今、改めて採用が超絶難しい!

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コラム

1.採用のジレンマ

営業職を筆頭に今、中途採用が今世紀最大に難しい!
特に中小企業・ベンチャー、従業員数が50人未満、採用計画が年間30人未満で計画通りに採用ができている企業は本当にレアケース。

採用が進まないと、社員一人あたりの業務過多が進行し、優秀なメンバーから同業他社、あるいは他業種の適切な労働環境の企業へ転職していく。さらに業務過多と業務精度が落ちていき…、こんな状態で研修なんてできるわけないから即戦力を求めさらに採用は困難になっていく…。
こんな状況で利を得るのは媒体側だけ。毎年いくらのお金が無駄に消費されているのでしょうか。

「わかっているけど、集まらないんじゃどうしようもない…」

そんな声が聞こえます。
今回はそんな超絶に難易度の上がった中途採用の転職者動向について解説していきたいと思います。

【INDEX】
2.変わったナビサイトの性質
3.ナビサイトの次に利用されるモノ
4.その他ツールの活用
5.まとめ

2.変わったナビサイトの性質

現在の転職者動向はというと、猛威を奮っていた人材紹介は一旦の落ち着きを見せ、ダイレクトリクルーティングと2強時代に突入しました。
たまにIndeedは?と聞かれることがありますが、正社員雇用の中途市場においてIndeedが優位性を持ったことは瞬間にでもありません。ただ、Indeedは現在重要な立ち位置にあり、後半で出てきます。

人材紹介・ダイレクトリクルーティングと聞くと、
「いやぁ、うちはそんなに優秀な人を探してるわけじゃないから〜、普通の人でいいのよ」
と、これが下の句だと言わんばかりに皆さんおっしゃいます。

人材紹介とダイレクトリクルーティングは優秀な人も普通の人も全求職者が使っています。まず仕組みをお話いたしますと

1.求職者がナビサイトに登録する
2.毎日数十社、人によっては100社以上の規模でスカウトメールが届く
3.気になったメールの会社の選考を受ける
4.合格

そしてこのスカウトメールを送っている企業は求人元の企業だけではなく、依頼されている人材紹介会社も人気の求人票を使ってスカウトメールを送っています。

つまり、求職者はナビサイトに登録するだけで、企業を探す必要は全くないんです。
まず、どんな人材を採用するにも、このメールを開いてもらって、読んでもらって、応募をしてもらうというスカウトメール戦争に勝てない限り、次はないんです。

3.ナビサイトの次に利用されるモノ

皆さんもよくご存知のように人材業界では、人材を大きく3つに分類しています。とても失礼な話ではありますが…。

・ハイレイヤー
・ミドルレイヤー
・ローレイヤー

ハイレイヤーとミドルレイヤーの大部分はナビサイトとそこからの人材紹介で転職は終了します。そこで転職が決まらないミドルレイヤーの一部とローレイヤーはどうなっていくのか。
自分で企業を探しにいきます。

・オーガニック検索
・職種・業界専門のナビサイト
・人材紹介企業

主にこの3つですが、専門ナビサイトでも人材紹介でもどうにもならなければ、オーガニック検索をし続けます。ここでよくヒットされるサイトが

・Indeed
・求人ナビ

といったサイト、あるいはGoogleお仕事検索です。
求人ポータルサイトに戦場を移して、広告予算の最適化と求人タイトルの最適化という泥沼の戦いを繰り広げなければなりません。一つの求人票を数百の施策に分けて出向し、出して下ろしての繰り返しで応募を取っていきます。
ここでもまた人材紹介会社が人気の求人票を使い集客しています。ここにも勝たなければなりません。


4.その他ツールの利用

Wantedly、Engaged等、それぞれに特色はあるものの基本は大手ナビサイトと同じです。どれだけスカウトできるかのスカウトメール戦争です。

ではSNSにおける動向はどうでしょうか。TikTokで採用したというタクシー会社の話は有名です。そしてこうも考えたと思います。「誰もが、どんな会社でもできるストーリーじゃない」と。私も同感です。これは会社の透明度の話です。いつかこのテーマでも記事にしてみようと思います。
SNSでは企業を探しているというより、ノウハウや内部情報、生の情報を探しているように見えます。


5.まとめ

求職者がどのような経緯を辿っても、一昔前ほど自ら会社を探しに行くことは少なくなりました。そうさせないほどスカウトメールが飛び交い、優秀なマッチングシステムでオススメの企業がバンバン推薦されます。
またあらゆる戦場には、採用における集客のプロであるところの人材紹介会社が暗躍しているわけです。

企業様においては人材紹介会社からの流入に頼らざるを得ないと考えがちですが、今度は採用コストを見直さなければ一筋縄ではいきません。同じ人材でもA社とB社で売上が変わるのであれば、高い企業に優先的に人材を紹介するのはわかります。

逆に求職者にとっては歓迎すべき現状がこれからも続くと思います。求職者が考えるべきことはその企業が何者であるか、合格するために必要な準備、そこで歩めるキャリアと自信の望むキャリアです。このように求職者ファーストの流れはこれからも進み、現状であっても退職しなければ転職活動に集中できないということはありません。

次の機会があれば、中途採用の難しさの原因についても解説してみようと思います。
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