【マリカのナイショ話Vol.4】占いが大嫌いだった占い師の話。

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占い

今でこそ「占い師」を名乗ってはいるものの、わたくしの占いに対する第一印象は、それはもう最悪でございました。

お仕事で強制的に占いの世界に足を突っ込まざるを得ない機会がなければ、おそらくは一生占いと関わることはなかったでしょう。

それくらい、占いが嫌いだったのです。

なぜそこまで占いが嫌いになったのか、遠い昔話とともに、お話しさせていただきます。

占いとのファーストコンタクト

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まだわたくしがうら若き頃、確かあれは、二十歳を迎えたばかりのことでございます。

とある遊園地でイベントに参加させていただく機会があり、バックヤードで知人たちと

「当たる占い師が来てるらしいから、行ってみよう」

という運びとなりました。

ブースの一角、簡単なパーテーションの向こうには、いわゆる普通のオバちゃんがいらっしゃいました。人と接するのが好きそうで快活そうな……ざっくり申し上げると「典型的な関西のオバハン」がそこにおられたのです。

アイシャドウが濃いな。指輪がゴツいな。それしか覚えておりません。

わたくし達は、順番に占いを受けることにしました。もしその方が本当に視えるタイプで、後ろめたいことなどを皆の前でバラされでもしたら、ちょっとヤだな、というくらいの浅い関係だったからです。

順番はじゃんけんで決め、わたくしは一番最後になりました。

時間は15分ずつくらいだったでしょうか。今思えば占いのセッションとしてはかなり短めですが、浅く広くをターゲットとした商売だったのでしょう。

それでも、先に受けた知人2人は「すごい!当たってた!」と言いながらキャッキャと帰ってきました。かなり興奮していた様子に、期待値も爆上がりです。

ついにわたくしの番がやってまいりました。

少なくとも30分は喋り続けていたであろう妙齢のベテラン占い師(以下、オバハン)は、わたくしの顔を見るなり、こう言いました。


「あらっ、ええなぁちょっとアンタ。もうすぐええ人と出会えるで〜! 顔も良し、家柄良し、そのまま結婚してゴールや! 幸せやね〜おめでとう!」


オバハンの占い その後

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確かに、そのオバハンの言うことは一部、当たっておりました。

半年もしない内に、わたくしはひとりの男性と出会いました。

彼は、わたくしよりも4つ年上の大学生でした。(留年を経て)M大学に所属する、不動産関係のナントカ士を志していた将来性のあるお方です。男女の合コンならば競争率が高かった相手でしょう。

顔はイケメンではなかったですが、ラグビーをやっているだけあって、体格は良い方でした。

お付き合いを始めて3ヶ月と経たない内に、彼のご実家に招かれました。

まずは彼のお祖父様にご挨拶し、次に彼のお父様、お母様……。

ひと目見ただけで、「良い家柄」なのだと分かりました。
(少々手痛い値段の手土産を買っておいて正解でした)

上品そうなそのお母様は、その場で、孫の存在を期待する旨を口にされました。

帰り道、彼はわたくしに
「結婚したら、働かなくても済むように僕が頑張る」
と、屈託のない笑顔で仰ったのです。

彼とは、そのデートから数えて3日後に別れました。


占いの在り方ってなんだ?

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オバハンの占いの話に戻ります。

「もうすぐええ人と出会えるで〜! 顔も良し、家柄良し、そのまま結婚してゴールや! 幸せやね〜おめでとう!」

こう言った彼女は善意だったのでしょう。実際、心からそう思っているように、当時のわたくしからは見えました。


ただし、彼女は知りません。


わたくしが、結婚をゴールと捉えられるほどお花畑のオツムではないこと。

結婚は直接幸せと結びつくものではないこと。

当時、性自認に悩んでいたこと。

性的指向に悩んでいたこと。


もしこのオバハンが、「近々、男性との出会いがあります」だけに発言を留めていたらどうだったのでしょう。

占い結果はボヤけたものになっていて、オバハンの印象は皆無だったと思います。ここでお話しするまでもなく、忘れていたことでしょう。

占い師になった今だからこそ、自分のキャラクターを確立させることや、ご相談者の懐に踏み込む覚悟の必要性は、確と感じます。

しかし、踏み込み方を間違えてはならないと、そう実感するに至った出来事でございました。

このことは、現在のわたくしのポリシー
「お悩みを100%受け入れる」
にも活かされております。

ここに含まれるのはお悩みだけではなく、ご相談者様のすべてです。

生い立ち、アイデンティティ、考え方、環境、それら全てに寄り添うため、常にニュートラルで柔軟な考えを持つことに重きをおいております。

性的指向だけではございません。

あらゆる価値観を受け入れ、その方がその方らしく生きられるように、占うことを今後も心がけてまいります。


改めて、オバハン(先輩)へ


あの時のオバハン、ありがとう。

価値観は違ったけど、男性と出会えること、ぎっくり腰になること、ダイエットに失敗することは全部的中したよ!!



最後に


「こんなこと人に理解されないかも…」
という理由で占いを躊躇している方がおられましたら、ぜひとも恐れずにお声かけください。



恋愛・人間関係だけではなく、創作のお手伝いもおこなっております。
こちらもよろしければどうぞ。


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