麻酔せずに帝王切開した極悪ブリーダー

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こんにちは、司法書士・ペット相続士の金城です。

フレンチブルドッグやパグなどの頭の大きな犬種は産道を通過できないため、自然分娩ではなく、帝王切開での出産が通常となっています。

当然のことですが、獣医師資格を持った人でなければ帝王切開手術はできません。
しかし、獣医師の費用を浮かすために、麻酔なしでフレンチブルドッグ等5頭の犬を帝王切開したブリーダーがいます。

その元ブリーダーは百瀬耕二という男で、現在、動物愛護法違反(殺傷・虐待)の罪などに問われており、長野地方裁判所松本支部で刑事裁判が行われています。

百瀬は、帝王切開するための台に犬の四肢をヒモで縛り付けて動けないようにし、麻酔をせずに帝王切開をするという、極悪非道の行いをしていたようです。
麻酔なしですから、激痛のために犬は泣き叫び、中には失神する犬もいたようです。

百瀬は数十年前からブリーダー業を営んでいたとのことで、劣悪な環境下で犬たちを飼育し、麻酔なしでの帝王切開という非道な行為にも手を染めていたようです。

この男の裁判は現在審理中ですが、百瀬の極悪非道ぶりを考えるならば、執行猶予などを付すべきではなく、実刑に処すべきケースです。

動物愛護法では、「愛護動物をみだりに殺したり傷付けた場合は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金に処する」と規定されています。
百瀬の場合、最高刑に当たる懲役5年の実刑判決を出すべきでしょう。

百瀬ほど極悪ではなくとも、ブリーダーの中には悪質な者が多いのが実情です。悪質ブリーダーがはびこる大きな要因が、動物取扱業の登録さえすれば誰でもブリーダー業を営めることにあります。

悪質ブリーダーを排除するためには、動物取扱業を登録制ではなく許可制にすることが不可欠といえます。


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