「あ」の話(音のイメージ①)

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どんな内容?

何のブログだろうと思われたかもしれませんね笑
タイトルのとおり、一音「あ」について少し語ってみようという記事です。
音韻論とか音象徴とかとか、そういった領域の内容を簡単に紹介しようと思います。音のもつイメージ、これを捉えようというのが大テーマです。
文学的表現の向上やワンランク上のコミュニケーションを目指す方向けの文章になります。

基本的説明

「あ」は日本語の母音のひとつです。五十音図の最初に位置し、日本語の単語や音節の中で非常に頻繁に使用されます。

口の形や発音の特徴

口を大きく開けて、のどからの息を自然に出すことで発音されます。舌は下あごの前に置かれ、口蓋の上との間にスペースがあります。発音すると開放的で、よく響く音になります。
こういった筋肉の使い方や音の特徴というのが、次のイメージに大きな影響を与えてきます。

想起されるイメージ

ここが、本記事のメインです。「あ」という音から導出される感性、感覚、感情といったものを思いつくまま深掘りしていきたいと思います。

1. 「あ」は穏やかで優雅な響きを持ち、柔らかな朝日の光が心地よさをもたらすような感覚を与えます。
2. 「あ」は穏やかで広がりのある音であり、澄んだ水面に投げ込まれた石が広がる波紋のような感覚にさせられることがあります。
3.「あ」は開放的な音であり、まるで鳥が自由にさえずるような雰囲気を連想させます。
4.「あ」はリラックスした状態を表現し、深呼吸をするような安らかな感覚を想起させます。

まとめ:穏やか、優雅、心地よさ、広がり、開放感、リラックス
このような印象をもつのが日本語における「あ」です。

「あ」が使われる単語やオノマトペ

上記のイメージを想起させる「あ」からどのような単語がつくられているでしょうか。ここでは日本語の単語を書きますが、他の言語の例を考えてみるのもおもしろいかもしれません。そこに五感の用い方や捉え方の違いといった言語文化的差異をみることができると思います。

・「明るい」「あたたかい」などの穏やかさ、心地よさを表現する語
・「ああ」などの優雅でリラックスした表現
・「あはは」といった笑い声にある心地よさ
・「あっ」「あら」「あらあら」など発見、驚きなどにみられる開放的な雰囲気

なるほど例を挙げてみると、「あ」のイメージがつかみやすいですね。(自画自賛)

他の母音との比較

せっかくですから他の母音についても少し触れておきます。続き記事にしようと思いますので(母音だけでなく子音、撥音、促音、濁音、拗音などもやってみたい)、少し触れる程度で。
「あ」は他の母音と比べても、その開放的な響きと優雅さが特徴です。「い」と比較すると、「あ」は広がりのある音で、より開放的なイメージを持ちます。次に「う」と比較すると、「あ」はより明るく、力強さよりも穏やかなイメージを与えます。このような「あ」の特徴を活かすと、詩作等においてもさらなる表現の幅や深みを得ることができるでしょう。

今回の記事はここまで。私の備忘録のような内容ですが、参考になれば幸いです。次回はおそらく「い」ですね笑

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