「派遣エンジニアとメーカー職の違い」

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ビジネス・マーケティング
こんにちは。今回は、「派遣エンジニアとメーカー職の違い」について書いていきます。

 派遣エンジニアとメーカー職の違いは、
・派遣エンジニアはスキルを売ってお金を得ます。
・メーカ職は物を売ってお金を得ます。
よって、メーカ職は別に設計ができずともよいです。(協力会社さんにお願いをすればよいので。)大手企業の大半の社員は設計しません。(だから、設計できない方が多いです。)設計をするにしても20代の社員までです。設計は派遣エンジニアが行っています。
だから、神戸製鋼のような若い社員が過去の図面を流用設計をして仕様を満たさないものを作ってしまい、上司に報告すると叱責を貰うので事実隠ぺいをして事件が拡大するという事件が度々起こるのですが・・・。
 理由は下記の2つです。
1.社員の単価(一般管理費)が高い。
パナソニック、三菱電機など2~4万/H以上します。対してテクノプロデザイン、メイテックのエンジニアは高くても1万円/H前後です。(2万円/Hになることはまれです。給料は1千万を軽く超えますが)この様に社員を抱える負担と比べると半額以下になり、かつ開発コストも安価に抑えられます。
協力会社に設計を依頼をする代わりに社内で設計して貰うのと同じです。
また同じ視点で言えば、企業によってはレジデントエンジニア(客先フロア内に協力会社のフロアがありそこで設計を行うエンジニアのこと(派遣エンジニアとは異なる))を配置する所もあります。トヨタなどの大手自動車会社はハーマン(音響機器)を駐在させています。メリットとしては開発スピードが格段に速くなるからです。打合せ、試作品、トライなど社内に駐在していれば話もスムーズに通ります。それもありトヨタは新型車の開発スピードが他社と比較して早いです。

2.メーカー職の主な仕事は売れるものを考えること。
例えば、自動車会社の場合(トヨタ、日産など)
自動車を売るために考える。→ 売れる車は何かを考える。
・ハイブリット機構(新機構である)
・燃費(経済的である)
・価格設定(お得である)
・環境問題(エコ、減税対象である)
・競合他社を当て馬に自社を決め馬にする(他社と比較して魅力的である)
上記が盛り込まれていると売れそう。というようにどのような車でどのように宣伝すると売れるのかを考えます。
トヨタのプリウスが爆発的に売れた理由は、ハイブリット機構(燃費)と競合他社との価格設定、環境にも良い、減税にもなることにありました。その当時にしては価格設定がお手頃でかつハイブリットというのを前面に出して消費者の心をくすぐりました。
この様にメーカー職は「売れるもの」、「売れるように宣伝すること」、「いつ売り出すことが効果的か」など「ものを売ること」を考えることが主な仕事です。その売れるものを考えたら別の会社に依頼するもの選択肢の一つですし、自社で設計するのも1つです。中小、ベンチャー企業は自社開発、設計が多いです。ただし、中小企業も全てを自社で開発しているわけではなりません。その割合が多いというだけです。
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