リアルお悩み相談 ■決着■

記事
コラム
1月20日金曜 21時41分
ライン、鳴る。
「本日をもって卒業して来ました!」
これまでずっと色んな相談に乗ってきた彼の
退職報告だった。
そして「今から遊びに行きます!」
夫も娘も入院中で私はココナラ中だったのに。
「すぐ帰りますから!」
結局帰ったのは2時過ぎだった。

先日の相談以来、私は彼の相談には乗らずに来た。
というのも
会社で使っていた広告代理店の
私もよく知っている男性が立ち上げた会社に
引き抜かれたというのが実情だったからだ。

退職したとはいえ元総務部長という立場の私が
会社の不利益になる事を推奨するのは違う。
でも、彼のやりたいことを応援してあげたい気持ちもある。
前職の社長からも相談があったことでもあるし
ここは手を引くべきだと私は決断した。
彼は私の性格をよく知っているので
その日が来るまで連絡をしないでいたのだった。

現在35歳の彼は入社当時
遅刻・サボり・適当の常習犯。
社長と私で叱咤し、褒めるところは多大に褒め称え
どれだけの時間を費やし育て上げたか。
やがては社内で必要な存在となった彼を
手放す社長の心労を考えると切なくなる。
とはいえ
そこまで育った彼が自分の道を見つけ
周囲から望まれる人望が養われたことは
関わってきた者として
これ以上にない喜びでもあった。

2か月近く聞いてあげていなかった
彼の心の中を全て聴き
今までの苦悩をねぎらい
これから先の戒めを話して
満足げに帰っていった。

退職して半年が経過してもなお
人生の転機に相談しにくる人がいる。
彼だけでなく他にも数人。
これがいつまで続くか分からないけれど
そういう人でありたいし
そういう場所でもありたい。
でも彼を最後に
前職の在籍者に関しては
もう相談を受けるのをやめようと思う。
彼らの相談目的の中に
私だけが知っている機密情報がある。
社長から私だけが知らされている情報。
これだけはどんなことがあっても
話すわけにいかない。
ただ遊びに来てくれたり
愚痴を聞く分には大いに結構だけれど
進退に関することや
内部事情に関する話になると
当然そこを聞きたがる。
気持ちは分かるけどね。
嘘もつきたくないから
受付終了にします♪

ともあれ彼の心の中に決着がつき
私も一安心。
お疲れの私は、昨夜20時には就寝w
今朝から元気に諸々動いてます。
夫も昨日元気に退院し
何故か今日出勤。
ほんと、私の夫は会社が大好きな仕事人間だ。
夕方は娘の病院に洗濯物を交換しに行かなきゃ。
でもこういう忙しさも悪くない。
無駄にヒマよりよっぽどいい。

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