「藪から棒」(やぶからぼう)
「藪から棒」とは、「何の前触れもなく、突然物事を行うこと」です。他人から働きかけられたことが、直前の動作や発言とはまったく関連性がなく、唐突であるという様子を例えています。または、「突然の事態に驚くさま」という意味でも使われている言葉です。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(こけつにいらずんばこじをえず)
虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは、危険を避けたままでは大きな成功は得られないという意味のことわざです。 「虎穴に入らずんば虎子を得ず」は、虎の巣穴に入らなければ、決して虎の子どもをとることは出来ないという、漢の武将班超が武士たちを勇気づけた言葉が由来となっています。 英語表記では「Nothing ventured, nothing gained」となります。
「帯に短し襷に長し」(おびにみじかしたすきにながし)
「帯に短し襷に長し」とは、中途半端で役に立たないことを意味する言葉で、帯と襷の長さが由来となっています。一般的な帯と襷の長さは以下のとおりです。
・一般的な帯の長さ:約3.6~4.3m
・一般的な襷の長さ:約2.1~2.4m
両者の長さには1m以上の差があることが分かります。つまり、用意されていた布が帯にするには短すぎて襷にするには長すぎて使えなかったことから、「帯に短し襷に長し」は、中途半端で役に立たないことを表すようになりました。
「案ずるより産むが易し」(あんずるよりうむがやすし)
「案ずるより産むが易し」とは、「新しいことを始める時には心配事が尽きないが、実際に行ってみると案外たやすくできてしまうこと」を表現した慣用句です。
「あれこれ考えてないで、挑戦してみるのも大切」と、気持ちを勇気付けるために使われることも多いです。
これと似たような言い慣わしには、「暑さ寒さも彼岸まで」があります。 「暑さ寒さも彼岸まで」とは、残暑は秋の彼岸までに治まり、余寒は春の彼岸までに和らぐので、それ以後は過ごしやすくなるというのが元の意味です。
「旅は道連れ世は情け」(たびはみちづれよはなさけ)
「旅をする時は、一緒に旅をする道連れ・同行者がいると心強いように、世の中を渡っていくには情けを持って仲良くやっていくことが大切」といった意味があります。
他人との関わりには、人情を持ち、お互い助け合うことが大切だということを伝えています。