うつ病の治療、病院?それともカウンセラー?

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俗にいう「うつ病」と言われている人の日本人の患者は、全人口の5パーセントといわれています。
ザックリと計算すると人口約1億人の日本人のうち20人に1人の割合で「うつ病」という事になります。
これは私の主治医から聞いた話なので、正確ではないかもしれませんが、精神科のドクターのうち、12人に1人が患者からの影響を受けうつ病になってしまっているという未確認の情報もあります。
では、これはどのぐらいの「差」なのでしょう。
例えるならば、日本人の男女の差と同じ比率。世代別に例えると、俗にいう「一流大学」に進学する人口比率。
さて、これを「多い」と感じるか「少ない」と感じるか・・・。
どうもこれだと「ピンッ」ときませんよね。
日本人の人口約1億人で計算してみましょう。簡単な計算です。1億人のうちの5パーセントですから約200万人となります。
日本の人比率男女差も200万人。一流大学に進学できるのも200万人。
これを「多い」と考えるか「少ない」と考えるか。
ちなみにうつ病の人口は「病気」と診断された人のみです、潜在的な人数(いわゆる「隠れ鬱」と言われる人口)は、もっといるといわれています。
私が何を言いたいのかというと「うつ病」は誰でもなる可能性があるものだ。という事です。
もう少し、他の例えと比較してみましょう。日本で流行するインフルエンザ。毎年、約1万人と言われています。会社や学校で「インフルエンザ」で休む人がいると思いますが、それでも総合計は1万人。一方、うつ病の人口は分かっているだけでの約200万人。
これで、なんとなく実感できたでしょうか?
結構「多い」んですよ!
それに対して内科医病院は約17万6千。精神科病院は約10万。(厚生労働省データ)
さてさて、この状況ってどう思います?
ここで注目されるのが「心理カウンセラー」や「セラピスト」となるわけですが・・・。
昨今、このカウンセラーやセラピストが注目されている所以。内科にかかる病気と違い「長期」にわたり治療が必要なうつ病。
簡単にいうと「需要と供給」のバランスがとれてないんですね。だから、カウンセリングやセラピーの治療費が高くなる。当然と言えば当然。
ところがです。日本では「心理カウンセラー」と言われる専門医師は実質存在しません。言葉に語弊があるかもしれませんが、日本でいう「心理」を専門に取り扱う医師は、一般的にいうところの「臨床心理士」と言われる人たちです。でも、この方々は「日本の西洋医学師」としてです。
大学などで学んできた方々で、本格的に「心理」を学んだ方はほとんどいないと言っても等しいんです。
実数を考えると、たとえ民間資格であっても、専門的な知識を持っているカウンセラーやセラピストというのは「医者」ではない。
という事になってしまうんです。ここ、重要なポイントなんですが理解できます?
なぜ、日本でこれだけ民間主導の「心理学」が流行っているのか。実は、この様な実態があるからなんです。
さらに、うつ病の治療には、大変な時間がかかります。人にもよりますが、短くても半年。長い人になると10年以上の治療期間が必要となります。(日本の西洋医学での治療実態ですが)
民間資格のカウンセラーやセラピーは、当然医療行為ではないので健康保険は利きません。1回の治療で¥3,000.-~¥15,000.-の費用がかかる訳です。月に1~4回は必要ですよね。だから、その治療代は莫大な金額になってしまうのです。
こうなると、日本の制度の問題で片付けてよくなくなります。というか、もっと根本的な意識改革と法整備が必要となってくるのです。
現在では、大手企業や中小企業団体でも「メンタル」に対しての意識改革が進んでいます。いわゆる「産業医」と呼ばれる人材の中に「カウンセラー」や「セラピスト」がいます。
これらの方々ですが、必ずしも医師免許を持っているとは限りません。なぜなら、先ほどから書いているとおり「絶対数」が足りないからです。
皆さんは、民間資格のカウンセラーやセラピストを「うさんくさい」と思っているかもしれません。確かにその様な人はいます。でも、きちんとした学習をし、しっかりとした人もいるのです。当然、その知識を得るためには「時間」と「費用」がかかっています。
だから「高額」なのです。
さぁ、あなたは医師免許を持った精神科医(日本の西洋医学)に頼り、多量のクスリ漬けとなり、治療を受けるのが良いですか?
それとも、「心理」を学んだ健康保険が適用されない高額な治療費を支払って、薬漬け地獄にならないで治療を受けるのが良いですか?
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