Webデザインにおけるミニマリズムとマキシマリズム！その違いは？

ミニマリズム(ミニマル)とマキシマリズム(マキシマム)、この２つは正反対の印象を持つWebデザインのトレンドです。

ミニマリズムはさまざまなデザインジャンルで一般的になった、現在最大のデザイントレンドの１つであることは間違いないかと思いますが、一方マキシマリズムはあまり耳馴染みがない人も多いかもしれません。

ミニマリズムが「少ないほど豊か」というコンセプトのもと、最小限の要素を使用するスタイルであるのに対し、マキシマリズムは「多いほど豊か」という最大限の豊かさに重点を置いていて、両者対局にあるコンセプトを持っています。

近年では、巷にあふれたミニマルなデザインに対抗するように、マキシマリズムが注目を集めはじめています。

この記事ではそれらの主な違いとそれぞれのデザインを使う理由について、これからWebサイトを制作しようと思っている方にとっても参考になるように簡単に説明します！

ミニマリズムって何？

ミニマリズムはシンプルさを追求したスタイルで、あらゆる項目をもっとも重要な要素にしぼり込みます。

ミニマリストのWebデザインの目標は、必要のない邪魔なものを可能なかぎり排除することです。ミニマルなWebサイトでは、より少ないカラーや空白、フラットな画像素材がよく使われます。

これにより、訪問者に簡潔でわかりやすく、負担の少ないユーザー体験が提供されます。

出典：PIZAATO

ミニマルなデザインするときは、より少なくが基本です。

最小限の要素、スタイル、パターンを使って最大の効果を目的としているので、その落ち着いた雰囲気が幅広いユーザーにアピールできます。

マキシマリズムって何？

ミニマリズムと比べるとマキシマリズムは正反対です。

このデザインスタイルは、大胆な色、フォント、ユニークなデザイン要素を通じて、訪問者の注意を一瞬でつかむことを目的としています。

ミニマリストのWebサイトはデザインよりもコンテンツへ注目を集めますが、マキシマリストのサイトには目をひく強いビジュアル的な効果があります。

マキシマリズムでは、スタイル、質感、派手なカラーの組み合わせを使って、視覚的に面白い要素をくわえていきます。

出典：Studio Job

マキシマリズムの目標は、個性的なWebサイトを作りあげることです。

マキシマリストのデザインは、Webサイトである以上やはり使いやすさに重点を置くべきですが、サイトを競合から際立たせることもできます。

マキシマリズムはシンプルで誰にとってもわかりやすい普遍的なものではなく、変わっていて面白く、そして独創的です。

ミニマリズムとマキシマリズムの4つの主な違い

ミニマリズムとマキシマリズムのWebデザインの基本的な特徴をがわかったところで、もう少しくわしく見ていきましょう。

2 つのスタイルの主なちがいを理解すると、Webサイトをどのようにデザインするかを決める手助けになります。

1:カラー

ミニマリズムではバランスのとれた配色が用いられます。

ミニマリストのWebサイトには、さまざまな組み合わせの落ち着いた配色が使われますが、明るい色は主にボタンなどの重要な箇所にのみ使われて強調表示されます。

一方、マキシマリストのWebサイトではすぐに目を引くために、明るくめずらしい大胆な色の組み合わせが頻繁に使われています。

ミニマリズムの配色は、幅広いユーザーにアピールすることに長けているのに対して、マキシマリズムの配色は特徴的なため、ブランドの認知度向上を高める目的などに向いています。

2: 空白

空白はミニマリストWebサイトの特徴です。

空いた空間は、デザインのさまざまな要素を自然に分けるために活用され、多くの場合、空白はサイト上の重要な情報を強調することができます。

これにより大量のテキストや画像はきれいに整頓され、閲覧しやすいコンテンツを可能にします。

出典 : keap candles

マキシマリズムには多彩な要素のためにビジュアルが複雑に見える可能性があります。

空白のかわりに、たくさんの大胆な素材やフォント、カラーが含まれるので、やりすぎて必要以上の機能を盛り込みすぎてしまうことがあります。

そのためマキシマリズムでは、どこに線を引くべきか注意する必要があります。

出典 : ParfeiteKuisson

3. 要素の数

ミニマリストのサイトでは、よりシンプルにするために要素を削除または非表示にすることもあります。

たとえばミニマリストのサイトでは、スペースを節約するためにナビゲーションメニューをハンバーガーメニュー( 三 ← サイトの右上などにあるこれ)にする場合があります。これによって、よりすっきりとしたクリーンな印象をユーザーに与えることができます。

一方マキシマリストのデザインには、多くの要素が含まれる場合があります。さまざまなフォント、画像、動画、その他の要素を組み合わせると、Web サイトが乱雑になり、ユーザーが戸惑う可能性があります。

そのためマキシマリストのデザインには人目を引くビジュアルが大切ですが、わかりにくいデザインでユーザーを遠ざけないように心がける必要があります。

3. フォント

ミニマリストのWebサイトには、よりシンプルで読みやすいフォントが使われます。

特定の見出しが他の見出しよりも大きく太字になる場合がありますが、気が散るような要素はそれほど多くありません。

対象的にマキシマリズムの目的は注目を集めることにあるため、派手で個性的なフォントを使うこともあります。これによってWebサイトの雰囲気やブランドの特徴をわかりやすく表現することが可能です。

さらに同じページにさまざまなフォント、サイズ、カラーが混じっているデザインがよく見られ、マキシマリストのデザインに関しては、創造力をおしみなく発揮することが重要と言えます。

ミニマリズムとマキシマリズム、 どちらを選ぶべき？

ミニマリストスタイルを使用すると、Webサイトをシンプルかつわかりやすく見せることができるので、どのユーザーにも快適に、負担を感じることのないWebサイトを閲覧してもらうことができます。

ただし、創造性の余地はあまりないかもしれません。

マキシマリズムを目指してデザインする場合、ユーザーの気が散る要素を盛り込みすぎてしまいがちです。それが自分のスタイルに合っていても、不快な画像や色の使用は避けるべきです。

しかしあらゆる要素を慎重に選んでデザインしていけば、他には真似できない、ユニークなWebサイトを作り上げることができます。

マキシマリズムは単に派手で個性的なのではなく、その根底に創造性が原動力として流れているからです。

スタイルの決定を間違えると、Webサイトのブランド認知度や読みやすさ、ナビゲーションに悪影響をおよぼす可能性があります。

ミニマリズムは複雑さを排除し、空白を最大限に活用できますが、マキシマリズムは自由な創造性で独特のブランドイメージを提供できます。

 2 つのどちらかを選択するときは、ユーザーにとって、そしてブランドにとって何が最適かをよくよく考えて決めていくようすることが大切です。

どちらも可能性にあふれたデザインスタイルなので、これからWebサイトを作ろうと思っている方も、どうぞ参考にしてみてくださいm(_ _)m

※ 最後に宣伝となりますが(すいません💦)、当サービスではミニマル・マキシマム、どちらのスタイルの製作も受け付けております。

レトロなデザインのサイト、あるいはポイントでレトロな要素を入れたい方も、ご興味があればぜひ覗いてみてくださいね(._.)