原体験とは

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原体験とは、その人の人格形成や、行動の方向づけに、知らず知らず影響を及ぼしている、幼少期の体験を言います。幼少期の定義は人によって違いますが、遡れれば遡るほど関係が深いと言われます。

原体験は記憶にあるものもあれば、記憶にはないが体が覚えていて、何となく反応してしまうものもあると言います。私の幼少期の障害者としての出生や、病院通いも原体験の一つでしょう。

病院は苦手な人も多いです。それは医療トラウマとも呼ばれていて、小さい頃に嫌々病院に連れてこられたり、痛い注射を無理矢理打たれたり、何より病室は特殊な空間なので親が一時的にでも離れてしまい寂しい思いをしたり、記憶にはなくてもこういった体験を身体が覚えているのかもしれません。病院の雰囲気が苦手、匂いが苦手、注射が嫌いな人も多いですよね。私は慣れてしまって知らずに克服していたのかもしれません。

また赤ちゃんは当初、痛みを感じないとされていたようで、赤ちゃんの病院の記憶は人格形成に影響がないとされていました。しかし全く逆で、赤ちゃんほど感受性の高い時期はなく、全身で環境を受けて止めてしまうようです。このように、自分や周りが思っている以上に幼少期の体験は影響があるのです。

医療トラウマに限らず、トラウマを抱えている方は多いと思います。それは無意識のもの、意識として記憶としてあるもの、自分自身に起こったもの、目の前で起こったもの、テレビで見たもの、要因は色々あるようです。ですので、まずはそんな自分をおかしいだとか、人と違うとか、治さなきゃなどと思わないでください。誰でも人には言えない過去や経験はありますし、その内容に強弱も良い悪いも、人によって受ける印象は違います。

ですので、そういったことが自身にあるのは当たり前として優しく受け容れてあげましょう。自分のことを一番よくわかっている自分が。そして辛い気持ちや、感情は我慢しないで吐き出しましょう。その時話す相手がいなかったら、いつでも私を頼って下さい。



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