推し活にまつわる事件

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推し活をしていると様々な人との交流も生まれ楽しい事もあれば厄介ごとに巻き込まれるなんて経験をした方もいるのではないでしょうか。
私自身も巻き込まれたことがあったり知人が巻き込まれたのを目の当たりにしたりと、様々な体験をしてきました。
今回は私が巻き込まれた推し活に関わる事件を当時を思い出しながら振り返ってみようと思います。

【始まり】

もう10年以上前だと思いますが、当時私は副業でイベント業務のバイトをしていました。
単発でイベント会場の運営をするスタッフで、その日一日のアルバイトで20~30人近く派遣スタッフが居たと思います。
某イベント施設で数人ずつ4チームくらいに分かれて持ち場を担当し現場に付随した作業をイベント終了時間までこなすのがその日の仕事でした。
アルバイトには大部屋の控え室が用意され、荷物はそこにおいて貴重品は一つに集めて人数の多い業務の人達がいる場所で管理することになり、業務がスタート。

【事件発生】

私の持ち場の小休憩は二人ずつ行くことになり、私ともう一人の子は飲み物を買いに行こうと一緒に行動して財布を管理している場所へ行きました。
しかし、そこであることが発覚。
私の財布がない・・・。
すると驚くことに私と一緒に居た子の財布も無くなっていました。
直ぐに現場担当者にその事を伝えると、イベント運営側にも落し物の捜索依頼をして色々対応してもらいましたが財布は見つからず。
私ともう一人子のは現場担当の方から休んでて良いよと気を遣ってもらい二人でショックを受けながら控え室で待機していました。
財布が見つかったのはそれから一時間後、まず始めに私の財布が見つかりました。
トイレに置いてあったのを発見され届けられていたようです。
もちろん中の現金は空っぽで盗まれていました。
それから30分ほど経った頃、今度はもう一人の子の財布が同じくトイレで見つかり届けられていました。
もちろん現金は空っぽです・・・。
現場責任者の方はかなり焦っていましたが、何か策があったようで必ず犯人に自供させると言っていました。
というより、もう犯人が誰だか見当がついていたようです。

【犯人発覚】

結果的に全員に確認したところ、盗まれたのは私と一緒に休憩した子の二人だけだったようで、たまたま一緒に行動していた二人が同じ目に遭っていたのはある意味奇跡だなと思いました。
業務終了後に責任者から全員に今回の事件を報告。
警察へ相談を検討している旨を伝え監視カメラの検証を現在していると忠告を伝えた上で一旦解散。
半数以上はそのまま帰宅しましたが私達は責任者の方とその場で残り、他の心配してくれたアルバイト数人も残ってくれていました。
解散して数分が経った頃、責任者の携帯にある人から「財布に身に覚えのないお金が入っている」と連絡が。
責任者の方が多分この人だと思っていた人からの連絡だったようで、まず先に責任者がその人に会いに行きました。
しばらく経ってから被害者二人が呼ばれ犯人とご対面。
犯人は貴重品管理の現場を担当していた子でした。

【犯行理由】

一応お金は戻ってきましたが、やはり一緒に働いていた人が盗人というのはショックでした。
その子の処遇をどうしたのかはわかりませんが、私達は控え室に戻り残ったメンバーとようやく安堵して話せるようになりそこである話を聴きました。
残っていた中の一人が犯人の子と今日一日で仲良くなり連絡先も交換していたようです。
その子が聞いた話によると、盗んだ子は当時人気だったあるアイドルの追っかけをしていて月に十数万その子に貢いでいるという話を聞いたようです。
月に十数万をどうやって捻出しているのかは聞けなかったようですが、今回の事件でみんな察しがつきました。
もしかするとお金を盗んだのは今回が初めてでは無いかもしれません。
推し活でお金がかかるのは当然のことで、私自身も推し活をしている身分なのでお金が足りない!と嘆く気持ちもわかります。
しかし大好きな推しに貢ぐために犯罪に手を染めるに至ってしまったのはもう救いようがありません。
何より推しから見たら自分のファンが犯罪者というのがショックだと思います。

【推し活について】

自分のできる範囲の推し活を超えてしまうと自分が辛くなる事は誰しも気づくと思います。
しかし、それに気づいて抑えたり自分の努力で稼ぐことが出来るか、犯罪に手を染めるかで道は大きく分かれていきます。
犯罪者になるということは一生残る汚点であり、自分だけじゃなく家族や大好きな推しにも迷惑がかかる行為です。
推しのためじゃなく本質は自分のために動いているからこそこのような事態が起きてしまうのだと感じました。
人に迷惑をかける推し活は推しのためにはなりません。
推し活が行き過ぎてしまうと犯罪に手を染める人が居る事を当時初めて知り、私自身も勉強になりました。
当時は色々とショックでしたが、ある意味貴重な体験だったのかもしれません。
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