桂大吾

記事
コラム
2024年 2月22日 木曜日

税務署へ
確定申告の為に向かうも
待ち時間が「一時間以上」もあり
駅方面へ戻りつつ
喫茶店を探してみました。

私が求めていたのは『喫茶店』
「カフェ」では無くて「喫茶店」
喫茶店には「ナポリタン」が有ります。
「カフェ」には ありませんよね?

名の通ったチェーン店舗は
何店か有るようなのですが、
心が揺らぐ事は無くて
ウロウロとしておりました。

でもねぇ、
でもさぁ、
やっぱりねぇ~、
一時間超は長いわぁ~。
背に腹は代えられない
とまでは言わずとも よ
暇ぁ!
着込んでいるから
寒くは無いけれど
暇ぁ!

で さぁ、

で ねぇ、

カフェに決めましたぁ!

外から
店内が丸見え!
嫌だったけれど
けっこう 席が空いていたし
清潔そうだったし
順番待ちが無かった事もあって
扉を開けて 入りました。

「モーニングセット」メニューは
店外の看板に書かれていたから
心配は無かった訳で
カウンター越しに注文しました。

そこでは
カウンターに設置された
商品置き場から
好みのパン類を自分で取り(トング)
カウンター沿いに進んで
飲み物を撰ぶ
といった感じのスタイルでした。

だから
カウンター席は無かったです。
それは
すなわち
そこが喫茶店では無いという理由。

お客さんとの交流を
如何に抑えるか?
店員と
お客との
私的な関係を
その場では
最大限 排除する仕組みです。

だから、
カフェを
喫茶店とは認めないんです 私。
ナポリタンも無いし・・。


店内にテーブルは数脚ありました。
スナックなんかで言う処の
カウンター席は皆無でしたが
店員さんの控えているカウンターに
背中を向ける格好で
窓に向かっての位置に
カウンターが設置されていて
私は
そのカウンター席を選択しました。

勿論、
当然のように
店内には
漫画本は置かれてなどおらず
お客さんは皆 携帯電話を・・。


私が昔 通った喫茶店には
『エースをねらえ!』が全巻あって
そこに通い詰めて
その全巻を読破しました。

「エースをねらえ!」
前半と後半に分かれていて
前半は
お蝶婦人(竜崎麗華)に憧れる
ヒロイン「岡ひろみ」
コーチ宗方仁との出逢い
仁と異母兄弟の緑川蘭子
いわゆる「スポーツ根性」作品
世界に通用するまでに育った「岡」が
飛行機で飛び立つ迄の物語ですが、

この時の彼女は
コーチ宗方仁の「死」を知らない。


後半は
帰国後に
コーチ宗方仁の「死」を
彼の残した日記から
(ある日付から空白に・・。)
知る事になるし
認めざるを得なくなり
魂の抜け殻状態に陥ってしまいます。

そこへ登場するのが
仁の親友 桂大吾
有る事情があって
永平寺で修行生活に居たが
親友の死後
コーチとして
「岡ひろみ」の前に現れ
彼女を心から支えて
魂を蘇らせる奇跡を見せてくれました。


この時は泣いたわぁ~、
人生で最高に泣いた。
喫茶店の中で
喫茶店の隅っこで
誰にもバレないように
テーブルの下に顔を埋めて
大泣きしちゃって
涙が止まらなかったのよ。

だから、
喫茶店はイイのよ。
喫茶店の定義は崩せない!

それに、
今では昔な事だけれど
(今昔物語かい!)
当時は喫茶店
テーブルに一冊
ノートがおかれていて
席に着いた人が
好きに書き込めるように
ボールペンも
紐付きで置かれていました。

ある意味
喫茶店と
お客さんが
交換日記をしていました。

勿論、
顔を合わせる事の無い
お客さん同士での
交換日記にも成るし

聞いた話、
その交換日記が元で
結ばれたカップルが
後に結婚まで行ったんですって。

ね?
喫茶店って
最高でしょ?
お店と
お客さんとの
密な交流が
そういった感激を生んだのよ。

それが さぁ
今の時代
個人情報も大事なんだけれどね
カフェ
見てくれは綺麗なんだけれど ねぇ。

でぇ、
最後
トレイとか
(トイレでは無い!)
自分で指定場所に返却よ。
なんか 醒めるわ。

ファーストフード店では
当たり前の光景でしたね。
もう
若い子らは
そういうのが
当たり前の世界に なってんだ。

あぁ~
これからの世
今度は何が削られるのかなぁ・・?

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