ヒトラーの謎について考える

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ヒトラーは謎に満ちた存在です。例えば彼にユダヤ人の血が混じっているという噂があります。ヒトラーの父アロイスの母が昔、裕福なユダヤ人の家政婦として働いており、そこでユダヤ人の息子と肉体関係を持ち、アロイスが生まれたというのです。ですが、このような事実はなく、アロイスが私生児なのは事実のようですが、ヒトラーの家系は複雑で重婚が多く、しかも彼の生地はもともと霊媒師が多い土地柄だと聞いています。彼はウイーン時代に絵を描いて生計を立てますが、この時期にはユダヤ人の画商との付き合いがありました。ヒトラーにはあまり経済力がなく、当時はユダヤ人の画商なしでは立ちゆかなかったはずです。彼とユダヤ人の画商との関係は良好で、とても後年のユダヤ人憎悪の気配は見られません。なので後年ヒトラーがどうしてユダヤ人をあんなに憎悪し、迫害するに至ったのかは正直よくわからないんですね。例えば側近のゲッベルスは自分の容姿がユダヤ人に似ていて不快な思いをしたことが、ユダヤ人憎悪につながったと聞いていますが、それが事実なのかどうかは何とも言えません。ウイーン時代にヒトラーのユダヤ人憎悪の萌芽が皆無だとは言い切れませんが、何かこう決定的なものが見つからないのです。例えばソ連との関係も戦前は良好でした。実はソ連はナチスの空軍の再建に寄与しているのです。ソ連はナチスの空軍に対して飛行場を貸与するなど好意的でした。なのでもし仮に独ソ戦がなければ歴史は大きく変わっていたでしょう。アメリカとの関係も悪くありませんでした。ドイツは日本がアメリカに宣戦布告してもその義務を負いません。その逆も然りです。日独伊三国軍事同盟ではそうなっているし、当然ながらヒトラーはそれを知っていたはずです。ドイツはイギリスとの和平にも意欲的でした。外交下手や女性の扱いがうまくないのはナチスの特徴と言えますが、ベルリンの地下の総統官邸でのヒトラーは女性秘書に対して礼儀正しかったそうです。彼がベルリンに固執した理由も不明です。衛生環境は最悪で、地政学的に見てもベルリンは守りにくいと柘植久慶が著書に書いているほどです。実はミュンヘン会談が大きな躓きの第一歩でした。一番馬鹿を見たのがヒトラーだったのですから。そしてラインラント進駐。あの時点でナチスにそこまでの力がなかった以上、イギリスとフランスが強気に出ておればおそらく第二次世界大戦は起こらなかったでしょう。ヒトラー暗殺は初期のころがガードが薄く絶好のチャンスだったんですが、不発に終わりました。
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