何気ない日常の中にこそ、美しいものは潜んでいる

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コラム
きょうは ”きたあかり”という品種のじゃがいもをモチーフにして絵を描いていました。


黄土色の皮の上に土が着いたとても素朴な色合いのじゃがいも。

実はこういったシンプルなモノが、実際に描いてみると案外描きづらかったりします。

そして、こういった地味なものにこそ、人のこころを打つような美しさが潜んでいるのです。



わたしが美術を本格的に学び始めたのは、13歳の頃でした。

中学校の美術部で初めてアクリル画をかき始めたときに、課題として与えられたモチーフは、ナポレオンというブランデーの瓶とぶどうの食品サンプルでした。

そして、モチーフを置いたテーブルには、厚手のテーブルクロスがかけられていました。


部活動で絵をかかせてもらう立場だったので、コンクールに出すことを想定して、最初からしっかりとしたモチーフが与えられたのだと思います。


当時のわたしは、そういった事情をくみ取る能力がなかったため、

”絵は見映えのいいものをかくことが良しとされるものなんだ”
という刷り込みを持ってしまいました。


その後、その思い違いがわたしにとって大きな足かせとなりました。

物事の答えを外にばかり求め、探し回り、そして自分を見失う経験を繰り返しました。



これは絵の世界だけでなく、様々な物事においても共通することですね。

何気ない日常の中にこそ、美しいもの(真実)が潜んでいる。


それを見出して表現すること、他の誰かに届けることが、
この人生で頂いた役割ともいえるものなのだとわたしは信じています。


きっと、あなたの中にもあなたならではの美しいものがありますよ。


それでは。
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