マイナカード、自主返納が急増

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マネー・副業
トラブルが続くマイナンバーカードですが、自主返納が急増しているというニュースです。

東京新聞から引用してみます。

 都道府県庁所在地と政令指定都市の計52市区を対象とした共同通信の調査で、マイナンバーカードの自主返納が5月以降、少なくとも計318件あったことが2日分かった。4月は20件程度。5月以降に個人情報の誤登録などのトラブルが続出し「情報漏えいが不安」「制度に不信感がある」などの理由で急増した。政府が制度への信頼を回復できなければ、さらに拡大する可能性がある。

 4月の自主返納数を把握していた24市のうち15市はゼロで、残る9市の合計は21件だった。

 5月以降に21件の返納があった金沢市は「返納届に『信用できない』『問題が多い』などの記載があった」と説明。「制度への不安」(那覇市)「危ないカードは持ちたくない」(山形市)などの声も寄せられていた。(引用終わり)

信用できない、不安がある…ということで、自主的にカードを返納する方が増えているそうです。

気持ちはわからないでもありません。

ざっと振り返っただけでも、こんなトラブルが報告されています。

・コンビニでの証明書交付で別人の住民票が交付された
・別人の健康保険証が登録されていた
・その結果、健康保険が使えず医療費が10割負担になった
・本人ではない家族名義の口座が紐づけ可能になっていた
・マイナポイントが別人に付与された
・別人の年金記録が閲覧された

もしかすると他にもあるかもしれませんが、主なところはこんな感じでしょうか?

確かにここまで次々とトラブルが報告されると不安になったり、信用できないと思われても仕方ないかもしれません。

自主返納という制度があること自体、初めて知りましたが、それを活用して信用できない制度のカードは持ちたくないから返納してしまおうということですね。

また、強硬的にカードの普及、機能拡大の方針を見直さない国に対して、反対の意志表示をされているのかもしれません。

しかし、一時的な気持ちで返納してしまうのは、後々、後悔することになってしまうかもしれません。

おそらく国の威信をかけて来年2024年中の健康保険証機能の一体化は行われるはずです。

そうなると、また改めてカードの申請をやり直さないといけなくなる、返納の手間に再申請の手間、2度手間、3度手間がかかってしまう可能性が非常に高いです。

6月末には総点検を行うマイナンバー情報総点検本部という組織が立ち上がり、このようなトラブルが他に無いこと、再発させない仕組みづくりに取り組まれるようですから、今後はトラブルも収束してくるでしょう。

今は余計な行動はとらず、作ったカードはそのままじっと持ち続けることをオススメします。

また、最近のヤフーニュースには以下のような記事もありました。

マイナンバーカード「このくらいのトラブルで騒ぐことは欧米では考えられない」 日本の「ノーミス社会」の弱点をアメリカ人経済アナリストが指摘

この記事を読むと、確かに日本は極々わずかなトラブルに対して過剰反応しすぎではないかと考えられます。(そこが日本の良いところかもしれませんが…)

ですが、トラブルが出たからといって、いちいち制度を反故にしていたら、何も新しいことはできないわけで、確かにイノベーションなど何も起こらない、となってしまうかもしれません。

個人情報の漏洩やセキュリティー的な機能でシステムに落ち度はないのですから、ここは落ち着いて行動されることをオススメします。




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