第28回「音屋のkatsu」の音楽あるある〜幼馴染み編③〜

記事
コラム
最低のクソ野郎の幼馴染み「R」からの突然の「退去要請」。

大晦日の夜。
金もない。
頼る人もない。

そんな私は何故か一人、川崎駅の近くにあるパチンコ店にいました。

所持金は「20,000円」だけ。

私:「もう、これしかねぇ!俺に運があるならそれに賭けるしかねぇ!」

当時最新の機種「CRエヴァンゲリオン(第一号機)」に搭乗。

私:「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」(笑)

正月前の閑散としたパチンコ店。
出る気がしない・・・・。

エヴァ機:「リーチ!」
私:「頼む!爺ちゃん!アンタの金運を俺に貸してくれ〜!」

残金残り5,000円。

エヴァ機:「・・・・・・・・・・・・・。」
私:「ん?あれ?画面が止まったぞ?おい!ここにきてまさかの故障か?」

エヴァ機:「・・・・・・・・・・・・・。」
私:「やっぱり無理か・・・・。」

沈黙の時が過ぎ、故障かと思い店員を呼ぶボタンを押そうとしたその時です!

エヴァ機:「ぶー!ぶー!ぶー!ブー!!!」
私:「なんだ?何だ!やっぱり故障のアラーム音か?」
エヴァ機:「初号機が…、初号機が暴走し始めました!」
私:「え?な、何これ?」
エヴァ機:「ウオォっぉぉぉおおぉぉおぉおおお!!!!!」

なんと、エヴァ機の突然の「確定演出」が!!
私:「な、何なんだ!すげ〜ぞ、これ!?」

パチンコ台は「出玉」の火を吹き、放出される玉が止まりません!

私:「いける・・・。いけるぞ!これは!」

それからは本当に信じてもらえない話だとは思いますが、
換金所に行くと、15万円の「大当たり」!

その資金をさらに正月初日もまたエヴァに搭乗すると…
さらに15万円の「大当たり」!

合計30万円の資金を手に入れる事ができたんです!

信じてもらえないと思いますが、当時のパチンコ台は今よりもずっと
「規制」が少なかったので、このような現象が起こり得たんです!

私:「ありがとう、爺ちゃん。これで何とか生きていけそうです。」

死んだ爺ちゃんにお礼を言い、その足で正月に営業している
「不動産」会社へ直行!

見事、無事。私は小さいながらも自分の住む「部屋」を獲得できたんです。

その数ヶ月後の「R」の話ですが、
派遣先の工場で足を怪我し、即日「クビ」を宣告。部屋も追い出される始末。

逆に私の部屋に転がり込んで来て「逆居候」状態をした後に帰郷。

その後はもちろん「R」とはもう十数年連絡は途絶えています。
今は地元で結婚し、子供もいるみたいですが
相変わらず、周りに迷惑をかけている話を聞きます。

多分、あいつは死んでも「反省」などしない生き物なんでしょうね。

「地獄行き」確定の幼馴染み、「R」とのお話でした。


音屋のkatsu


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