高卒デザイナーの独り言(仕事になり始めた経緯)

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デザイン・イラスト
ぶっちゃけますと、廃墟とか月夜とか、暗めで退廃的なイメージがすっごく好きで、趣味で描いてるものは、そういうモチーフが多いのですけれども、何と言っても「一般ウケしない」。
でも、描いていて、気持ちいいのはそっちだし、それを認めて欲しいとか、評価して欲しいなんて1ミリも思っていません。

だけど、これでは仕事にならない。

では、どうやって仕事が来始めたのか、書いていこうと思います。

「ゆきにょちゃんの絵が欲しい」と言われるようになったのは高校生の時からです。好きなバンドの曲のイメージで絵を描いてました。欲しがるのは、同じバンドのファンの子ばかりなので、絵よりも、そちらなのかもしれませんが。
しかし、元々両親が非協力的だったので、画材代に困っていた私は、欲しいと言われてプレゼントするのは何か違うと、当時から思っていました。
そこで「キャンバス代を払うか、もしくは何かと交換して」というルールを設けていました。特別異論もなく、私の絵を欲しがる子には、画材代を貰うか物々交換をしました。

そして、二十歳くらいの時でしょうか。

高校一年の時の美術部の顧問の先生が結婚することになり、結婚式で配布するパンフレットに入れるため「美術部時代の私をイラストで描いてくれない?」と、先生から頼まれたのです。

実を言いますと、中学の時がバレー部だった私は美術部の部室に運動部のノリで毎日通っていたのですが、当時の美術部は幽霊部員か時々現れる漫画オタクの先輩しかおらず、実質一人で部活動をしていたのです。
白羽の矢が立つのも、無理はありません。その先生、その高校に一年しかいなかったし。

それでも、とても楽しくて優しい先生だったので、喜んで描かせてもらいました。流石にイラストはお祝いでプレゼントしましたが。

で、さらにその一年後、その先生からの紹介で、市の教育委員会に出向していたA先生を紹介されました。
「ゆきにょさんにイラストの仕事を頼みたい」と。

どうも、その結婚式のパンフレットのイラストを見て、声をかけてくださったようなのです。また、A先生のお考えで
「市の配布物というと、趣味で描いてる職員に絵を描かせたりしているんだけど、僕はそれは違うと思ってましてね。予算をつけて、ちゃんとプロにお願いするべきだと思うんですよ」と、お仕事して、イラストを依頼されてきました。

当時は市の予算で「イラスト」に予算がついたことがなかったのですが、そのA先生のご尽力により、市でお初のイラストの仕事を貰うことになったのです。

今、思い出しても、お粗末なイラストだったと赤面してしまう内容なのですが。何気なく描いたイラストではありましたが「教育委員会が関わっているのもあり、差別的表現は修正してください」と、そのあたりは徹底的に教わりました。

しかし、その後、このA先生からスタートし、その周りの職員さん達が各部署から、イラストやデザインのお仕事の話をいただくようになりました。
教育委員会って予算が少ないから、本当に安い金額でしたけど。

そのA先生(故人)は、私にとって人生に大きく影響した恩人でもあります。

お仕事はチャンスと縁と、人の繋がり。
これからの時代はどうなるか分かりませんが、今の地元の取引先の皆さんとの繋がりをたどっていくと、やはり、ここに繋がってくるような気がします。
私の経歴と照らし合わせると、分かりやすいかもしれません。


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