<お悩み相談3>期待していた仕事内容と違う!

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ビジネス・マーケティング
インテリアの仕事は、そもそも門戸が非常に狭くて高い倍率で就活の激戦区の一つです。
ところが、資格をとってようやくインテリアコーディネーターとして採用されて嬉しさ一杯だったのも束の間、いざ飛び込んでみたら思っていたような仕事内容と違う・・とショックを受ける方も少なくありません。

また、インテリアコーディネーターとして採用されたはずなのに、入社早々違う部署に回された…という声もたまに聞きます。

ちなみに[労働条件通知書に記載された業務]と、[実際の業務]が違うのは違法です。その場合は労働基準監督署などにサポートしてもらって、契約内容の是正を会社に働きかけることをお勧めします。


こんな仕事がやりたくてインテリアコーディネーターになったわけじゃない!

今回はインテリアコーディネーターとして就職したのに、インテリアコーディネーターとしての仕事が期待していたような仕事では無かった場合のお悩み相談です。

「こんな仕事だとは思わなかった」「地味でびっくりした」という人も多いです。
正直、ドラマで見るような、もっと華やかで優雅な仕事を期待していた人も多いようです。

というのは、インテリアコーディネーターの具体的な仕事としては、
・打ち合わせで決まった仕様書をまとめる
・CADで図面を修正
・見積もり依頼を問屋に出して見積もり作成
・サンプル依頼を出したり、メーカーに問い合わせ
といった仕事が延々と続くことが多いからです。

特にインテリアコーディネーターのアシスタントで入った人は、打ち合わせに出るわけではなく、打ち合わせの後処理や見積もり作成などの地味な事務作業が山のようにあってびっくりしたという人が多いです。

インテリアの仕事といえば仕事だけどさ・・ちっともワクワクしないしおもしろくない。
もっと華やかな仕事だと思っていた。
こんな仕事がやりたくてインテリアコーディネーターになったわけじゃないのに。っていうボヤキは、あちこちから聞こえております。

そもそもインテリアコーディネーターとしてやりたい「仕事」って何なの?

これからインテリアの仕事がしたいという方や上記のような方に、どういう仕事が具体的にやりたいのかを聞いてみると、大抵
・部屋のカラーコーディネート提案や打ち合わせ
・間取りを変える手伝い
・家具のコーディネート
という声がよく聞かれます。
もっとも多いのは、「色決め」に関する打ち合わせの仕事です。

たしかに、これらの仕事も業務の一部ではありますが、それよりも地味な裏方作業の方が多いのです。
でも「インテリアコーディネーター」という横文字の職業であることや、家具屋さんで打ち合わせとか優雅な印象がとても強い仕事だからか、それがメインとして思ってしまわれていることに、理想と現実のズレが生じています。

みんなが想定している「仕事」の正体

それでは、プロとしてのアドバイスなのですが、そもそも皆さんが想定している「インテリアの仕事」って、シビアな話「別にプロでなくてもできる仕事」だったりするんです。

たとえば仕様の色決め。
そもそも、色決めは、お客様自身でもできます。
間取り変更だって、お客様ががんばれば自力でできます。

ちなみに、もしあなたがお客様の立場だとしたら、あなたが想定しているインテリアの色決めのサービスにお金を払って利用しようと思いますか?

おそらく、あなたは利用しないと思います。
それは「あなたができる」「あなた自身でやりたい」ことだから。

そう、色決めは誰でもできる仕事なので、ゆえに、お金にならないのです。
それ単体では対価が発生するサービスにはなりにくい
ちなみに、今や、大手家具メーカーやインテリアショップでは、インテリアコーディネートを無料で提供しているのはご存知でしょうか。商品を販売する付加価値としてインテリアコーディネートというサービスを利用しているのです。
だからインテリアコーディネートというサービスに付加価値をつけられるか?付加価値として存在できるか?が、インテリアコーディネートを仕事としてみた時に大事なポイントになります。

でも、インテリアコーディネーターでその仕事をやってる人もいるよね、という意見もあります。
ただ、色決めだけで収入に結びつけられる人は、ごくわずか。
いわゆるTVなどで取材されている著名なインテリアコーディネーターや内装や建築の経験があるインテリアコーディネーターだけになってしまいます。

「好きなことを仕事にしたい」という気持ちは痛いほどわかりますが、本当に仕事として考えているのであれば「好き」よりも「収益化できる仕事か」で見極める必要があります。

長い目で見て「武器」になる仕事

えええ、そんなぁ・・(ガッカリ)と落ち込まないでくださいね。
人生は長いので、今すぐやりたい仕事に結び付かなくても大丈夫です。
時間をかけて、経験値をあげて、自分の付加価値を磨く。その上で自分のやりたいことで収益化があることをすればいいのです。

そのために、インテリアコーディネーターとしてまず手に入れるべきは「業界経験者」という肩書きです。この肩書きは、実は有るか無いかでインテリアコーディネーター市場の価値が大きく変わります。
何事も経験者であることが重視される業界なので(ということは即戦力として働けるかということ)、まずは経験者という肩書きを手に入れましょう。

ちなみに仕様書の修正やCADの図面修正や見積もりの作成は、インテリア業界では必要な経験値です。たとえ次に転職したとしても、その経験値を積んでいるということは業界を知っているということであり、未経験者よりもはるかに大きなアドバンテージを入手することができます。

わたしの周りのインテリアコーディネーターたちも、口を揃えて言います。
インテリアの仕事は多方面の経験が必要なので、やってきたこと全てが無駄にはならない。と。
裏方の事務作業だって、すごく役にたつスキルなのです。

こんなはずじゃなかった、もっと華やかな仕事だと思っていたというあなたは、次のステップを見据えて、まずはそれらのエキスパートになる努力をしてみましょう。
いずれ、その「地味な仕事」があなたを助けてくれる日は必ずやってきますから。

「次のステップ」について個別にアドバイスが欲しい方は、ぜひ下のご相談をご利用ください。










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