『マンガで読むメンタルクリニック診察室 こころの病の治し方』原作岡田尊司

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学び
以前に読んでいたのを思い出し、引っ張り出してきて読み直してみました。
全編マンガで読みやすかったです。
事例(もちろんある事例から共通点を抽出したフィクション)を通して、カウンセラーとして歩み始めた私自身、以前読んだ時より多くの学びがありました。
今回は、ざっくりとしたストーリーのあらましを追っていきたいと思います。

第1章

主人公の森野美夢はよく見て、その夢を夢占い辞典で調べるのが日課の新米心理士です。
新規開院するメンタルクリニックで、開院前の予行演習中にクライエント高山隆一が迷い込んでしまう。

第2章

高山隆一は気づかないうちに知らない場所にいってしまうという症状(解離性遁走(フーグ))の症状がある。しかし、思い当たるストレスなど無いという。
話を聞いているうちに、借金を抱えていること、妻に言えずにいることなど、記憶に蓋をしていたことが明らかになっていく。
妻に打ち明けることなどできないと主張していた高山であったが、打ち明けることでしか解決できないこと、メンタルクリニックに訪れたのは一歩を踏み出したことの証明であることなど、精神科医の奥田に指摘され、打ち明けることを決意する。

第3章

子どもの非行に悩むクライエント野添明希子がクリニックを訪れる。やはり原因に思い当たることはないという。成育歴を聞く中で子供が小さいころにADHDの疑いがあると言われたことから、それが原因ではないかと言うが、家族構成を聞いた際に、野添が子供の非行の直前に離婚していたことが発覚する。しかし、それは非行には関係ないと断固として否定する野添。
岡田との診察の中では、野添の母親との強すぎる繋がり「母子カプセル」の問題も発覚していき。。。

第4章

母親との関係は良好だと話していた野添であったが、奥田先生と話すうちに、母親の顔色を窺い、母親の思うように振る舞う、母親に支配された関係に気づき、離婚さえも母親の顔色を窺っていたことに気づく野添は愕然とする。
母親と少し距離を置き、子どもとの関係を見直す野添。
子どもの非行も落ち着いてきたように思えていた矢先、実は非行はエスカレートしていたことが発覚。ついには家出をしてしまい・・・

第5章

子どもの家出を聞いた心理士の森野は、別れた旦那のところに行っていないか確認するように伝えるが、野添はそれはないと否定する。
しかし、実際は元旦那のところに行っていることがわかる。
すぐに帰ってくると思っていた野添だが、子どもから父親と住み転校したいとの申し出を聞き、ショックを受ける。
しかし、自信と母親との関係を思い出し、子どもは自ら母親である野添との関係から自立しようとしていることに思い当たり、それを承諾する。
野添と母親、子ども、元旦那との関係は徐々に改善されていくのであった。

【感想】

要約というか、あらすじというか、完全にネタバレとなるのでブログに書くか一日悩んで置いておいたのですが、大筋だけ書くことにしました。
以前も読んでいたのですが、実際にカウンセラーとしてご相談をお受けした経験がある今だからこそ、以前とは違う感覚で読むことができました。
フィクションではありますが、マンガならではの生き生きとしたケーススタディであり、精神科医の奥田先生の話の進め方など、とても学ぶことが多いものでした。

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心理セラピストtakashi

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