若い頃って冒険好きですよね。思えば懐かしいおバカさん。
記事
コラム
仕事が終わって疲れて帰宅。
ご飯を食べて、ゆっくりしようかと思っている頃。
玄関のチャイム音が鳴る。
お袋が出ると「友達来たよ」と呼ばれる。
友人の自慢の愛車を走らせるべく「出かけようぜ」
という一言で、助手席に乗った。
疲れてたんだね。
気持ちよく揺られる車の中で、すぐ寝てしまった。
暫くして身体が左に…右に…だいぶ揺れていることに気づく。
目を覚ます前に耳が起きる。
「キィキィー、ヒィヒィー、ブッァ~」
身体が左右だけではなく地震でも起きたかのような車内。
アクセルを踏んではブレーキを踏みなおす…。
坂道?カーブ?ん?
目を開けて景色を見てみる。カーブに平仮名が書いてある。
あっ?
ここは…い・ろ・は・坂やん!
「おいおい!何してんねん!どこ来てんねん!」
そう伝えると友人がニヤリと笑って
「前の車、早えんだよ」
「はぁ?」
自宅から200kmほど離れている。
その前に…。ここまで来るのにどの速さ?
二つ先のカーブで「Z32」のテールランプが見える。
ヒルクライムで追いかける。
そりゃ起きるわ。
追い付くことは無かったが、友人は納得した様子。
頂上について、真っ暗な奥日光湯元へ向かう。
遅い時間帯だったが、来慣れているようで
いつものところでっていう感じでホテルの前へ車を止める。
車を降りて深呼吸をする。星が怖くなるほどたくさん見える。
都心よりヒンヤリした山間部に自然いっぱいで癒される。
しかし空気がうまい。
ホテルのエントランスに入り、600円を払う。
「ここのね、温泉がいいのよ」
温泉の入り口の扉を開けた。
部屋全体の空間に靄がかかって何も見えない。
ゆっくり前進し、真っ白な湯舟が見えてくる。
奥日光湯元は、硫黄の温泉。
たまごの腐ったような臭いが鼻に”ツンッ”とくる。
肩まで浸かって、マジ天国。
いゃ~楽しいなぁ。友人に感謝感謝!
えっ?そういえば…。
帰りも揺れんのかよ~!
※カバー画像はすべて、私の撮影したものです。
他の画像も見て頂ければ、幸いで御座います。