【独り言】病院がお休みの日の胚培養士

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閲覧いただきありがとうございます!
東京都内の不妊治療クリニックで胚培養士をしています、フクワライ(embryology2901)という者です。
今回は独り言ということで、病院がお休みの時、胚培養士が何をしているのかをお話しようかと思います。

前提として病院がお休みの時も、胚はずっと培養されています。
採卵してから6~7日くらいは培養を行いますので、開院日に毎日採卵をしていれば毎日胚の培養は継続されています。
胚が培養されていれば、胚の観察・培養液の交換・凍結などを行う必要があります。
したがって胚培養士は多くの病院で閉院日も出勤しています。
(病院によっては毎日採卵がなかったりするので閉院日に胚培養士もお休み、というパターンもあると思いますが、少数派でしょう)
ただ開院日よりは業務量が少ないことが多いので、出勤人数が少ないことが多いのではないでしょうか。

休日に胚培養士は、先述した胚の観察などの他に次の日の準備などもします。
翌日に使用する培養液は基本的に前日から培養器の中に入れておいて平衡化しておく必要があります。
(平衡化とは、培養液を温めるとともに培養液の中に培養器のガスを浸透させ、卵子・精子・胚にとって快適な環境を作ることです。)
培養液の他に使用する器具(卵子などを入れるシャーレ、使用書類など)の準備も行います。
さらに胚や精子を保管している凍結タンクに破損や異常がないか、培養器のガス濃度や温度は正常かを確認します。
病院によっては電話やメールを休日も開放している場合があるので、そういった病院では患者さんの対応をしたりもします。

ということで本日は病院がお休みの日の胚培養士の仕事についてお話しました。
文章にしてみると意外とやることあるんだなーと思いました。
採卵や移植はないけど、胚を扱うことに変わりはないので、休日とはいえ気が抜けないなと思いながら仕事をしております。
…と休日出勤後の胚培養士の独り言でした。

もし胚培養士や不妊治療について知りたい事がありましたらメッセージ等いただければ解説させていただきますのでよろしくお願いします!

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