小説の題材をどう選ぶか

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あなたに大嫌いな人がいるとしましょう。でもその人のことを書きたくて仕方がないのであれば書くべきです。でもあまりにも嫌いすぎて書こうとも思わなければむしろ書かない方がいいです。ここで重要なのはあなたにとって好きかどうかはおよそどうでもいいということです。例えば小説で嫌いな奴を出すと意外なほど書けたり、良いアクセントになることもあるので一概に嫌いだからといって切り捨てるのはどうかと思います。とはいえもちろん好きな人や好きなジャンルの方が書きやすいのは事実です。嫌いでも書きたければオプションとして残しておく。でも書いてみるとものすごく嫌な思い出を思い出したりしてしんどくなる可能性があるので、そういう時は無理に書かない方がいいでしょう。大切なのはあなた自身がのめり込めるテーマであるかどうかなのです。私は先にタイトルをつけるべきではないと思います。先につけてもいいのですが、あくまでも作品世界こそが小説なので、いくらいいタイトルを思いついてもそこに溺れない突き放した感覚が必要です。作品世界はあなたにしか書けないものですが、あまりにも平凡すぎるものは避けた方がいいでしょう。作品世界とタイトルに何の関連性も感じられない小説もかなり厳しいです。タイトルは作品世界をなぞったものでさえあればいいので深く考える必要はありません。タイトルに時間をかけるくらいならむしろ作品世界を作り込むべきです。私はタイトルに時間をかけません。好き嫌いははっきりさせた方がいいです。小説は建前で書くものではなく、あなたの本音で勝負するものです。私は好きなものは好き。嫌いなものは嫌いとはっきり書きます。それで読者を失っても仕方がないと割り切ります。本音でものが言えない国だからこそ私は本音を書くわけです。受けるかどうかなんてまず考えません。それよりもまず自分が書きたいかどうかです。逆に言えばあなたがどうしてもはまり込めないテーマは避けた方がいいでしょう。どうしても関心が持てないテーマも避けるべきです。未知のテーマでも私のように書いてみると案外書けることもあるので、未知のテーマでも気が向けばどんどん書いてみるとよいかもしれません。小説は人のことやストーリーをとことん考え抜く作業なので、人のことを考えたり、ものを考えることがそもそも苦手な人はかなり厳しいといえます。逆にそういうことが苦にならない人はどんどんチャレンジしていってほしいですね。あなたが文章修行をしたいのであれば小説にまさるものはないと思います。
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