身近になりつつある起業。自覚なく起業している人たち。

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マネー・副業
起業と言うと、「難しい」とか「自分には関係ない」と思ってしまう人が多いように感じます。
もちろん、「いつか起業したい」、「起業に憧れている」という人も、たくさんいると思います。

なかなか敷居が高いものに感じてしまいがちですが、最近は本人の自覚もないうちに、「起業の実態」が存在している人が多いように思いました。
今回は、身近になりつつある「起業」について、少し語ってみたいと思います。

今では一般的になったフリーランスですが、フリーランスは基本的に「雇用されない働き方」をしている人のことをいいます。
これは社会的にどんな分類なのかと言うと、基本的には個人事業主です。

フリーランスと言われると、自由に働いている人といったイメージですが、個人事業主になるということは、一般的には、独立・起業するということを意味します。
そう言われると、急に固いイメージになりますが、形式的には、税務署に開業届を提出すれば、誰でも個人事業主になることができます。
費用は0円です。

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最近、フリーランスや業務委託契約など、雇用以外の働き方を始める人が増えてきました。このような人たちの話を聞いていて気付いたのが、「これから個人事業主になる」ということに、あまりピンときてない人が意外と多いということです。

もっと具体的に言うと、「形式上、個人事業主になることはわかったけど、そもそも個人事業主が何なのか、今までと何が変わるのか、さっぱりわからない」というものです。

「よし、独立しよう」と、覚悟を持って始めるのではなく、まず仕事が存在して、その仕事をするために、流れで個人事業主になっていたりするので、自分が独立したという自覚が、あまりないわけです。
お仕事の内容も、雇用されていた時と大して変わっていないとなれば、なおさらそのようになります。

たとえば、最近は、業務委託契約を結んで働いている美容師さんが増えました。
お客さんから見れば、雇用契約なのか、業務委託契約なのか、ほとんど見分けがつきません。

起業・独立した個人事業主というと、なんとなく自分の事務所や店舗を構えて、1人で仕事をしているようなイメージがありますが、実際はそうでもない状況になってきています。

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他にも、2017年、健康機器大手のタニタが「社員の個人事業主化(フリーランス化)」の制度を導入して話題になりました。
同じオフィス内で仕事をしていても、人によって会社員だったり、個人事業主だったりするわけです。

個人事業主として働くことを決めた人たちは、これまで同様、オフィスで仕事をしていたとしても、形式上は独立・起業した経営者になります。
こんな感じで、最近では、「あまり自覚はないけれども、形式上、個人事業主として独立・起業している」というケースが増えてきています。

一方で、個人事業主にはなっていないけれども、実はそれに近い状況が既に発生しているということがあります。

以前、身近な人間に「この給与明細の見方がわからないんだけど。。。」と相談されたことがありました。内容を見てみると、それは給与明細ではなく、報酬明細でした。
つまり、給与収入ではなく、事業収入(雑収入)を得ていたということです。
でも、本人には、その自覚がなかったわけです。

何かお仕事をしてお金をもらったからといって、それは給料とは限りません。
実は、個人事業主と同じような感じで、お金をもらっているという場合がよくあります。

最近は副業解禁の流れもあり、何かしら副業を始める人が増えてきました。
たとえば、自宅でデータ入力だったり、軽作業だったり、何かしら請負のお仕事をして、副収入を得ている人もいると思います。もちろんココナラでの販売も含まれます。
もっと身近なところでは、ブログやYouTubeで収入を得ていたり、ハンドメイド商品を売ったり、メルカリで転売をして収入を得ている人もいると思います。

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ちょっとしたお小遣い程度であれば、ビジネスとは呼びにくいかもしれないですが、これらもビジネスと言えばビジネスです。
自分自身が独立した事業体として、何かしらの商品・サービスの提供をしています。
つまり、実態を見れば、いつのまにか起業しているという状況です。

こんな感じで、現在では、何かしらビジネスをしたことがある人が、たくさん存在します。
起業と言うと、急にハードルが上がってしまいますが、実は思いがけず、経験済みだったりするわけです。
あとは規模の問題だけです。
そう思ったら、起業も少し、身近に感じられるのではないかと思います。

最近の起業は、お金をかけず、リスクも最小限で始められるようになりました。
昔のイメージと違って、命がけでやるものではなくなっています。
イマドキ、何をするかもはっきりしないまま、「起業するぞ」と意気込み、いきなり立派な事務所を構えたり、大きな借金をしたりしたら、かっこいいというより、むしろちょっと恥ずかしい感じになってしまいそうです。
それよりも、小さく始めて、だんだんと実績や実態を育てていくのが、手堅くて安心です。

最近は、技術の進歩や、便利なサービスの登場により、個人単位のビジネスがあたり前になってきました。
自分にはハードルが高いと思っていた起業も、実は、既にちょっぴり経験者だったりして、誰もがプチ起業家状態になりつつあるように思います。
その事実に気付いたら、起業家への道も、そう遠くないかもしれません。


個人事業主としてビジネスを始める時は、税務署に「開業届」の提出が必要です。
ネットで調べると、いろいろ難しいことが書いてありますが、実は想像よりはるかに簡単!
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