こんにちは。きむにぃです。
今回と次回で、私が「聴くことの力」を強く感じたエピソードを2つお話ししたいと思います。
今回のエピソードは、聴くことを通じて相手の背中を押すことができた話です。
元部下のAさんは素直でひたむきで真面目な性格なのですが、昇進試験に複数回チャレンジするも結果を出せず、自己評価が低く、何事にも受け身になっているように見受けられる人でした。
そんなAさんと実施した1on1のなかで、私はAさんの話を聴きながら、何気なく私自身が日々行っている朝型生活のことを話しました。
早寝早起きをして朝の時間を有効に使うという生活に変えたら、自分のやりたかった勉強ができるし、本も読めるし、散歩をしてリフレッシュすることもできていいよ、というようなことを言ったのだと思います。
Aさんにやる気を出させようと思って言ったことではなかったのですが、その話がAさんに響いたようで、Aさんはその後朝型生活を取り入れて、朝の時間で昇進試験の勉強を地道に進めて、その年の昇進試験に見事合格することができました。
Aさんが昇進試験に合格したという話を耳にしたとき、私は嬉しくて涙を流して喜びました。
Aさんから、「あのときの1on1で聞いた朝型生活を実践して合格することができました、ありがとうございます」と言われたとき、私はむしろAさんに感謝したいという気持ちでいっぱいになりました。
この内容だけであれば、ただ上司として1on1のなかでアドバイスをしたという一般的な感じになりそうですが、その時のことを振り返って私はこのように思いました。
もし、私がAさんの話をちゃんと聴くことができないまま、話していたらどうなっていたのだろう?と。
とても素直なAさんであれば、同じように行動をしていたかもしれませんが、1on1という環境で相手に寄り添いながら話を聴くことができたからこそ、理解が深まったのではないかと感じました。
そして、私が相手に寄り添って話を聴くことで、これだけAさんに影響を与え、Aさんの背中を押せたのだということ、このような経験を通じて、「聴くことの力」を強く感じました。
Aさんは今でも朝型生活を続けて読書の時間としているようです。
久しぶりに会ったときに少し頼もしくなっていたのをみて、どんどん成長しているんだなと嬉しくなりました。
このエピソードは、私が初めて感じた「聴くことの力」になりますが、その後1on1を通してたくさんの部下に話を聴いていくことで何度も同じような体験をしました。
だからこそ、今では話を聴くことがすごい力を持っていると確信をしていますし、とても尊いことであると感じています。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
次回は逆の立場で私自身が「聴くことの力」によって救われたエピソードをお話ししたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
【前回の記事】