罪悪感を持たない人達。

記事
コラム
最近の詐欺集団のニュースを見ていて
また思い出したので、書いてみる。

「目に見えるものだけが真実じゃない」
本当に、そうだと書いたばかりだが
でもその上手を行く人間が存在することも
再度、認識しなくてはならない。

「詐欺師」
別にこれを生業にしているわけじゃなくとも
天性の「詐欺師」は存在する。
彼らに、悪意はない。
ただ、それが彼らの生き方なだけ。

東日本大震災が起きる数週間前
当時、私が勤務していたのは「詐欺会社」だった。
もちろん、知らずに入社してしまったのだが
気付いた時にはもうすでに
給料の未払いで鎖につながれた状態だった。

社長はいい人だった。
その上にいた会長とよばれる詐欺師の大元に
利用され、最後は逮捕されてしまった。
結構な年齢で悠々自適に暮らせる財力があった社長。
最後、もう一回花を咲かせたかったのだろう。
蟹工船と契約して
6Lのカニの通信販売をする仕事だったのだが
やったのは1回だけ。
あとは、あらゆる食品会社に片っ端からアポを取り
商品を取り寄せ横流し。
最初だけ数回代金を支払って信用取引に持ち込み
貸し倒れを食らわせ続ける。
挙句、計画倒産し裁判に引っ張りだこ。
会長は商品を横流した代金を持って
消えてしまった。
私達従業員も警察で事情聴取を受け
次の聴取の前に東日本大震災が起きたため
お流れとなった。

その会長率いる詐欺師集団は
見るからに、絵に描いたような「反社会的集団」。
川崎ナンバーのブルーなジャガーや
お抱え運転手付きのブラックのフーガで
誂えのスーツを着こなし、重たそうな金のネックレス。
もうね、いかがわしさしか伺えない。
なのに
尋常じゃないくらい「優しい」。
その風貌からは
とてもじゃないが想像できないほど
紳士的かつ、誠実な言動の数々。
ギャップ萌えどころじゃなかった。

結果、以下のようなことがあった。
彼らは「詐欺師」を通り越していたのだ。

未だに私も
正直、答えが見いだせないでいる。
対面だと、即
私は結構な確率で人を見抜くことが出来る。
電話だけだと多少時間はかかるが
大抵の人より早く理解できる。

でも、どうしても見抜けない人達がいたのも事実。
まぁ・・まだ40歳手前だったから
今なら以前よりは分かるのかもしれないが。

ちなみにこの方々
未だに、逮捕に至っていない。
まだどこかで
誰かを騙し続けているのだろう。
どんどん加速する詐欺の手口
願わくば関わらず、この先も生きていきたいものだ。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す