事業拡大の転換点: 集計・分析・管理の力で変わる経営戦略

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ビジネス・マーケティング
年商が10億円規模だった頃、私たちの経営は現場主義でした。Salesとしてはアクセス数、CVR、客単価、そして販売数の向上、カスタマーサポートとしてはレビュー数の獲得と★数の向上に全力を尽くしていたのです。その当時、集計作業を特に重視していませんでした。

しかし、事業が13億円、15億円と順調に成長し、20億円規模へとスケールするにつれて、集計の重要性は格段に高まってきました。現在、私の仕事内容は意思決定とプロジェクト進行がそれぞれ2割ずつを占め、残りの6割は集計プロセスの構築に注力しています。

この変化から、現場主義が重要なフェーズと、管理体制を構築するフェーズが存在することがわかります。振り返ってみると、もし初期段階から管理体制を上手く構築できていれば、より多くの利益を残せ、もっとクレバーに企業運営ができたと感じています。もちろん、その時点で私たちに見えていたことや認識していたことに基づいての行動だったので、"たられば"の議論にはなりますが、この経験は貴重な学びでした。

今後、新たな事業を立ち上げたり、他の事業へのサポートに入るとしたら、私は集計や管理から始めるでしょう。緻密な管理や分析、そして集計が可能な体質と、現場主義で直接売上を伸ばす体質があるとすれば、私は前者を選ぶと思います。それは、役割分担の観点からも、管理や集計、分析を得意とするブレーンが組織内にいることの価値を深く理解しているからです。

事業の成長に伴う経営戦略の変化は避けられないものです。この変遷を経験することで、より成熟した経営者になることができると感じます。
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