『髙橋知春流 英語発音矯正メソッド』の生い立ち

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1996年9月。アメリカの大学に進学した私は、意気揚々と初日の教室に向かいました。さっそく横に座っていたブロンドの美しい女の子に話しかけると、 “Huh??” と。
待て待て。そんなはずはない。これまで英語が大好きで成績は5以外とったことないし、スピコンでも結果を出して、普段からALTとも会話をしてきた。通じないはずがない!
気を取り直してもう一度。
しかしブロンドガールはけげんな顔で“Huh????”と先ほどより強めに発し、くるっと反対側を向いてしまいました。黄金の毛先が私の頬に当たって泣きそうになったのを今でも覚えています。
以来同じようなことが頻発。授業、友人との会話、スーパーのレジでおばちゃんとのやりとり。一つの会話につき最低2~3回は “Huh??”が付きものでした。いつしか話すのが嫌になり、一日中ほとんど誰とも話さない日々が続きました。
しかし、やたらめったらワークショップやグループディスカッションの多いアメリカの授業。自分の意見を発信しなければ単位はもらえません。
「なんとかしなければ・・・」
私は常に小さなメモ帳を携帯しました。 “Huh??”を頂くごとに会話をストップ。「私のどの言葉が聞き取れなかった?」その場でその単語やフレーズを書き留めます。
一日の終わりにその日の “Huh??”たちをかき集めて分析。うまく通じなかった言葉をネイティヴの友人たちに発音してもらいました。そんなことを繰り返していると色々見えてくるものがあります。
例えば、当時私が苦手だったのはwがついた単語。ネイティヴが発音する際、口をグーっと小さくすぼめていることに気づきました。
そうか、つまり、口の形をしっかり作ってから音を出すほうがいいんだ!
そういえば日本語ではこんなに口を小さくして出す音ないな。
いちいち母音に助けられてるからだ!
この口の周りの筋肉はなんていう筋肉だろ?
へー、口輪筋っていうのか。
こんな風に一つ一つの『できない』や『不安』をほどいて実証していくことで、『髙橋知春流 発音矯正メソッド』が作られていきました。
我々日本人が英語でやり取りをする場面は今後ますます増えるでしょう。
世界中の人々と、英語という言語を活用して協働していく。
ちゃんと自分の発信する言葉や内容が相手に通じるということは、
自信と自分らしさを表現する余裕につながります。
そういう意味合いで、英語の発音は大切だと私は考えているのです。
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