英語で「おいしい」という時にgoodを使う場合は多いです。
頻繁に使われる単語ではありませんが、今日はdeliciousという単語を使って話をします。
deliciousを使って、「とてもおいしい」と言うにはどうすればいいでしょうか。
very deliciousと言いたくなりますが、この言い方はしません。
absolutely delicious
はよく使われます。
really deliciousでもよいでしょう。
英語上級者の中には、このことを文法的に説明する方もおられます。それはそれで大切なことです。
deliciousにはもともと「最高に」という意味が入っているので、veryをつけると「とてもとても」といった感じになるのです。
しかし、このように学習するのが最善の方法と言えるでしょうか。
私は違うと思います。
やはり、英語のネイティヴスピーカーの友人と食事して
「めっちゃおいしい」と言う時に
absolutely deliciousという言葉を聞く機会があり、自分で使ってみることで、覚えていく類のものではないでしょうか。
日本語の会話でも言いますよね?
「これ、めっちゃうまいやん」など。
だからabsolutely deliciousが出てきた人は、「deliciousには最上級の意味がもともと含まれているからveryは使わない」と覚えているというよりも、「なんかabsolutely deliciousとか言ってたな」と思って、自然にその単語を使うわけです。
大学入試では文法的なアプローチが必要な場面も多いです。そして文法をきちんと覚えていると、留学や英語圏に行った時に習得するスピードが圧倒的に早いのも事実です。リスニング力、スピーキング力の向上が早い人は、単語や文法がしっかりしているからです。
しかし、文法主義に走ってはいけません。
日常会話表現は定型表現として、覚える作業は必要です。
もちろん表現を覚えるだけで文法をおろそかにしてはいけませんが。
英作文も、日常会話の定型表現があると出てきやすいですね。
very deliciousではなくabsolutely deliciousと書くためには、外国人の友人と英語で交流する経験が物を言うわけです。
「deliciousには最上級の意味が含まれているので」と覚えようとするのは悪くないですが、遠回りです。
英語のリーディングが得意で、オーラルはそれほど…という上級者ほど、「deliciousは最上級の意味が含まれて…」と一生懸命勉強しがちですが、それほど英語の文法がわかっていないのに、外国人の友人がいて、食事とかで英語コミュニケーションを取る人の方がセンスのいい英語を作る場合があるのは、こうした背景があります。
ただし、やはり留学や現地滞在することによって、早く上達するのは読解力と文法力が根底にある人の方であることは付け加えておきます。
頑固な人の中には
「自分は英文学を勉強しているのであって、英語会話などという低俗なものはしないのだ」
という方もおられます。
しかし、やはり日常の英会話表現も大切なのです。
上級者であっても
「旅行ですぐに使える英語表現」といったものを読んでみるのは意味のあることです。