kindle出版で小説だけで稼ぐならシリーズ化が必須

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小説

紫黒檀(法律資格系ライター)です。

kindle出版で小説だけで月数万稼げるようになった話の続きです。
前回は、個人でkindle出版するなら大手出版社が手を出さないジャンルを狙うべきという話でした。

今回は、一冊だけ書いても大きな売り上げにはならないという話です。

ニッチなジャンルを見つけた。読者もいることが確認できた。
そのジャンルの小説を一冊書いて、kindle出版してみた。
「おおっ! 売れてる! 」
どれくらいの収入になるのかなと、ワクワクしてきますね。

ところが……。売り上げは数千円でした……。

構成やプロットを考えて、長い時間かけて執筆して。

ようやく一冊出しても、月の売り上げは数千円……。

落ち込みますよね。時給換算でいくらになるかなとか、考えたくないですよね。

ニッチなジャンルは、もともと読者は少ないわけです。
売れ行きは、そんなに良くありません。ランキングで上位に上がってくるとか、そんなことは絶対にありません。
だから、一冊出しただけでは期待した収入にはならないわけです。
一冊だけで、月に数万円稼げるとか言う夢を見ないでください。

ニッチなジャンルの読者の立場で考えてみましょう。
kindle出版の小説が一冊だけある。出版社の小説も、数冊あるかもしれません。
そんな中で、一冊しか出していないkindle作家の小説をクリックしてみようという気には、なかなか、なりません。
もちろん、一冊だけでも読んでくれる読者はいますが、一冊だけでは、そのジャンルについて深く書いている作家だなと認識してもらえません。

読者がいるニッチなジャンルを見つけたなら、一冊だけ出して終わりと言うのではあまりにもったいない話です。
1、シリーズ化する。
2、同じジャンルの別の主人公の小説も書く。
と言ったことを考えましょう。

kindle出版で小説で稼ぎたいなら、シリーズ化は必須です。
シリーズ化しやすい短編連作形式の小説などを書きましょう。

例えば、前回紹介した吉備真備の話を書く場合であれば、
「唐に留学中の吉備真備が江湖の武芸者と手を組みながら、名探偵さながらに、次から次へと起きる事件を解決していく」
といった具合です。
吉備真備の話ばかりでは飽きられるかもしれないので、同じ時期に唐に留学していた阿倍仲麻呂を主人公にした別シリーズの小説も書く。
吉備真備のシリーズでは江湖の事件を描くとしたら、阿倍仲麻呂のシリーズでは、玄宗皇帝らを取り巻く皇宮の事件を描くと言った具合に、書き分けるといいかもしれませんね。
そして、吉備真備のシリーズと阿倍仲麻呂のシリーズで、ニアミスさせる。
吉備真備のシリーズに阿倍仲麻呂を出したり、阿倍仲麻呂のシリーズに吉備真備を出すということをするわけですね。
すると、熱心に読んでくれている読者は、どちらのシリーズも読まずにいられないということになるわけです。

ニッチなジャンルだと、出版社の小説でさえ、一冊、多くて、上中下巻しか出ていないということが多いわけですね。
そんな中で、5、6冊もシリーズ化していれば、読者は、個人のkindle出版の本だろうと、興味を持って、クリックしてくれます。
たいていは、第一巻目の小説が多く読まれるわけですね。
そして、読者がハマってくれれば、5、6冊のシリーズを次々に読んでくれます。別シリーズもあれば、今度はそっちも読もうということで、本当に熱心に読んでもらえるんですね。
そう言う状況になれば、ニッチなジャンルで圧倒的シェアを獲得できるわけです。

出版社から出している小説が多数あるジャンルでは、なかなかそう言う状況を作り出すことはできません。ニッチなジャンルだからこそ、個人のkindle出版の本でも圧倒的シェアを獲得できるわけです。
これも、前回、触れたランチェスター戦略に通じる戦略ですね。
一冊だけでは、大した売り上げにならなくても、シリーズ化していれば、売り上げも大きくなる。
一冊だけでは、月数千円にしかならなくても、シリーズ化することで、合算で月数万円の売り上げになってくるわけです。
おまけに、シリーズ化することで、検索されやすくなりますし、一冊当たりの読者も増えます。
ある特定のキーワードで検索すると自分のkindle出版の本で埋め尽くされる。と言う状況も夢ではありません。
そうなれば読者がどの本をクリックしようと自分の小説が読まれるわけですし、シリーズ化していれば、最初から全部読んでくれる方もいるわけです。

今日の話は、kindle出版で小説だけで稼ぐなら、シリーズ化は必須と言う話でした。
ニッチなジャンルを見つけたら、まず、一冊書いて、様子をみる。
そして、読まれると判断したら、シリーズ化する。
これをやるだけでも、あなたの稼ぎは大きく変わるはずです。ぜひ、実行してみてくださいね。
kindle出版で小説だけで稼ぐためのテクニックは、まだまだあります。
反応が良かったら続きを書きますね。

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