小さい頃、ピーマンが苦手でした。
今も、食べる時にちょっと抵抗があります。
でもこれは、
わがままなんかではありません。
身体の正常な防御作用が働いているのです。
ピーマンはナス科の植物で、アルカロイドと言う天然の毒が含まれています。
もちろん、ナス科の植物が敵なのではなく、
全ての植物にはなんらかの毒はあります。
良い面と悪い面、両方あります。
解毒作用がまだうまく備わっていない小さな子供や、
大人でも免疫力が下がってる時など、
うまく排出できない場合、身体が毒から身を守ろうとして食べるのを拒むのです。
小さい頃、苦手な食べ物や食べたくないと感じるものを、
大人に無理矢理食べされられた経験は、きっと誰でもあると思います。
そして今は、ご自分の子供や若い人に、同じようなことをしていませんか?
子供が食べたくないと言うのには、理由があります。
大人が忘れてしまった大切な感覚を、子供はちゃんと持っているのです。
その理由も知ろうともせず、野菜は身体に良いから食べなさい、
バランス良く食べないと元気に成長できないと、言っていませんか?
元気に健康に育って欲しいと願う相手なのに、
その相手の訴えていることに耳を傾けようとしないで、
自分は大人だから正しいのだと言うエゴの方を信じてしまい、
大切な人を傷つけていませんか?
そうは言っても、子供は正当な理由を説明できませんから、
わがままのような言葉にしかならないと思います。
でも、尊重するのです。
「とにかく、今は嫌なのね、分かった。」
これが、尊重です。
甘やかしているのではありません。
尊重された相手は、素直になってきます。
あなたの言葉に、聴く耳を持ってきます。
何より、あなたが食べなさいと言わなくて良いのです。
言いたくない事を、言わなくて良いのです。
わざわざ辛くて疲れる関係にしなくても良いのです。
わざわざ、戦わなくて良いのです。
とっても楽で、とっても楽しい。
バランス良く食べなくたって、
人は育ちます。
生きていけます。
逆に無理強いされた方が、病気の種を作ります。
楽に生きるとは、こうゆうこと。
決して、手を抜いてるのではないのです。
相手に、自分の価値観を押し付けて苦しくなるのをやめましょう。
相手を苦しめるのをやめましょう。
「大人は知っていて、子供は知らない」
と言う間違いを捨てましょう。
子供が知っていて、大人が忘れてしまっていることも、
たくさんあるんだと想像しましょう。
楽しく、楽に、穏やかに。
今日からでも、人生は変えられます。