脱兎のごとく足早にやってきた芸術の季節のとある日
上野・東京文化会館を訪れました。
最近バレエを習い始めた娘にと、母が手配してくれた松山バレエ団の「シンデレラ」公園チケットを手に
松山バレエ団のシンデレラを観劇してきました。
圧巻。
久しぶりに
美しさに涙がでました。
舞台の上は
まるで、ジュエリーひしめく宝石箱💎💍
ダンサーの美しい踊りを支える衣装・舞台装飾。
ああ 上野はなにもかも本物だあ、
と感じずにはいられませんでした。
二時間、夢の中の世界に迷い込んだかのようで
脱出するのに時間がかかりました。笑
シンデレラや白鳥の湖、くるみ割り人形などの名作をバレエ作品に落とし込み、観る人の心をぐわぁぁっと鷲掴みにする。
人生で一度は触れておきたい作品です。
会場は上野が誇る前川國男設計の東京文化会館。
師であるル・コルビュジェ設計の国立西洋美術館と向かい合わせに設計され
なだらかに共鳴しあいっているそれらは
上野を訪れた人を歓迎するかのような、あたたかな空間をつくりあげている
さて、この東京文化会館に入ると
ホンモノで埋め尽くされた内装に、これまたうっとり。
これだけ上質なもので作られた空間である。
重厚感にあふれ、そこに足を踏み入れるとキリッと背筋が伸びる。
シートや合板、ビニール製などのリーズナブルな建材で溢れる世の中において、
ホンモノを使う建築物がどれだけ贅沢か。
自然素材という地球の産物をそのまま建築やインテリアに使うということは、自然なことなのだけれどとても貴重で価値のある選択なのだなぁ。
そんなことを感じながら、
夢うつつ気分で秋の上野を後にしたのでした。
この季節、ぜひ文化的な香りに酔いしれに
上野を訪れてみてはいかがでしょうか。