音のイメージ②「い」

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はじめに

前回に続いて今回は「い」について。音のもつイメージを捉えようというのが大テーマの記事です。
文学的表現の向上やワンランク上のコミュニケーションを目指す方向けの文章になります。

基本的説明

「い」は日本語の母音音素のひとつで、非常に短く口の中で高い音を発する特徴があります。
口を半開きにして舌を前方に持ち上げ、口蓋との間にスペースを作りながら発音します。舌の位置は前方にあるため、口がやや細長くなります。
なんて言葉で説明するより実際に、「い」と言ってみればいいですね笑

想起されるイメージ

さあ、本番です。「い」という音から導出される感性、感覚、感情といったものを思いつくまま深掘りしていきます。

1.「い」の音は短く、細く高い響きを持ちます。まるで水滴に光が反射し、美しい輝きを放つ様子が頭に浮かびます。
2.短く、高い音は遠くの方で鳴る鐘の音のようなイメージを連想させます。静かな風景の中に遠くで響く鐘の音が染みわたっていくような感覚でしょうか。
3.明るく、軽やかな響きからは、微笑みや幸せな表情が想起されます。人々が笑顔でいるような明るい場面が思い浮かびます。
4.繊細な楽器の音色を連想させることもあります。例えば、ピアノやヴァイオリンのような楽器の高音域の音が、優雅で繊細に響くイメージです。

まとめ:輝き、瞬間、染みる、鋭さ、明るさ、軽やか、繊細
このような印象をもつのが日本語における「い」です。

「い」音が使われている単語・オノマトペ

上記のイメージを想起させる「い」音からどのような単語がつくられているでしょうか。ここでは例によって日本語の単語を考えていきます。

・「いたい!」「いい!」…瞬間的な感覚などの働き
・「きらきら(ki)」…きらめき、輝き
・「きーん」…染みる、鋭さ
・「しんしん」…染みる、繊細さ
・「りんりん」…軽やかな鈴の音

いかがでしょうか。「い」音のイメージはつかめてきたでしょうか。ほかにもさまざまな言葉がありますので、いろいろ検討してみるとおもしろいですね。もちろん子音や他の音の要素も含まれてくるので、「い」のイメージだけで出来上がっている言葉を探す方が難しいとは思いますが。

他の母音との比較

「い」は他の母音と比較すると、その短さと高さが特徴です。例えば「あ」と比較すると分かりやすいでしょう。また「う」と比較すれば「い」の持つ明るく軽やかな響きに気づけます。「い」の音だけ集めた詩を書いてみてもおもしろそうです。

以上、「い」の音の解説でした。次回は、まあ「う」でしょうね笑

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