ツインレイ 1 その人との出会い

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夢の中。3、4歳ぐらいの可愛い男の子がはにかみながら私を見ている。
まるで、やっと見つけたと言わんばかりだ。
ニコニコニコニコ指を口にくわえながら見ている。

誰だろう、この男の子は誰?
可愛い男の子という印象とは別に、いや知らないしと訝しげにその子を見る私。

目覚めてもまだその男の子の顔をハッキリと覚えている。
やけに鮮明な夢だな。

可愛かったけど、いったい誰なんだろう。
思いつく限りいろいろ考えてみた。

昔赤子の時に亡くなったという私の兄?
私の守護霊とか?
前世出会ったとか?

不思議だな。
夢に少年が出てくるということはまれにあったが、だいたい顔がはっきりしなくて暗くてモノクロで、いつもその人は逃げてばかりいて、後ろ姿しかわからないようなそんな夢ばかりだった。

なのに昨夜の夢はリアルすぎる。
背景はミルク色っぽくて、でも小さな男の子はとても顔立ちがハッキリしていて夢とはとても言いがたい。

しかし、私はその夢のことを頭の隅っこにはいつもあったものの、次第に気にしなくなっていた。
当時はまだパソコンで版下を作成する仕事をしていたが、なぜか一番苦手なプログラミングに近い仕事だった。本当は、IllustratorやPhotoshopの仕事がしたかったが、仕方なしにしていた。
その版下は某銀行発行の小さな新聞の一部だった。

私は昔から一生懸命に仕事をしている男性の姿をみているのが好きだった。20代の頃はごみ集めの仕事を一生懸命にやっている男の子を好きになったこともある。
私が版下作成をしていたその会社に小さな新聞記事を書いていた人が出入りしていた。その人のことを好きになった。原稿を書いている姿を見ていて好きになった。
でもその人は妻子持ちだった。そんな人と関係を持つに至ったのはあとから思えば失敗だったと思っている。
まあ、人生経験の一つだと思えばいいと思った。

仕事は何度か変わり、私がやりたかったIllustratorやPhotoshopの仕事も覚えた。WEB制作でコーディングの仕事も覚えた。やりたいことの範囲が広がったと思った。だから在宅ワークでやっていた時もあったが在宅ワークの仕事はあまり続かなかった。

そして時が過ぎた。
でもまだ私は自分がやりたい仕事をかろうじてやっていた。
やがて私は同じ街出身の俳優のファンになった。その俳優さんは歌も絵も作る才能があり、毎年どこかでライブをやっていたので母を連れていったこともある。その俳優さんの誕生日は4月18日。誕生日には何かを送ったこともあったかもしれないがあまり覚えていない。

ところで、我が家は兄と年老いた母と私の3人暮らしだ。母をライブに連れて行った頃からまた何年か経つうちに、母は認知症になった。5年ほど面倒をみた。母は若いころは祖父の面倒を看ていて、それを幼いころずっと見ていたので、私は母の面倒を看るのは当たり前だと思っていた。母は歩ける時期には勝手にふらふら徘徊しては勝手にお店に入り商品を持ってきた。何度支払いと謝罪をしにいったことか。
そんな母を叩いたこともある。我慢できずに家出しようとしたこともある。
でも私にとって母は大好きな母なのだ。母は次第に動けなくなっていった。車椅子を利用して買い物にも散歩にも連れて行ってあげた。母は軍歌が好きだったが、認知症になってからは、童謡をよく歌っていた。私が母を忘れないために、認知症でカラスの歌を歌う母を動画にしてYouTubeにアップしてある。

その母が天国へ旅立った。ツインレイに出会った年だった。
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