「業務上必須」な資格を持っていない「デメリット」

記事
コラム
こんにちは。

今回は、「業務上必須」な資格を持っていないことの「デメリット」について書きます。

私が本書を書いた理由の一つなのですが、前職である不動産業界に勤めていた際、「宅地建物取引士(宅建士)」を持っていることが求められていました。
幸い、私は大学在学中に取得していたので問題なかったのですが、同僚の中には「宅建士」の取得に苦労していた人がいました。

そこで思ったこと、現実を書きます。

①昇進・昇給が遅れる

私が働いていたところは、既定の在籍年数までに「宅建士」が無いと昇進(昇格)試験を受けることができませんでした。すなわち、昇進に伴う昇給がされず、年収は上がらない、ということです。 
昇進試験は年一回だったため、1年間年収が上がることはありません。

このことは、ボーナスを含めた「生涯年収」を考えると、何十万の差が出ます。同じ仕事をしていても年収が低いというのは、損な話です。

②「一人前」扱いされない

不動産業界で働いていると、取引先から「宅建士は持ってますか?」と聞かれることがあります。それだけ「宅建士の有無」は、業界のプロか否かの目安の一つとされています。

また、宅建士は重要事項の説明、契約書への署名・捺印等、不動産契約には必須の業務に携わることができます。逆に言えば、宅建士資格が無いと、資格を持っている人に契約業務を変わってもらう必要があります。
顧客の側から見ると、「不動産のプロなの?」という疑問を抱かせるリスクがあります。

これが、社内の話になると過酷なこともあります。

「まだ宅建士取れないんかよ」と言われたり、「宅建士が無いなんて、仕事以前の問題だ」なんて扱いをされる。(パワハラが問題となる中で、そこまであからさまではなくなってきているかもしれませんが…。)
①のように昇進基準になっていると、いつまでも昇進できないため、周りから「半人前」「仕事できない人」扱いされてしまうのです。

③資格取得に「追われる」

このような状況では、否が応でも資格取得に迫られます。中には、資格取得に本気になれない人もいますが、その分、肩身が狭い思いをしなければならないのです。
資格を取得するには、仕事の前後、休憩中、もしくは休日に勉強をしなければなりません。

仕事と勉強との両立は、とても大変なことと思います。それは、仕事の疲労もそうですが、せっかくの休日を楽しめないというのは辛いことです。

人生を楽しむために

今回は不動産業界を取り上げましたが、他の業界でも指定資格の取得が求められているところもあるでしょう。
このように、「資格取得に追われる」人生は幸せなのでしょうか。

私は、やむを得ずそのような境遇になった人の救いになれれば、と願っております。
(2023.5.16 noteに投稿した文章を一部修正いたしました)

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す