習慣をコントロールする

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現在の自分は、これまでの行動の積み重ねによって決まってくる。そして、その行動のほとんどは習慣によって作られている。実際に自分で考え行動するという割合は、実は10%にも満たないといわれている。

では、この90%を決める行動が習慣であるというのであれば、習慣の持ちようでいかようにも自分は変わってくるということになる。自分を変えたいと思っている人は多いようだが、それが習慣を変えることで実現するということで、習慣を変えようという人はあまり見かけないようだ。

習慣は、どうやって作られるのだろうか。
習慣となるというのは、継続して同じ行動をしているということだ。継続して同じ行動をとっていることで、無意識的に実行できるようになる。朝起きて何をするのかを、毎日その場その場で考えている人はあまりいない。一つ一つの行動をすべてその場でいちいち考えるということになると、おそらくその日一日過ごすだけで疲れ切ってしまうだろう。

いつのタイミングで何をするのかを一つ一つ紐解いていくと、意外に無駄なことをいろいろとしていることがわかる。

習慣を作るうえで大事なことは、自分がなりたいこと、やりたいことに対してどのくらい時間を作得るようになっているのかということだ。例えば英語を身につけたいと思っていて、英語を学ぶ時間を多く使えていなければ、当然英語は身につかない。しかし、多くの人は英語を身に着けたくても時間を取っていない。これはどういった現象だろうか?

多くの人は、何かを成し遂げたいと思っても、そこに対して実は人生の多くの時間を使おうとしない。使おうとしないからできない。なぜ使えないかと言えば、それが習慣のようになっていないからだ。目的に対して時間を使うことが習慣となり、何も考えなくても当たり前にやっているようであれば、身につくのも時間の問題だろう。

確かに、やり方、考え方は重要だ。しかし、それは時間を取れた上での話。まずはいかに時間を多く使うのかどうかということだ。お金持ちになりたいと思って、お金を増やすことに時間を使わなければ、当然お金は増えない。お金を増やす方法を学び、実践することで、初めてお金持ちになる。

ここで大事なのは、学んで、実践するということだ。学ぶだけでは意味がない、実践しない限り成果は現れない。あくまでも今の自分は、これまでの行動の結果によって作られている。自分がなりたいもの、やりたいことを明確にして、そのための行動をいかに習慣化するかが重要になる。

では、習慣化するためには何をすべきだろうか。
習慣にするための最もシンプルな方法は、その行動をし続けるということにある。つまり英語でしゃべりたいのであれば、英語でしゃべることをし続ける。当然しゃべるために必要な単語、文法は身に着ける必要があるが、座学で学んだことを実践し続けなけば身につかない。それを習慣になるまで続ける必要がある。

この習慣になるまでし続けるというところがみそだ。習慣になるまでやり続けることができないから、多くの人は身につけるところまでいかない。身につけるためには21日、つまり3週間は同様の行動をとり続ける必要があるといわれる。この3週間を乗り越えられないから、みんな習慣にまでできない。

ここで1つポイントがある。それは、強制的に行動させる工夫ができるかどうか、という点だ。強制的に行動させる工夫があると、習慣になるまで継続して行動をすることになる。これは、学校や会社など、必ずその場所に行かなくてはならないというような形でも良いし、自分以外の誰かと約束することで、それを実行しなければならないということでも良いし、自分の普段の行動の中に盛り込むことで実現しても良い。

この工夫ができるかどうかで、習慣化できるかどうかの差が生まれてくる。
習慣化する必要がある行動は、なるべく意識高く実行に移すことが良いのだろうが、人間は易きに流れる動物だ。楽な方を選んでしまうから、やるべきことができない。これは仕方がない。

やるべきことをやるということは、それだけ苦しいということだ。だからこそ、できた人できない人では、その成果に大きな差ができるのだろう。

習慣化することは、最初は苦しいだろう。特に成長し、習慣が長くなったことを変える必要があるときはそうだ。ここで目的意識や規律の重要性が出てくる。年を重ねたうえで、目的意識を強く持って行動したり、規律を守るということを新たに身に着けるというのは、とても難しい。それはこれまでの習慣を大きく変える必要が出てくるからだ。

しかし、若いうちにやるべきことをやれるという習慣が身についていれば、それはとても優位なことで、自分の描く自分に早く近づけるということでもあるだろう。

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