこうしてほしい。こうあって欲しい。
子どもの事を想ってついつい言いすぎてしまう。
そして、子どもが行動せずにイライラする事ってありますよね。

イライラしないために、「課題の分離」をしましょう!

「嫌われる勇気」という本で有名になったアドラー心理学。
アドラー心理学に「課題の分離」という考え方があります。

「課題の分離」とは?

「課題の分離」とは、自分の課題と他者の課題を明確に区別すること。
アドラー心理学では、「すべての悩みは対人関係の悩みである」と考えられています。
人間関係のトラブルは、多くの場合、自分がコントロールできない他者の課題に介入したり、逆に自分の課題に他者を巻き込んだりすることによって起こります。

子育てでも、「課題の分離」はとても大切です。
子どもは成長段階に応じて様々な課題に直面します。
親は子どもの課題を心配し、つい手助けしたり、解決しようと介入したくなります。
しかし、子どもの課題は、子ども自身が解決するもの。親が代わりに解決しようとすると、子どもの自立を妨げ、自己肯定感を低下させる可能性があります。
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例1.「 子どもが宿題をしない」
・子どもの課題: 宿題をやるかやらないか、いつやるか、どのようにやるか
・親の課題: 子どもの学習環境を整える、サポートする、見守る
親ができること:
子どもに宿題をするよう強制するのは子どもの課題に介入すること
「宿題をしないと後で困るのは自分だよ」と伝え、責任の所在を明確にする
一緒に勉強する時間を作るなど、必要なサポートを提供する
子どもが自主的に取り組む環境を整える
例2.「 子どもがゲームばかりしている」
・子どもの課題: 遊びの時間を自分で決めること
・親の課題: 子どもとゲームの時間を話し合う、ルールを決める
親ができること:
「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」と命令するのは子どもの課題に介入すること
「ゲームの時間はどれくらいがいいと思う?」と子どもと話し合い、ルールを決める
ゲーム以外の遊びも提案する
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「課題の分離」を意識することで、親は子どもを過度にコントロールすることなく、自立を促すことができます。

課題の分離を意識する際のポイント

・子どもの課題を尊重する
・子ども自身が解決できるようサポートする
・子どもの努力を認め、褒める
・「できない」ではなく、「どうすればできるか」に焦点を当てる
・親子でコミュニケーションをしっかりと取る

「課題の分離」は、子どもの自立を促進し、健やかな成長をサポートするために、親が意識すべき重要な考え方です。子育てに迷ったときは、ぜひ「課題の分離」を思い出してみてください。
参考図書:「嫌われる勇気‐ 自己啓発の源流「アドラー」の教え‐」
岸見 一郎 (著), 古賀 史健 (著)

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