司書のつぶやき:音楽と本のいい関係

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すっかりあいだが開いてしまいました。
みなさん、ゴールデンウイークいかがお過ごしでしたか?

学校図書館では1学期の中間テストが近づいたこともあり、自習の生徒が倍増して大賑わいです。
特に1学期は放課後に残って図書館で勉強する…という生徒が増えます。
「学校で勉強して帰る」というのに憧れるのでしょうか。
学校の友達と教え合ったり、ワイワイ言いながら勉強するのも楽しいですよね。できれば遊ばずにしっかり勉強して貰いたいところではありますが。

さて、先日図書館に来た生徒が「『アルジャーノンに花束を』はどこですか?」と聞いてきました。
案内すると「わぁ・・・こんな古い本なんや」と驚いた様子。
(所蔵している本が古かった・・・というのもあります)
「『アルジャーノン』って曲、この本が基になってるらしいんです。」
「あ~ヨルシカやね。」
「うわ。ファンおった。」
…ファンではないんだけどね。ドラマの主題歌だったよね。

最近のミュージシャンは小説とコラボしていることがよくあります。
人気音楽ユニットのYOASOBIさんも小説から楽曲のヒントを得ているとか。
実際に『夜に駆ける』『大正浪漫』『はじめての』と、3冊も関連本が出ています。
YOASOBIさん関係の本は生徒にも人気があります。
小説を読むと頭の中で楽曲が流れるのかもしれませんね。

中高生に人気の作家、住野よるさんも、ロックバンドTHE BACK HORNさんとコラボした『この気持ちもいつか忘れる』という本を出しています。
限定版でCD付きの本もあったとか。
さすがに図書館では扱えませんでしたが、どちらのファンにもたまらない1冊ですね。

かのボブ・ディランはミュージシャンとしてだけでなく、詩人としても評価され、ノーベル文学賞を受賞しました。
図書館には音楽のコーナーに歌詞集として一人のアーティストが書いた歌詞をまとめた本もあります。
ミュージシャンは詩人だと言えるかもしれません。

小説家が作品のヒントを音楽に求めることもあるでしょう。
音楽も小説もフィクションの世界での表現という点で共通項があります。
どちらも世界が広くて自由で、外に広がっていくイメージがあります。
そんな両者が交わるのも面白いですね。
聴いてから読むか。読んでから聴くか。はたまた読みながら聴くか。
これからも増えていきそうなジャンルです。

そんな本を図書館で探すヒントにこちらをどうぞ。

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