パート年収の壁「働き損」なくすには

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マネー・副業
朝日新聞のニュースから引用です。

パート勤務の人らが社会保険料の負担を避け、働く時間をあえて短くすることで生じる「130万円」「106万円」の壁。政府はこの壁の解消に取り組む方針です。課題などについて、社会保障に詳しい野村総合研究所の武田佳奈研究員に聞きました。

A 野村総研の試算では、会社員の夫が年収500万円、パートの妻が年収100万円の場合、世帯の手取りは513万円です。ところが、妻の年収が約6万円増えて「106万円」となり、勤務先の社会保険に入ることになると、世帯手取りは逆に24万円減って489万円になります。(中略)

Q 実際、どのぐらいの人が就業調整をしているのでしょうか?

A 野村総研がパートで働き、配偶者がいる女性約3千人にアンケートしたところ、62%が就業調整していると回答しました。また、厚生労働省などの統計でも時給は上昇している一方、総労働時間は減少しています。

Q 「働き損」とならないためには、どのぐらい働く必要がありますか?

A 先ほどの夫婦の場合、「壁」を超えても同様の世帯手取りにするには、妻の年収を4割増しの138万円ま増やす必要があります。労働時間を4割伸ばすことと同じなので、「そこまではできない」と思う人は多いと思います。そこに働き損を解消しにくい理由の一つがあります。(中略)

Q 政府は壁の解消に向け、社会保険の適用範囲の拡大を進めています。

A 適用拡大を進める方向は賛成です。社会保険に加入すれば医療や年金の保証も厚くなり、メリットも大きいです。ただ、必ずしもいま積極的に加入しようとするパートの人が居ないのは、目の前で発生する月数万円の手取り減少の影響が大きいからです。

今のパートの時給は平均で年約2%上昇しており、このペースでいけば数年のうちに1500円近くまで上昇する見込みです。仮に労働時間を今より2割増やして働いているうちに、時給が1500円となれば「働き損」が発生しない年収になります。(引用終わり)

共働き夫婦で妻がパート勤務をしている場合、年収の壁130万円、106万円で就業調整する話はよく聞きます。

ヤルシカ家の妻もヤルシカが会社員時代はちょうど100万円を目処に調整していました。

ヤルシカ個人的には、壁を超えたところで収入は減るものの、社会保険を払っているので、老後の年金は有利になるので、どんどん働いたほうが良い、という考え方です。

しかも、社会保険に加入すると、社会保険料の半分は会社が負担してくれます。社会保険加入していなければ会社負担はないのですから、その分給料が増えたと考えることもできます。

トータルで見ると「働き損」はないので、壁は気にせず働いた方が良いのです。

ですが、働く本人からすると、目先の収入が減るのが嫌という気持ちもわからなくはないです。

この記事の中ではパートの時給が増えれば、労働時間を増やさずに元の手取り水準に戻れるので、解決になる…ということですが、ここは政府の政策も考えてほしいところです。

例えば、130万円の壁を完全に取り払うか、もっと壁を少額にして、基本的に働いたら社会保険料を支払うようにすれば、このような就業調整は無くなるのでは?と思います。

その分、全体的にパート、アルバイトの収入が減ることになりますし、会社負担も増えるのですが、年金財政も改善する方法になるのではないでしょうか?

壁感がなくなれば時間調整なく、どんどん働こうと思う人が増える気がするのですが…やはり過激すぎる案でしょうか…?

さて、壁はすぐになくなることはありませんから、就業調整する人は収入が限定されてしまいますよね。限られた収入を最大限生かすには家計の把握が必須です。

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